街の風景

散歩の時に出会った何気ない風景、手押しポンプ、使われなくなったコンクリート製のゴミ箱、懐かしい洋館付き住宅などなど。

水呑場「帰り水」…北九州市門司港駅内

2014-09-24 12:06:47 | 手押しポンプ

 

 門司港レトロ地区の観光起点の門司港駅は、

大規模保存修理工事中で

仮囲いに囲まれて、

文化財のレトロな駅舎は見る事はできませんでした。 

しかし、昔からある水呑み場の「帰り水」は見ることが出来ました。

           帰り水(現地案内板より)

この水道(水呑処)は、駅が開設(大正3=1914年)された頃に設置されたもので、以来、旅行者に門司の「おいしい水」を供給し続けています。

とくに、戦前の海外旅行帰国者をはじめ終戦後の復員や引揚の人達が、門司に上陸して安堵の思いで喉を潤したところから、(誰言うとなく)「帰り水」と呼ばれる様になりました。

 

 こんな水呑場は珍しいので初めて水を飲みました。

飲んでみると、意外と冷たい美味しい水です。

 父親は、ビルマに出征していたので、復員してきたときに

この「帰り水」を飲んでいるかもしれない。

戦争のことは、あまり話してくれなかったけど、

英国の軍隊に追い回されて

逃げ回っていたことを聞かされました。

この水を飲んで日本に帰れたことに安堵しただろうと思います。

 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする