門司港レトロ地区の観光起点の門司港駅は、
大規模保存修理工事中で
仮囲いに囲まれて、
文化財のレトロな駅舎は見る事はできませんでした。
しかし、昔からある水呑み場の「帰り水」は見ることが出来ました。
帰り水(現地案内板より)
この水道(水呑処)は、駅が開設(大正3=1914年)された頃に設置されたもので、以来、旅行者に門司の「おいしい水」を供給し続けています。
とくに、戦前の海外旅行帰国者をはじめ終戦後の復員や引揚の人達が、門司に上陸して安堵の思いで喉を潤したところから、(誰言うとなく)「帰り水」と呼ばれる様になりました。
こんな水呑場は珍しいので初めて水を飲みました。
飲んでみると、意外と冷たい美味しい水です。
父親は、ビルマに出征していたので、復員してきたときに
この「帰り水」を飲んでいるかもしれない。
戦争のことは、あまり話してくれなかったけど、
英国の軍隊に追い回されて
逃げ回っていたことを聞かされました。
この水を飲んで日本に帰れたことに安堵しただろうと思います。