韓国映画「王になった男」

■韓国映画「王になった男」　予告

イ・ビョンホンが初の時代劇で1人2役に挑み、韓国で1000万人を超える観客を動員した大ヒット作
実在した李氏朝鮮の第15代国王、光海君の史実とフィクションを交え、
理性を失った暴君の影武者になった道化師が、真の王として目覚めていく姿を描く。

毒殺の危機に陥った王、光海君の代わりにのハソンが大同法（国に捧げる特産物を
米に統一する法律）を施行し、民を心から思うリーダーの姿が描かれた「王になった男」は
大統領選挙まで100日を切った現状に、政治的メッセージを投げ掛けた。
この映画は、光海君という朝鮮時代の悲運の王の人生に対する観客の好奇心をくすぐった。


イ・ビョンホンさんの初の時代劇出演作と知り、観てみました。
一人二役の光海君役は、見ごたえありました。
正妃役のハン・ヒョジュさんの美しさにはうっとりするほどでした。
映画の中の悲運の王妃は、実際にも悲運の王妃だったそうです。

（以下、Webより抜粋）
ソル・ミンソク講師は「2歳年下の光海君と16歳で結婚した王妃ユ氏は
夫の光海、息子、息子の妻と一緒に島流しにされた。息子と息子の妻は江華島から
脱出しようとしたが、捕まって結局自殺してしまった。すべてを見守るしかなかった王妃は、
仁祖反正が起こったその年の10月に病気で死んでしまった。」

第16代国王 仁祖の息子、昭顕世子（ソヒョンセジャ）同様に、
光海君も有能であるがゆえに警戒されて悲運の王子として歴史に名を残していますが、
本当に惜しい人物だったのだろうと思いました。



■STORY
1616年、李氏朝鮮第15代王、光海君は王位を狙う者からの暗殺を恐れ、
次第に暴君として恐れられていたと共に、権力争いの果てに自身が暗殺されてしまうのでは
ないかと日々恐怖していた。
やがて、心労がたたり、光海君は病床に臥せってしまう。



一方、王と瓜二つの顔立ちで、堕落した国王の風刺劇を演じていた道化師ハソンは、
宮廷に連れて行かれ、光海君の影武者に仕立てあげられる。



突如として王の身代わりにされたハソンは、与えられた役を忠実以上に演じきる。
その姿に忠臣たちを始め、正妻である王妃すら偽物ではないかと疑うほどに
奇妙な変化ぶりだった。



王としての振る舞いや宮廷の生活に慣れるに従い、政治のあり方に疑問を抱き始めた
ハソンは、やがて政治の場で自ら発言を始める。

しかし、やがてそれらの疑惑は光海君への絶対的な信頼へと変貌し、ハソンもまた、
光海君を本人以上に演じきる中で、本当の意味で王になるために決起する。
「自分のようなものでも民のために出来ることがあるのではないか」
そう考えるようになった。
道化師として「社会を風刺し続けた自分でも役に立てる」そう思っていたものの、
彼の願いは様々な障害によって阻まれてしまう。



理想が失われた時代で、その暴君の影武者になったうり二つの道化師。
彼の人間的な魅力が周りの人々を変える。