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韓国映画「JSA(Joint Security Area:共同警戒区域)」

2019-02-05 | 韓国史劇・ドラマ・映画
■韓国映画「JSA」 韓国版予告

2000年の韓国映画
南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件。
大韓民国国軍(韓国軍)を筆頭とした国連軍と、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士が
共同で警備に当たるJSAにおいて、ふとしたきっかけから許されざる友情を育む事になった
南北の兵士達の交流と顛末を描いたフィクション映画。
韓国で「シュリ」の記録を塗りかえ、歴代興行収入No.1となった。



その事件の裏には、南北分断の悲劇を乗り越え、同じ民族同士心を通わせ合おうと願う
両国の兵士たちの熱い思いが秘められていた。
事件の意外な真相をスリリングかつヒューマニスティックに描き、
韓国では老若男女、あらゆる観客層から熱い支持と共感を獲得。
公開当時、ソウルでの入場者記録を塗り替え空前の大ヒット作となった。
第38回大鐘賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞(ソン・ガンホ)を
第21回青龍賞では最優秀作品賞を受賞した。
2001年、第51回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた。



イ・スヒョク(韓国軍兵長)役に イ・ビョンホン、オ・ギョンピル(朝鮮人民軍中士)役に
ソン・ガンホ、ナム・ソンシク(韓国軍一等兵)役に キム・テウ、
チョン・ウジン(朝鮮人民軍兵士)役に シン・ハギュン。
両国の4人か起こした事件の真実とは・・・・。



ドラマ「ロードナンバーワン」で朝鮮戦争の詳細を知り、このドラマ「JSA」では
韓国内に現在でも「共同警戒区域」という場所があることを知りました。
そして、「帰らざる橋」や「ポプラ事件」を知ることとなりましたが、
こうしてドラマを介して私が生まれる前の隣国「韓国」の歴史を知ることは
とても興味深いです。

同じ国の民が突然南北に引き離され、互いに敵同士となった時、人はどういう行動をとるのだろうか?
敵陣に誤って入ってしまい地雷を踏んでしまったスヒョクをギョンピル中士は躊躇することなく助けます。
そんな命の恩人ギョンピルをスヒョクは「兄貴」と慕って境界線を越えて行き来するようになります。
一緒に勤務していたソンシクとウジンも加わって、4人で密かに仲良くなっていくシーンは微笑ましくも
ありました。
でも、ウジンの誕生日に一瞬の出来事が「射殺事件」へとなってしまい、
スヒョクとギョンピルが互いを庇おうと嘘の証言をします。
その真実がとても、とても、切ない良い映画でした。





■STORY
1999年10月28日午前2時16分、共同警備区域の北朝鮮側詰所で、
朝鮮人民軍の将校と兵士が韓国軍兵士により射殺される事件が発生。
現場に居合わせた目撃者の韓国軍兵士と朝鮮人民軍下士官は「拉致されて脱出した」、
「突如攻撃してきた」と何故か互いに全く異なる陳述を繰り返した。



中立国監視委員会は事件の真相を解明すべく、韓・朝両国の同意を得て、
スイス軍法務科将校の韓国系スイス人、ソフィー・チャン少佐(イ・ヨンエ)を
責任捜査官として調査を依頼する。



彼女は事件の当事者たちと面会を重ねながら、徐々に事件の真相に迫っていく。
そこには全く予想外の「真実」が隠されていた・・・。






■共同警備区域(Wikipediaより抜粋)

この区域は韓国軍やアメリカ軍を中心とした国連軍と、朝鮮人民軍が共同で警備を行っている。
1953年7月27日の朝鮮戦争休戦協定により規定された。
かつては区域内での南北の兵士往来は自由に認められていたが、
1976年のポプラ事件発生を契機に、区域内でも軍事境界線の厳格化がなされ、
南北の人員が分離された。


■ポプラ事件
共同警備区域内に植えられていたポプラ並木の一本を剪定しようとした韓国軍兵士と
韓国人作業者と国連軍を成す1国であるアメリカ陸軍工兵隊に対して
朝鮮人民軍将兵が攻撃を行い、2名のアメリカ陸軍士官を殺害、数名の韓国軍兵士が負傷した。
同事件は第二次朝鮮戦争の引き金になりかねない出来事でもあった。
また、この事件を契機に共同警備区域内にも軍事境界線が設定された。


■帰らざる橋
朝鮮半島中部・板門店の共同警備区域西端に位置する橋。
軍事境界線となっている沙川江に架かっている。本来の名は沙川橋(サチョンギョ)。

1953年の朝鮮戦争停戦後の捕虜交換が、この橋で行われた。
捕虜達がこの橋の上で南北いずれかの方向を選択すると、二度と後戻りすることが出来無いことから、「帰らざる橋」(「帰って来ることのできない橋」)
と呼ばれるようになった。以来、南北朝鮮分断の象徴となっている

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