貪るように読書に耽るなか、ずば抜けて興味ど真ん中、の作品に出会った。
あらすじ
小説の創作がコンピュータプログラム「オートポエティクス」から生成されるようになった時代。
上海大学パラ人文学部のユアンが書いた「ノックスの十戒」をテーマにした論文が国家科学技術局の興味を惹き、ユアンはロナルド・ノックスのもとへタイムトラベルするハメに。
ノックスの十戒の第5戒「探偵小説に中国人を登場させてはならない」をめぐる奇想天外な顛末を描く表題作。。~ノックス・マシン~
2014年版「このミステリーがすごい!」第1位。。
第1位、、だけど、かなり読者を選ぶね、これ。
アインシュタインの相対性理論とか、物理、量子力学、量子重力理論、、
また古典探偵ミステリー(アガサやクイーン)なんかに興味がある人はど真ん中の作品であることは間違いない。
ノックスの十戒にはなぜ「中国人を登場させてはならない」というルールがあるのか、
クイーンの「シャム双子の謎」にはなぜお決まりの「読者への挑戦」がないのか、、、
そんな実際に存在する迷宮入りの謎に、あたかもそうであるかのような「答え」をつけている、
さらにその答えにいたるまでのプロセスが理屈っぽくはあるものの嫌みがなく爽快で、かつ近未来的で楽しい。。
No Chinaman 変換
こんなことよく思いつくよなぁ。。ただただ、すごい。