地熱発電は地下に熱願さえあれば、燃料が不要で発電できる発電
方法です。太陽光発電も風力発電も同じようなものですが、地熱は
天候や季節に影響されません。しかも日本は火山帯の上に位置して
いるので、熱願は大量にあります。
地熱発電といえば、地下の温水(温泉)を利用する方法がまず頭
に浮かびます。以前からありましたが、日本の場合こういった場所
は昔からの温泉だったり、しかも大半が国立公園/国定公園にあり
ますので、その地に建設するのが難しいといった面がありました。
いざ掘ってみると、地下水が思ったほど多くはないこともあり得る
ので、開発には二の足を踏むような事になります。
最近では、熱媒体を水ではなくて、CO2 を使う方法が開発されて
います。CO2 は高温で圧縮すると臨界状態(機体でも液体でもない
状態)になり、圧縮率も大きく、水よりも粘性が低く、小さな隙間
にも入り込むので、熱源エネルギーをより取り出しやすいのです。
しかも、圧入したCO2 の一部は、炭酸塩の鉱物として固定化される
のもメリットです。減った分は、貯蔵しておいたco2 を継ぎ足せば
良いのです。
https://www.jogmec.go.jp/publish/plus_vol03.html
https://www.youtube.com/watch?v=uQYdKJpnKLM
熱源さえあれば発電とCO2 の固定化が出来るのですから、地下の
温水源に限らないことになります。装置を小型化すれば、製鉄所や
排熱処理に困っている産業施設でも、発電とCO2 の固定化が可能に
なるはずです。
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