大泉の仲間たち

大泉高校15期生の交流/親睦のためのブログです。

人間か関わる場合の効率

2022-08-08 09:29:11 | 日記

 若い頃に、ある朝礼にて専務が「会社でひとは一体一日に何時間
働いているのか分かるか?」と問うたことがあります。私は専務の
前に立っていましたので、即座に「そうですねえ、2 時間くらい、
あるいは1.5 時間くらいかもしれません。」と答えました。すると
専務から「後で専務室に来なさい」と言われてしまいました。^^; 

 人間の効率とは以外に低いものです。工場の生産ラインでさえも
そう高くはなくて、工程を切り詰めて、効率が30% (組み立て法や
測定方法にも依りますが)を越えようと計画すると、辞めてしまう
作業員が増えるものなのです。生産効率を上げるためには、ライン
の自動化を行うしかありません。

 新宿駅のホームには山手線が2,3 分の間隔で入ってきます。停車
して乗客の乗り降りに30秒掛かるとして運転間隔が150 秒(運転が
2.5分 間隔として)ですから、あの山手線であってもホームの使用
効率はたったの2 割(30/150)なのです。新宿駅の中央線の上りは
ホームに面する2 線を交互に使い、乗り換え客の乗り降りの時間を
稼いでいます。

 電話を掛ける際に相手が話し中で、うまく掛からないことがあり
ます。「あそこはいつも話し中だ」と言われるところも、実際には
呼量(電話が掛かる量)は、30% を越すことはないものなのです。
10回掛けて3 回も話中にでもなると「あそこはいつも話中だ。」と
なるのです。どうやら人間が関わる効率とは、”30% ”が一つの壁の
ような気がします。
 では、残りの7 割は何かというと、その大事な3 割を活かすため
には必要なものなのです。新宿駅でも降りた客がホームからいなく
なったり、次の電車に乗る客が並んだりする時間が必要です。
 ひとは、ギリギリの状態で仕事をすると、なにか問題を取り残す
ことは、充分に起こり得ますからね。

 で、専務室ではお小言を喰らいました。「せっかく朝礼で話そう
としていた話題の結論を先に話すな。」とね。^^; そばでは秘書が
笑っていました。朝礼での出来事を秘書に話していたのでしょう。
確かに、その日の専務の朝礼の”お話”は、精彩に欠けてはいました
が、その内容は”7 割の話”でした。