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毎週100人の子供が失明

2006-08-12 | フィリピン
保健省が8月1日発表したニュース、毎週およそ100人の子供が失明していると発表。

保健省は視力保護月間の声明で、国内の視覚障害者は45万人以上、毎週およそ100人の子供が失明していると発表。世界保険機関(WHO)もこのほど、この問題に懸念を表明したという。

視覚障害者の90%は貧困層で、62%は洪水が原因だという。子供の視覚障害の原因は、適切な時期に処置すれば予防できる栄養失調やはしか、早産などが原因で、早期発見および処置によって多くの人を救うことができると保健省長官は言明している。

フィリピン人の大多数、特に農村地帯などの低所得層では医薬品が高いため眼科医に行かないという。

貧困層のフィリピン人がパッシグ川で泳いでいる子供を見かける。或いは洪水でプールになったような場所で水浴している子供を多く見かけます。この雨季ではシャワー代わりに雨に打たれるように。雨季に限らず雨が降り出すとシャワー代わりにしている光景を良く目にします。これだけ環境汚染が進んでいればこの発表にも頷けるます。

フィリピンでは薬はセブンイレブンでも購入できる。目薬は、通称「アイモ」といってナイロン製のソフトなケースに入った目薬、このフィリピンでは何処の薬局でも20ペソから40ペソくらいで買える。当然、眼科医の処方で買う目薬はピンキリ。日本円で3000円くらいする物もあります。

フィリピンで多いのがソールアイスという流行り目。トラコーマ、結膜炎の一種の眼病、白目部分まで真っ赤に、鮮度の落ちた魚の目のように真っ赤に。サングラスをかけて出勤。仕事中でもサングラスを外さない。事情を聞くと「ソールアイス」病院へ言ってくれば「料金が高い。目薬をつけたので4、5日で完治します。」完治する前に周りの方へ転移するのですが。

一度転移を体験した。周りの方の薦めで甘く見た。アイモを点していた。一向に良くなる気配がない。3日経っても治る傾向がない。
眼科へ行った。直ぐに洗眼され、ゼリー状の薬を目に入れられ、30分ほど横になり、処方箋を頂いた。飲み薬を1日3回、処方された目薬を1日3回。昔、日本でもトラコーマが非常に流行したのは昭和30年代だったようにも記憶、校医が生徒の目に薬をガラス棒のようなものでつけていた記憶がある。ここでは今でも同じような治療方法でした。

日本国内では現在では殆どなくなったようにも思えるが、フィリピンでは本当に多いようです。しかも点眼薬程度で、安易に放置している場合が多く、恐ろしいことが一つ。本来目薬は個人使用しかしないのですが、フィリピン人は結構使い回ししています。これも転移の大きな要因になっているのかもしれません。

薬は1錠単位で買えるフィリピン。日本で箱単位で買っていた価格から比較すれば確かに安く感じるが、一般的な頭痛薬や腹痛薬は一錠15円から50円程度なので、フィリピンの薬価格は決して安くはないようにも思えます。

フィリピンでは、排気ガスはじめ埃が凄いことは重々承知されていると思います。外出から帰ったら洗顔、帰宅したら洗顔、嗽は履行する事が一番かもしれません。フィリピンで学校へ行かれているお子様をお持ちの家庭では、帰宅したら手洗い、洗顔を徹底させたほうが良いと思います。

目が一寸おかしい。直ぐに眼科医へ行きましょう。


トラコーマ(英語:trachoma)は、以前はトラホーム(ドイツ語:Trachom)とも呼ばれていました。ドイツ医学からアメリカ医学へという潮流の中で現在の日本では、トラコーマと呼ばれることが多いです。トラコーマ(英語:trachoma)では、結膜炎の繰り返しで結膜に瘢痕(ひきつれ)が形成され、結膜があれた粘膜となることがあります。トラコーマ(英語:trachoma)の語は、ギリシャ語で「あれた( rough)」を意味する trakhus に由来します。
 トラコーマは、クラミジア-トラコマティスという病原体による眼の結膜炎ですが、失明の原因となることもあります。先進国においての発生は少ないですが、アフリカやアジアでは失明の原因として多く見られる国が多数存在するため、世界保健機関(WHO)が、トラコーマによる失明をなくすための計画を1997年から進行中です。この計画はWHOが進めている主要失明疾患対策「Vision 2020」の一つでもあり「GET 2020 ( Global Elimination of Trachoma by the Year 2020 : 2020年までにトラコーマを地球から排除する計画)」と呼ばれています。GET 2020では、SAFE戦略が行われています。SAFE戦略のSは、Surgery(手術)で、トラコーマにより生じた睫毛乱生症あるいは眼瞼内反症による逆さまつ毛に対する手術等です。Aは、Antibiotic Treatment(抗生物質による治療)で、トラコーマに対する抗生物質による治療です。FはFacial Cleanliness(顔の清潔)で、清潔な水で洗顔する習慣です。Eは、Environmental Improvement(環境改善)で、清潔な水の供給やハエのいない環境づくり等です。全世界における主要失明疾患については、下の表1をご覧ください。

 トラコーマは、発展途上国において、低収入で衛生状態が悪く水の供給が乏しい地域でよく見られます。特に10歳未満のこどもたちでよく見られ再発も多いです。こどもたちで見られる割合は、アフリカのいくつかの国々では10-40パーセント、アジアのいくつかの国々では3-10パーセントと国により差が見られます。
 こどもからこどもへの感染がよくみられますが、家庭内においては、こどもから母親への感染もよく見られます。そのため、トラコーマによる失明は、女性の方が男性に比較して2-3倍と多いです。

 トラコーマと見られる病気の最初の記載は、紀元前16世紀の記録にすでに見られます。

 世界保健機関(WHO)によれば、トラコーマの全世界における患者数は、1985年の3億6千万人から、2006年には8000万人と減少が見られています。世界保健機関(WHO)の進めるSAFE戦略や発展途上国の社会的・経済的発展等によっての減少と考えられます。

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4 コメント

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Unknown (carlo)
2006-08-12 20:04:22
PPさん、ソーアイスの眼を見ると自分にもソーアイス

が移るというフィリピン独特の現象は聞いたことありませんか?笑っちゃいますね。
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Unknown (honeybabe)
2006-08-12 20:31:40
トラホーマ、懐かしいですね。私も小学3年の頃罹りました。学校プールが原因だったような・・。当時流行ってまして、眼科で数名のクラスメイトに会ってました。
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点眼 (Cavite)
2006-08-14 05:55:37
目薬の使いまわしも問題ですが、以前拙宅に居たメイドは目薬の容器を直接目に押し当てる様にして注してました。「目から離して上から目に垂らすんだ」と説明しても分からないようで。

これでは周囲に感染するのも無理はないです。
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雨季が終わると (PP)
2006-08-14 16:12:13
>carlo様 仰るとおり迷信は何処にもありますね。

>honeybabe様 プールが出来始めたころ多かったような記憶があります。30年ぶりに1度移りました。兎の目のようで・・・・

>Cavite様 本当に直接目に当てて点しますね。それを我々に使えという。説明したら目薬は薬だから転移しないと起こられました。

40ペソの目薬は単なる洗浄剤だけかも???

皆様コメント有難うございました。
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