ルンピア
ルンピアはフィリピン料理の春巻き。フィリピンの人気料理で、お祝い事や集まり、家族団らんの席で前菜として出されることが多い。
ルンピアは、中国の春巻きから派生した料理で、原産地は中国の福建省だが、中国の貿易商によって東南アジアに持ち込まれたのは、
7~13世紀のスリヴィジャヤ帝国時代、後の13~16世紀のマジャパヒト帝国時代だといわれる。
改良を加えながらフィリピンの伝統料理となった。
現在では、ヨーロッパのルンピア、インドネシアのルンピア、ベトナムのルンピアなど、世界中にいくつかの種類がある。
ルンピアがこれほど広く普及していることから、料理にもいくつかの種類がある。
但し、ルンピアに共通する材料がある。国の違いこそあれ、ルンピアは小麦粉か米でできた皮に肉や野菜を詰め、卵でとじたものだ。
ルンピアを揚げるのが一般的だが、生のまま出されることもある。
ルンピアに使われる肉は牛肉と豚肉が一般的だが、肉を一切使わないベジタリアンメニューもある。
フィリピンのルンピアは、薄い紙のような生地に様々な具材を詰めて作る。
ルンピアン・サリワ(Lumpiang sariwa)と呼ばれる生食用も人気だが、通常は揚げて食べる。
ルンピアン・サリワは文字通り「新鮮なルンピア」という意味で、台湾、マレーシア、タイ、シンガポールなど多くのアジア諸国で
人気を博している福建・東南アジア風ルンピアとよく似ている。
ルンピアはフィリピン全土で人気があり、さまざまな形態がある。
ルンピアン上海は最も一般的なもののひとつだ。豚ひき肉、タマネギ、ニンジン、レーズン、その他の野菜を炒めたものが入っているのが一般的だ。
名前とは裏腹に、上海や中国のどこが発祥の地というわけではない。
ルンピアはほとんど何でも作ることができ、たいていは主な具材の名前を取る。
フィリピンのルンピアで最もポピュラーなものには、ルンピアン・ウボッド(ヤシの心臓)、ルンピアン・ティナパ(魚の燻製)、
ルンピアン・トゲ(もやし)、ルンピアン・グライ(野菜巻)などが一般的である。
フィリピンの飲食店では、チーズ入りのルンピアや、長いピーマンを詰めたルンピアもよく見かける。
チーズ入りのルンピアは通常「チーズスティック」と呼ばれ、ピーマン入りのルンピアは「ダイナマイト」と呼ばれる。
何であろうと、揚げたフィリピンのルンピアには酢ベースのソースまたはバナナ・ケチャップが添えられるのが普通だ。
ルンピャン・ダイナマイト
長い青唐辛子の中に好みの具が詰める。角切り肉やマグロのぶつ切りでもいい。一番シンプルでおいしいのはスライスチーズ。
なぜダイナマイトなのか?唐辛子だから、口の中でダイナマイトが爆発するようなものだ。種を取り除かなければ、文字通り爆発する。
トゥロン
トゥロンはルンピアのデザート版。スペインのお菓子トゥロンに由来する。
ルンピアの皮に包まれているのは、サバという名のバナナ。サバは熟しているほどおいしい。
揚げる前の皮の内側と外側の両方には、三温糖がまぶされる。ジャックフルーツを加えると風味が増す。
最近では、ムラサキイモやウベのジャム、ピーナッツとチョコレートを混ぜたものもある。
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