7月なかばを迎え、気の早いフィリピン人は、クリスマスの話題作りに余念がありません。
フィリピン人は、9月が始まった途端に、クリスマスだと言いはじめます。
かなり長い間フィリピンと関わってますが、9月1日から年末までできるだけ隠遁者のように暮らすようにしています。
誤解しないでください。私はクリスマスが大好きです。日本人なので、フィリピンのクリスマスは全然違います。
一番の違いは、雪も氷もない。何ヶ月も凍えながら過ごす必要がない。
日本を離れて過ごした初めてのクリスマスは1988年で、フィリピンのマラテでJollibeeチキンジョイを食べながら汗をかき、
体が凍えるような寒さにはならずに過ごしました。
それ以来、暑いクリスマスを堪能しました。
話がそれました。
さて、フィリピンでは一般的に「Ber月間」と呼ばれる時期は9月、10月、11月、12月です。
フィリピンのクリスマスシーズンです。
9月に入ると、フィリピン全土のあらゆる施設ではクリスマスの飾り付けをしている人がいます。
ショッピングモールには巨大なクリスマスツリーが飾られ、スーパーマーケットではクリスマス音楽が流れはじめます。
ジングルベル、ジングルベル、ジングルのリズムに合わせて手持ちの真鍮のベルを鳴らしながら、クリスマス前の
割引の宣伝をはじめます。もちろん、クリスマスハム、ケーキ、その他の楽しい季節の商品もたくさん陳列されすぐ購入できます。
ここでのクリスマスについて言えることは、日本人とは違って、プレゼントの購入に関しては誰もが非常に計画的だということです。
通常、すべては大事な日の数日前に完了します。
反面、日本人はクリスマスイブの前日までにクリスマスプレゼントの買い物に出かけ30分くらいですべてを終わらせます。
フィリピン人は計画的なリストを作成したり、お互いのギフト交換用、家族や子どもへのプレゼントに至るまで事細かに、
しかも金額まで綿密に計算を始めます。
予算オーバーになると、再見直しを始め予算を削り商品も変更します。
そして、バレンタインデー近くになるとプレゼントリクエストやチョコレートリクエスト
殺到します。母の日、父の日。フィリピンでは真剣に、これらすべてを取り上げて、適当な日付を選び、
その日を「特別な日には何でも買う日」と呼びます。
フィリピン人にとってクリスマスは年間最大の行事です。この行事に全てをかけるのもフィリピンです。
フィリピン人がクリスマスだと言っている理由が少し理解できると思います。
フィリピン人にとってクリスマスそして両親や兄弟の誕生日は、配偶者をさておいて第一に進めることなのです。
配偶者が外国人の場合、この文化についていけない人も多くいると思います。
そしてこのような催しには、外国人の負担が非常に多くなり、けちゃったばかりに「ケチ」と揶揄されます。
お金は出すが揶揄される。自分のお金でやってみて下さい。が本音でありフィリピンで暮らすストレスでもあると思います。
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