NHKが放送した人身売買

２１日フィリピン現地時間で午後６時から放送された「人身売買」
不法滞在の女性が監禁状態で売春。
偽装結婚は日本の業者と結託、ブローカーが現地で暗躍。
興行での入国が難しくなり偽装結婚が急激に増えた。
日本人が絡んで観光査証で入国させられ監禁、その後不法滞在で３万円程度の給料。
現地の女性は日本側の脅迫を受けていた。
人身取引きが悪質化、性的搾取など人身取引に関する内容が悪質化してきている。

確かに、現地のジャパユキはこの放送で言われたようなブローカーが暗躍、１名送り出せば金がどんどん。これは決して否定は出来ないこと。
確かにそのようなケースもある。しかし、今回放送した内容では、まるで殆どが、日本人が偽装結婚、あるいは、観光査証で入国させ売春目的で就労させ、成績の上がらない者は罰金が科せられ支給額を搾取、帰国したものへは脅迫を続け実態を隠滅しているなどとも受け取れた。
放送内容で映し出された摘発地区もどういうわけか愛知県一宮市。
５月１日施行の改正風営法は、人身取引防止のため、事業者に外国人の就労資格を書面で確認することを義務付け、違反した場合には１００万円以下の罰金を科す。警察庁によると、この規定を適用して摘発したのは全国初という。ニュースも目新しいがこれですら関与したのはフィリピン人。
今回九州大学のＮＧＯの先生が話したように、買春が突出している日本の意識改革から始まる云々。なるほど女性らしいお話でもあります。が、不法滞在者の人身売買には自国民が多く関与していることは否定できない事実でも。

確かにブローカーが暗躍、最近は、Ｉ．Ａｃａｆｅ等の売春婦と結託商用査証で送り込む日本人も時折聞く話。
偽装結婚は今始まったことではない。以前から行われていること。

不法滞在中に被害を受ける女性。これは確かに様々なケースがある。不法滞在に関しては、一時、日本への就労に悲観的になったフィリピン人が興行目的で入国した者の半数以上が入国後失踪した記録がある。当時３．５万人の年間入国者のうちその半数にも及んだ。このときには日本の業者が意図的に失踪させたこともあったが。ただし、入国なんでフィリピン人確保のための私欲でしたことで、全てが売春等性的搾取あるいは金銭搾取のために行ったことではないのだが？

特に、日本入管が表記した「とりわけフィリピン人」に関しては、省令が改定されるたびに様々なことが起きてきた。
放送では２０年といっていたが、このジャパユキ関連は２５年間くらい前から日本国内でホステスに従事している。入管もその事情は良く知っている。
様々な事態がおき、指導を受けると返ってきた返事「内政には干渉できない」と代理申請者（プロモーター）へ言ってきたこと。つい最近までそのような対応をしてきた。
確かに、このジャパユキ問題は、専ら接待に従事してきた興行目的で入国したフィリピン人が「とりわけ目立つ」と言われてきた。それが全て日本人が巧妙に企んだ行為なのだろうか？
フィリピン人が偽装結婚と国営放送で放送されたわけだが、一部には確かにある事実。
ただし、放送内容には多少偏見があるようにも思えた。
「家族の生活のためには百も承知で偽装結婚して子供や家族のために金を稼ぐ。」これは偽装結婚に関したことではない。多くのフィリピン人が生活苦から海外就労をしている、世界でも類を見ない出稼ぎ国で、多くのフィリピン国民が口にすること。
でも、海外へ就労して金を稼ぐのは別に騒ぎ立てる問題ではない。問題は、就労した先で不法滞在、あるいは契約内容と違っていても働くからである。
契約内容と違うのであればその場で契約を解約、帰国すればよいのだが。

今回放送された偽装結婚、親族訪問、短期滞在、その中でのスクープされた親族訪問。ではこの親族訪問に関してはいったい誰がその招聘理由書を書いて、誰が身元保証しているのだろう。もちろんフィリピン人と結婚した日本人である。ここまで放送されると、確かに中にはそのようなケースもあるが、まるでフィリピン人と結婚した日本人の多くが関与しているようにも誤解された取り方をされるのでは。
買春の需要と偽装結婚の因果関係まで触れたようだが、買春と人身売買、偽装結婚、偽った理由での入国しての就労。どのような因果関係なのか？確かに不法入国手段に日本人が関与しているのは周知間違のない事実。しかし、根本的な問題になると、この国から出国するには全てがフィリピン国内の問題。
出生証明書・結婚契約書・無犯罪証明書・旅券・芸能人証明書・出演証明書・履歴書・海外就労許可申請等、芸能人として日本へ渡航する場合に必要な書類。国際結婚であれば、市役所等の国際結婚許可申請（中には業者が日付だけあわせている場合が多い）・出生証明書・知合った経緯書等を業者が嘘八百書いている事だってある。
全てではないので誤解なされないでください。
その多くは、確かに日本からの需要があるから、１８歳未満を２６歳に年齢偽証の芸能人、モールの店員を俄か芸能人、レストランのオネーチャン翌日歌手その他なんでもあり。そのようなことしたのもフィリピン業者。若年女性を他人名義で日本へ紹介したのもフィリピン人。出国を許可したのもフィリピン政府。入国を許可したのは日本政府。そういえば申請したのは日本人だろう。ぐちゃぐちゃな話になるのですが。
このフィリピン人女性に関しては、確かに日本人がフィリピン人と結託、観光査証・留学査証等で日本へ入国させ「売春」に従事させたのがもともとの始まり。その後、興行でダンサーと歌手が入国し始めたのだが、確か当時は一生懸命ショーはやっていた。しかし、エスカレートし始めてストリップまがいのショーそして接待。戦国時代を迎えたピンパブ。顧客確保のため「同伴」や報奨金を見せての誘客作戦。この頃からフィリピン人女性が興行で入国し、接客行為をしていること等入管は百も承知していた。入管職員が自ら口走っていたからである。

実際問題として、需要があるから供給する。その供給には手段を選ばずがフィリピンの送り出し元。中にはフィリピン人にばかり儲けさせてられないと日本人自ら関与したケースもある。
この２５年間を振り返ると、多くの日本人の方はピンパブで合い、結婚された方が多いと思います。最近でこそ、様々な学習をされ裏もわかるようになったと思いますが、当時は、奥様になる方が契約が残っているからと契約解約金をしかも法外な金額を支払わされた方も多くいます。中には、結婚したものの重婚。結果は旦那が実在し、結果として入国も出来ずに泣きを見た方。フィリピン人との国際結婚に関しては様々な弊害が付きまとったようにも。その最大の原因を作っていたのがフィリピン共和国側にあると思います。書類です。偽装年齢、偽証氏名が非常に多いようにも。
申請本人との関係「招聘者」代理申請者が日本のプロモーター。何の資格もない外国人芸能人招聘業。外国人招聘に関わる経験が３年以上、そして事務所を儲けた法人。常勤社員が５名以上いれば紙２枚ほどの事業計画書で代理申請を継続して出来るだけ。請負契約始め現地で「パパ」と呼ばれて芸能人募集。その契約書始め申請する者の書類は、非常に疑問だらけの書類。
本来はフィリピン芸能人が日本へ就労する場合、ＰＯＥＡへ申請する海外就労許可申請書には日本で受ける収入２０万円と書いてある。ほぼこの時点で送り出し機関は９９％虚偽申請をしている。現地でも降って沸いたように、日本は人身売買の受入国だ。給料も払ってもらえなかった。性的虐待を受けた。ホステスを強要されたと在日フィリピン大使館へ駆け込む等もしばしば。
実際は、このフィリピン国内でオーディション、仮契約時に同伴や指名、ドリンク等の報奨金については殆ど説明を受け「ハイパパワカリマシタ。ガンバリマス」と日本語で返事をしているのだが。当然、自分の氏名が偽名であること、芸歴はまったく無いことなどを自ら認めていた者で以前日本でホステスをして得た報奨金額を誇りげに自慢し契約を率先する者等様々。

現実はどうなのだろうか？このフィリピン人に関しては、報道されている内容からその殆どが「人身売買」に関与しているようにも受け取られる。これには賛否両論があると思われますが、実際には「契約内容と違うことをしているわけなので人身売買になる」が、性的搾取、金銭的搾取は日本人はこの興行に関しては比率は非常に少ないと思う。確かにそのような虐待といえることを受けたフィリピン人もいたことは事実。不法滞在している者は、その不法滞在そのものが本人が違反しているだけのことで論外。

確かにフィリピン人は入国目的と異なるホステス行為はしていたことは確か。でもアメリカが指摘するほど、被害にあっているとは決して思わない。
このフィリピン人に関しては、もともとフィリピン国内のほうが「人身売買」に関わることをしている。姓名偽証、年齢偽証等、殆どがフィリピンの業者が私欲のためにこのような行為を常態的に行っていたことは事実でもある。
今回の放送は、実際には興行ではなく、興行で入国が難しくなったために、入国手段として、偽装結婚・親族訪問・観光等で入国、飲食店へ勤務している実態なのだろうが、偽装結婚はすでに昔から行われていること。今頃大騒ぎ、報道するのであれば、入管が徹底して調査して許可すればよいだけ。確かにそのような申請をするのも法律違反。とりわけフィリピン人は日本入管が満足な審査もしないで在留資格認定証明書を発給し、業界を放置したこと。フィリピン政府も役人とフィリピン人業者が金で結託、偽証書類を発給し続けたことに大きな責任があるのでは？

現地に在留すると、ジャパユキ経験者から偽装結婚してくださいといわれることが非常に多くなった今日このごろです。そのシステムから一時金の支払いまで良く知っている。そのような場を提供、仲買しているのもフィリピン人。
中には、日本へ就労することを餌に金銭を搾取する日本人が逮捕されることもあります。

偽装結婚に関しては、あたかも日本人が全て関わっているように思われる内容でした。ブローカー氏も登場したようです。
このフィリピン人の興行に関しては特にマリクスシオソンが福島県塙町で死亡後、事あるごとに派遣許可が遅くなってみたり、入管の申請許可期間も３週間で発給していたのが途端に３ヶ月になってみたりとおかしな事実が沢山あった。その都度、死活問題にも発展する一部の業者が悪態を行ったこと。目先の金のために違法行為をした日本人も確かにいたが、今回の放送内容に当たってはそれなりに慎重に実態を調査放送したのだろうが、上っ面をさらっと探ったような放送にも思えた。
民放を見れないこのフィリピンで何時も見るのはＮＨＫ。時折流れるＮＨＫの海外向けのインフォーメーションを見ていて、日本在住時はチャンネルと縁遠いにもかかわらずさすがＮＨＫと思っていたが、今回のこの放送はなんとなく売れない民間放送が作った番組のようにも思えた。