【写真:上越市内にある「会津墓地」です】
昨夜は、総務委員会のメンバー全員で懇親会を開催後、上越市JR高田駅前通りにある「ロワジールホテル上越」に宿泊しました。今日は、ホテルで朝食をすませてからマイクロバスで市役所に移動しました。
【写真:宿泊先のロワジールホテル上越玄関】
昨日に引き続き、行政調査の二日目は、同じく上越市役所で「地域自治区制度について」を、市役所自治・市民環境部 自治・地域振興課の職員から詳しい説明を受けました。
上越市では、合併を機に13の旧町村の区域に合併の特例として「地域自治区」を設置しています。そして、各区に設置されている「地域協議会」は、様々な立場の住民の皆さん同士が、各区で課題となっていることなどについて、より良い解決策を導き出していくための話し合いを行い、地域としての意見を取りまとめ、市長に意見を伝えるための会議です。
【写真:今日の行政調査資料一式です】
地域協議会の委員の定数は、28区(旧13町村と旧上越市15地区)合計で416人の市民の皆さんが、身近な地域でのまちづくりについて話し合いを行っています。市長からの意見を求められた案件は「諮問事項」として答申をし、自主的に審議が必要と判断した案件は「自主的審議事項」として意見書にまとめて市長に提出します。
また、委員になれる市民は、議員、公務員などを除きその区の中に住所がある25歳以上の方(市議会議員の候補者となることができる人)が応募することができ、原則公募で行われますが、応募者数が定数を超えたときは公職選挙法に準じた選任投票を行い、その結果を尊重して市長が委員を選任します(公募公選制)。一方、定数よりも、応募者数が少なかった場合は、年代や性別など委員の構成に配慮して市長が選ぶことになります。
委員の報酬は無報酬で、会議1回につき、交通費相当額1,200円を支払っています。任期は4年で、再任は妨げず、身分は上越市の非常勤特別職になっています。そして、地域自治区内の課題解決のための予算は、市税の1%相当額の約2億円が毎年配分されています。
会津若松市では、地区区長会ごとに研修会や委員会活動を活発に行っていますが、地区の課題については年一回の「市長との懇談会」を実施して、要望や意見交換をしていますが、上越市の場合は、町内会とは別の組織がこの「地域協議会」です。両団体の関係性が微妙なところもありますが、町内会長は地域のまとめ役で、地域協議会委員は市長のブレーンという位置付けです。
本市には、合併前の旧北会津村・旧河東町の地域振興を担当する「まちづくり推進課」が旧役場内(支所)にそれぞれありますし、地域審議会も設置されています。14市町村の合併を経験した上越市の事例は先進的な取り組みとして勉強になりましたが、会津若松市に同じ「地域自治区制度」の導入するのではなく、別なモデルを構築することが必要だと感じました。私からは、地域協議会の具体的な要望内容と市議会に対する陳情・請願をどのように区別しているかについて質問しました。(^O^)
【写真:お昼は市役所そばの「梅ざわ」で刺身定食】
調査を終えて市役所近くの「梅ざわ」というお店で昼食をすませ、市内にある『会津墓地』に立ち寄りました。 明治元年(1868)9月、会津藩は戊辰戦争に敗れて、翌年1月、激冬の中、千七百有余人が降伏して高田藩に護送されました。その後、数奇な運命をたどった藩士たちのことを想いながら、献花をして手を合わせて参りました。
【写真:上越市内の会津墓地】
※ 市民ボランティアの皆さんによって保全・維持されています
雨の中、これから会津に帰ります。(^0_0^)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます