スティーブ・ジョブズが亡くなって10年になるのですね。
フィギュアを彼の愛したフロッグデザインMac IIfxをステージにiPodポスター前で。

当方の手元にあるジョブズ関連ものから。
こちらは彼の経歴が書かれた企業向け資料。この時はNeXT社のCEOとして紹介されています。
ここからは私ごとではありますが、私はアウトドア用品以上にそれはそれはMacには時間とお金を費やしました。10倍以上といっても過言ではありません。
きっかけは大学時代にバイト先で知り合ったアメリカ人の自宅でPlusをデモしてくれたのに感銘。
早速、貯金全部おろして型落ちで特価になっていたMacPlusとプリンターのImage Writer IIをアキバのナカウラ(まだあるのかな?)で購入。カラーMac IIが欲しかったけど100万円以上したので学生には無理。
雨の中、大きな箱2つを重ね持って山手線で池袋にある下宿まで持ち帰るという荒技ができたのも大学生故でしょう。
デモでみたビルアトキンソン氏のHyperCardを1日も早く使いたかった。モノクロでも十分楽しめた。
ほんとマックがあればなんでもできる、と思った。
その後、Plusはメモリ拡張やGeminiボードでアップグレードし、その後、記憶にあるだけでもSE/30, IIfx, 540c, Quadra700, Quadra900, PowerMac9500とマーケティング戦略にハマり買いつづけ、当然の流れでDTPもやりたくなり外付けHDDにポストスクリプトフォントを納めたLaserWriter II NTX-Jも自宅導入。
学生時代は水道橋のサカイヤで山道具を物色して、そのあとアキバでMac周辺機器漁り、SIMMメモリの最新価格確認というのが一連の行動パターンだった。大学四年の時は学校がお茶の水にあり都合が良かった。
社会人になって95年にアメリカに留学した際は会社がくれた生活準備金4000ドルを540cとNewtonの購入に使い果たし、当時Appleが始めたeWorldの住人にもなった。
AOLアカウント名は名前のままKOJIですんなり作ることができた。
、、という感じで貯金なんかできるわけなかった。
そして今、手元に残るのは動かないMacPlusとIIfxのみ。MacPlusの外付けHDD20MBにはHyperCardで書いた日記やアドレス帳が入ってるけど、本体が動かない以上無理か。それにSCSIなんてもうつなぎようがない。IIfxには最後にはテレビ拡張ボードを入れてモニター上で番組を見ながらマルチタスクできるまでになった。25年ほど前の話し。
創刊号から集めてたMacJapan、MacPower、MacLife誌は神保町の明倫館に20年くらい前に売却。
今思うと惜しいのは大学時代に購入したApple株100株。大学があったJR飯田橋駅の近くにあった証券会社で購入。当時はネット証券などなく新規客は直接店で買う必要があった。そしてたった2週間で50万円が77万円になり授業の合間に抜け出し売却。
当時はバブルが弾け始めた時で新聞紙面の日本株価欄は下落を示す黒い▼でいっぱい、白△は一つも無く真っ黒だった。そんな中、米国株は△で好調だった。
今、あの100株をそのまま塩漬けしてたらどれほどになったのだろう?
そして更に惜しいのは、会社に入って得た給料で購入した画。アンディウォーホルのMacintoshという七色リンゴマークのものだった。120万円也。Apple本社のスティーブジョブズの部屋にも飾られている、という画商の後押しで購入してしまった。頭金を半分払って残りを10回のローンにして手に入れた。
驚いたのが日通の美術専用便とかいうので配達されてきて、絵は専用の重厚な保護木枠が施されていた。
これをひとり暮らしマンションの玄関前で丁寧に壊してようやく額に入った画が出てきた。
この様子からただモノではない感じはした。
しかし購入した時はちょうどアメリカへ語学留学する数日前、結局玄関に置きっぱなしで6ヶ月ほど放ったらかしするハメに。留学中はカビてないか心配だったけど、帰宅したらなんとも無い様子でホッとした。
それからしばらくの間、画も生活景色の一部となっていたものの、新たな新型Macを購入する資金として売却することにした。
当時、まだヤフオクは一般的ではなく、NiftyのBBSにあった売ります買います欄に掲載したらすぐに連絡があった。希望価格は76万円。そしたらキャッシュで即購入いただいた。
購入されたのは一太郎を出しているジャストシステムの社員さんらしく直接自宅まで引き取りに来られた。本社に飾られるとのことだった。
そして2001年10月、911のあった翌月だったか仕事でニューヨーク郊外にあるサプライヤーさんでの新製品の試作に立ち会う機会があり、帰りにソーホーに寄ったらなんと5万ドルの値で飾られていた。しまった〜
グラウンドゼロは瓦礫を覆う白いウォールで囲われていて中は覗くことは出来なかった。
あの時、ラガーディア空港から次の目的地メキシコに飛んだのだけど、空港でのセキュリティチェックは凄まじかった。飛行機に向かう接続通路上でも呼び止められて、靴下まで脱ぎ足の指の間まで確認された。
ThinkPadも搭乗に至るまでに再起動を何回させられただろうか、Windows画面が出るまで確認していた。当時は何でも爆弾に擬装できると疑いが強かったのはわかるけど明らかにアジア人や中東系の人ばかり抜き打ちされるのは妙な感覚だった。
それから更に10年以上が経過し、AppleはiPhoneを発売したりで景気も上向き、そんな際、ネットで同じ絵をググッてみたらなんと40万ドルの値がついていた。4400万円って、、絵の価格も株価並に上昇し続けてた。
結局は自分は青春時からApple製品に散財し続けて今換金価値のあるものはiPhoneとMacbookAir、後で少しずつ買い足したApple株だけになった。
でも最近、そうした散財したくなるようなワクワクがAppleの製品に感じない。今回のiPhone13がダメおしだった。
ジョブズ効果も10年なんだろうか。
最近はテクノロジー的に完全に水平飛行に入った感がしてならない。目的地も予想通りでone more thing のサプライズが無い。
わざわざ夜中まで起きてトイレに行くのも我慢しながら食いいってみる、そんなことも無くなった。
名家三代続かず、Appleもこれから10年20年が正念場?
Appleよどうした、がんばれ〜