「ずっとずっと南の地球の先っぽに
天国にいちばん近い島がある」
その島をめざして桂さんは船の人となった。
写真はその時の船「玉龍丸」(原作ではサザンクロス号)。
桂さんはこの船の甲板に立っていろいろな思いが去来したのだろうなあ。
「悲しくなんかないのに、心細くなんかないのに、 あふれでてくるものを、こらえることが出来なかった」
と書いてある・・・・。
そういえば昔、そう、もう36年も前のこと
神戸→鹿児島→屋久島→沖永良部島まで乗り換えしながら
船旅をしたことがあった。
神戸から鹿児島までは大きな客船。それなりにすごした。
船の醍醐味をまさしく味わったのは屋久島から沖永良部島に向かう時。
ちょっとした漁船で、おまけに荒海。
それでも船長さんの判断で予定通りに出航しました。
船の先端の手すりにつかまって風をうけながら仁王立ちしている私に
舵を握る船長さんの大きな声がした。
「かなりのおてんばさんだなあ」。
でも桂さんほどではないなと本を読んでいて・・・・思います。
グレーうさぎ
写真提供元・Yahoo!JAPAN