昨日のこと。
ほんのポツリポツリと
小さな雨が降り始めた時でした
「お茶をいただきながら雨宿りを」
とおっしゃってアリスの丘のベランダに
一人座られたその方が、
ご注文のアイスコーヒーとケーキを
お口にされたのを合図の様に
屋根を打つもの凄い音の豪雨が。
「やはり、ここに入ってよかった。
濡れないですみました。」
少しずつお話をされる中で、
生まれ育ったこの地でずっと生きていらした方だから
天候の変化がお分かりになるのだろうな、
と心の中でそっと納得。
その方が軽井沢の今昔を語られる
そこには
今よりも もっともっと もっともっと
美しい自然が在ったようです。
「黙って静かにいなくなるんです、 在ってほしいもの達は。
そして、なくてもいいものが騒々しく そこに在る」
そう静かに語るその方の言葉は
いなくなってしまった もの達への
鎮魂歌のよう。
「さあ、もう雨もおさまってきましたし
おいしいケーキもいただきました。
散歩の続きをしましょう。
ごちそうさまでした。ありがとう。」
いいえこちらこそ 有難うございます。
そうだ!ほんとうに そうだ!
そこに在ったものたちは
そこに在る意義があるはず。
ただ破壊するのではなく
残す方向に最善を尽くすことが
「ふるきよきもの」への
礼 なのではないか・・・・。
ふ と気がつけば雨はあがって
まるで最初から降ってなどいませんよ
と言っているかのような青空。
う~~む
すごい 仰る通り!
グレーうさぎ