そして またたく間に５月。
冬枯れの景色に若草色が塗られ
小鳥達の鳴き声も空高くひびく。
朝一番に聴こえてくるのは
うぐいすの鳴き方教室での先生と生徒の声。
「ホーホケキョ」
「ホーホケ」
「ううん、こうだよ ホーホケキョ」
「ケ ケキョ ケキョ」
「がんばって、ホーホケキョ」
「ホホーケ」
先生はお父さんかな？ お母さんかな？
優しく根気よくひとしきり続く鳴き方教室。
どんな顔しているのだろうか
想像すると笑ってしまう。
ごめんね。懸命にやっているのにね。
でも
やっぱり
笑ってしまう
「ホケホケ ケキョ」。
さあ 今年もいっぱい聴かせてね うぐいすさん！
グレーうさぎ
と 思いきや タヌキさんでした。
今朝９時半ごろのこと。
アリスの丘の裏道に通じる
少し坂になっている所から
じっとこちらを見ている。
身動きひとつせずに見ているので
「おはよう。ねこのコボかと思っちゃった。
似ているなあ」と近寄って
あと１メートルほどになった時
とことこ歩きはじめたタヌキさん
アリスの丘のベランダのある
斜面の方へと木の間をぬって行きました。
・・・・・・・・う～む うむ。
タヌキとまちがえたコボ。
コボとまちがえたタヌキ。
葉っぱはくわえてはいなっかったけれど・・
もしかすると
もしかする。
グレーうさぎ
３月と言えば春には違いないけれど
軽井沢のこの３、４日の陽気には
？マークをつけながら、それでも
暖かさに誘われて
春色の花が欲しくなった私。
アリスの丘に出勤前に近くのホームセンターに。
そこでみつけたこのピンクのお花。
６９８円→１００円の値札が付いて
他の鉢植えの花より一段高い所に置かれている。
（矢印だから１００円なんだろうなあ。
それともマイナスの間違いで１００円引き？）
じっと見ていた私に
「そちら１００円です。
葉が茂って花も枯れてきていますので」
とスタッフの方からのお声がかかりました。
「７００円近いものが１００円になるなんて
なんだか可哀相。でも１００円なんて
嬉しいので頂きます」とゴジョゴジョ言いながら
１００円をレジに置いた私にそのスタッフさん
「早く世話をしてあげてください。
茂った葉っぱを間引いて、
枯れた花をとってあげれば
また新しい芽が生えて来て
まだまだ楽しめますから」
「はい！わかりました！早く世話をします」と私。
「お願いします。早く世話をしてくださいね」
「はい、します！」
それから車を飛ばしてアリスの丘に。
なにはさて置き早く世話を！
焦りながら枯れた花を摘み取り、
もっと焦りながら茂った葉っぱを間引き、
次は？次は？ああそうだ！
もっともっと焦りながら水遣り終了。
なんだかとても疲れたけれど
お世話の遣り甲斐がありました。
アリスの丘の正面でシャンと
背筋を伸ばして咲いています。
桂さんの好きなピンク色の 花。
グレーうさぎ
朝、アリスの丘のベランダに立つと
ツグミ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、
コガラ、ヤマガラ 時に シメがやってくる。
あ、カワラヒワも・・・・。
お目当ては ヒマワリの種。
吊り下げた篭ふたつと手すりに置いた缶に種を入れ終わり、
お次はパンを小さく千切ってヒヨドリとリスに。
リスはヒマワリの種は勿論のことパンも好き。
向こうの方からヒョコヒョコとことこやってくる。
パンをひとつ両の手で持って
ホコホコたべている姿はなんとも言えない愛らしさ。
みんなが満足したそのあとに
やってくるのが礼儀正しい一羽のカラス。
みんなが残した千切りパン
くち一杯にくわえこみ
バイパスの向こうへと悠々と飛んでいく。
森のどこかで待つ家族にも
その礼儀をきっと教えているのだろうね。
（ もしかして みんなはカラスに残しているのかな。）
グレーうさぎ
気が早いかな
そうかもしれない。
なにしろ軽井沢。
でも折角の「桃の節句」。
桂さんの好きな
春色ピンクにかえました。
グレーうさぎ
