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ポレポレタイムスのぽれーっとした日常

ポレポレ隊員による映画や写真、時にはよもやま話など。現在「水になった村」を広めつつ新作「バオバブの記憶」(仮)制作中!

監督です(鹿児島より帰ってきました)

2009年08月09日 00時28分48秒 | 水になった村
しばらく鹿児島に行ってきました。
鹿児島市内から比較的近い川辺川ダムの現場に行きたかったのですが、まったく時間がありませんでした。
鹿児島は桜島が噴火して、真っ白になった車がたくさん走っていました、市内も粉塵で粉っぽかったです。
僕が鹿児島に行く時はなぜかよく噴火するのです。
明日から群馬県の八ツ場ダムの現場に行ってきます。久しぶりです。民主党のマニフェストも気になるのですが、やはり自分の目で見てきます。日本最大のお金をかけたダムの現場です。といってもまだまだ工事は進んでいません。しかし温泉街がしだいに閉館するところも増え、活気が消えているらしいのです。そんな姿を目に焼き付けてきます。

監督です(竹の花)

2009年08月01日 22時22分13秒 | 水になった村
毎年、天気のリズムと言うのか、季節感が無くなって来たように思います。今年も関東地区は涼しい夏です。
僕の畑も今年は何かおかしい。虫がとにかくいない。それとカラスが多すぎる、です。まもなく収穫のトウモロコシがほとんどやられてしまい、今は第二陣、第三陣と作っています。スイカも狙われているような、鋭い視線を感じます。
徳山村でもやはり不作の時があったそうです。
60年に一度とも言っていました。それは徳山に限らず、60年と言うのを山形県でも聞いた事があります。竹の花を見た時は、何か縁起の悪い事が起こるとか。僕も見た事があるんです。めったに見る事はないのですが、翌年の早々、神戸で大地震がありました。戦時中も花が咲いたと聞きました。そうならばあまり見たいものではないですね。
みなさんはそんな話しを聞いた事がありますか。
徳山でも60年前、種芋が取られてしまうほど、食糧難のときがあったそうです。山菜も山の実も取れなかったと聞きました。
世のサイクルに何かの異変が起きているのであれば、いつなのか、ずっと悪いような気になるのは、ただ単に僕の畑の技術不足なのだろうか。

監督です(町田の写真展)

2009年08月01日 00時44分35秒 | 水になった村
南町田駅からすぐ近くにあるグランベリーモール。そこのモンベル南町田店で、『水になった村』の写真展&映画上映が始まりました。南町田店のモンベルはものすごくでかい!1000坪もあるそうです。昔から好きだったモンベルでしたのでうれしいですね。
写真展ですが昨日設営が終りました。37点が展示しています。そのうち30点は、半切くらいのサイズで、残り7点は大きなサイズです。くどいようですが8月15日は映画上映が行われます。よく考えたら、写真展会場で映画が行われる贅沢さは本当にうれしい限りです。今までは会場は別々でしたので。ボチボチ映画の予約が入っているようですよ。早くしないとチケットが無くなってしまうかも。と言う事でお待ちしています。
今週日曜日は久しぶりに、八ツ場ダムの現場に行ってこようかなと考えています。
来週は鹿児島に行くのですが、時間を作って、川辺川ダムにも寄ります。
最近はガバナンス(ぎょうせい)という月刊誌のグラビア4ページを連載していて、今発売になった本は100号記念なのです。橋下大阪府知事が表紙になり、インタビューも組まれています。
その雑誌で、ダムのグラビアと記事を発表していこうと計画しています。今のところ長崎県の石木ダムを記事にしましたが、八ツ場ダムも近々掲載します。そして青森県の津軽ダムも。図書館に行けばご覧になれると思います。

監督です(埼玉に戻ってきました)

2009年07月30日 00時42分08秒 | 水になった村
本日、岐阜から埼玉の自宅に戻ってきました。
今日の岐阜新聞の記事から。
導水路は再検討!という見出し。治水転換掲げるとあった。
治水?治水?
話しが飛びますが、最近、群馬県前橋市で宮本博司さんに出会った。
宮本さんと言えば、ダム業界では時の人でもあります。偶然ですが10月に大阪の第七芸術劇場で、水になった村の上映があるのですが、宮本さんはそのゲストなのです。宮本さんは国土交通省に勤務し、ダムを造る側の人でした。岡山県の苫田ダムでも所長の経験もあり、バリバリのダム屋でした。しかし3年前に退職し、反対の立場に転じました。という簡単に経緯を書かせていただいたのですが、すごい人なのです。その宮本さんのダムの治水の話しを聞きに群馬県の前橋市に行ったのです。
村に暮らす人に対しての愛情も感じられるのですが、さらに、ダムと言う技術としても話しをしてくださったので、よくわかりました。そこで本日の岐阜新聞の見出しでもある治水という言葉に少し反応してしまったわけです。
宮本さんの話しの中にとても印象深い言葉がありました。ダムという水を貯める施設は、かえってエネルギーを増幅させるものでもあります、と。たしかに川が大きな力になって、耐えている状態でもあります。それが洪水対策である治水と結びつくかが非常に問題なのだと思いました。ダムがあるから洪水は防げるという理念は本当なのだろうか。ダム=治水&利水という発想が本当なのかどうか、もう少し考えたいし議論したいと思います。
民主党のマニフェストもいいのですが、お金云々でダムが中止になる世の中はいやですね。根本からの議論でダムは中止に追い込むべきです。お金でなく、なぜここにダムを造らなくてもいいのかということを。
明日、町田で写真展の設営に行きます。手伝ってくださる方がいらっしゃいましたらぜひともきてください。よろしくお願いします。
町田市鶴間3-4-1 グランベリーモール内 モンベル南町田店

久しぶりの監督です

2009年07月28日 22時11分27秒 | 水になった村
ご無沙汰しています。久々にブログを書きます。すみませんでした。
忙しかったこともあるのですが、それはまったく理由になりませんね。
今は岐阜でこの原稿を書いています。
徳山ダムに来たわけではないのですが、これから少しでも書いていこうかなって考え始めました。
民主党のマニフェストにも徳山ダムの導水路の中止を求めることが掲げられています。導水路?って何かわからない人のために少し書きます。
徳山ダムが完成し、その水を揖斐川だけでなくほかの川にも流すトンネルを何十キロと掘り進め、その川の維持、そして農業用水の安定化を図った計画なのです。名古屋市長の河村氏が、必要にゃ!と言ってくれています。
まさに新しくできた計画なのです。そんなこと聞いていない!っとびっくりした事業なのです。
僕もダムの現場に行きたいのですが、今はめちゃくちゃ忙しいのです。しかし!写真展&映画上映が行われます。
町田、渋谷、奈良、名古屋、諏訪です。モンベルが会場を提供してくれるのです。まずは8月1日から始まる南町田。
写真展は8月1日から8月23日まで。
水になった村の上映は8月15日。13時からと15時半の二回上映。
場所ですが、グランベリーモールというショッピングモールです。そこにモンベルの南町田店があります。
映画上映当日はもちろん僕も行きますが、上映後には少し挨拶をしようと思います。ぜひとも参加してください。しかし要予約なのです。電話番号は042-788-3535です。一般は1000円ですが、モンベル会員は800円です。
ブログを書いていないこの数ヶ月にも多くの上映をやってきました。僕の育った岐阜県池田町でも上映があり、多くの方々が観に来てくれました。これからもダムのことを書くなどお知らせしますので、またブログが更新されているか確認してくださいね。よろしくお願いします。

監督です(岐阜から福岡)

2009年05月20日 21時57分15秒 | 水になった村
久しぶりにブログを書きます。
今は福岡のホテルからです。
昨日まで岐阜、名古屋と忙しい日々を過ごしていました。
先日、名古屋市内で映画祭がありました。
若い学生さんたちが一生懸命立ち上げてくれた映画祭で、
大勢の方々が来てくれて本当によかったと思います。
スタッフの皆さん!本当にお疲れ様でした。
スポンサーがなかなかつかず、
学生さんのみんながこの映画祭の資金を集めるためにフリーマーケットで物を売ったり、路上ライブで稼いだりした結晶の映画祭でした。
上映に至る過程に感動しました。
この場をかりて改めてありがとうございましたとお礼を申し上げます。また必ず会いましょう!
それから忙しい日々が続きました。
岐阜新聞社、中日新聞社、朝日新聞社、FM岐阜の取材を受けました。
今度の新しい本が25日に出版されるための、営業活動です。
マスコミの友達に世話になりました。
早速岐阜新聞には掲載されました。
ラジオは今週土曜日をスタートに4週続きます。
昼の1時から15分間です。
岐阜県の方々、ぜひとも聞いてください。
そんなわけでまもなく、やっと本が史上に出回ります。ぜひ手にとって見てやってください。

監督です

2009年05月13日 01時31分44秒 | 水になった村
久しぶりにブログを書きます。ご無沙汰してしまいすみません。
新刊『徳山村に生きる~季節の記憶』の印刷が本日終了しました。
おばあちゃんは木になった(ポプラ社)ひとりひとりの人(精神看護出版)の二冊を今まで立ち会いで印刷の様子を見てきました。今回の本で3回目です。
今回が一番感動したと言うのか、興奮したと言うのか、爽快な気持ちで印刷所を後にしました。
片面に一日、その裏面は翌日と二日間の日程でした。少しづつ色の微調整をしてくれるのが、写真集を何十冊も手がけている高柳さん。今回、一緒に仕事するのは二冊目です。
一枚の紙で16ページ分の印刷をします。大きな紙にパズルのような組み合わせになった写真が印刷され、少しマゼンタを、少し黄色をと指示が飛び交います。
これでどうですかと僕に最後の確認をし、『大西!』とサインをして、本番の印刷が始まります。時速7500枚(ゆっくりらしい)の機械が一気に回転し始めます。
日本中にこの写真が広がり、何千人という人の目に触れるという緊張がこのサインを書く瞬間にあります。
この本を作って来た苦労はもちろんありますが、それより何より、多くの職人さんたちが一冊の本を完成させる為に全精力を費やしている、その空気に感動します。
山のように積まれた紙がこれからの旅立ちを待っているかのようでした。
ぜひ見てください。高柳さんが最後にいい本になることを祈っています!と言ってくださいました。
本は僕の結晶であり宝物です。

13日、浦和の埼玉会館5B室で、3時ころから話しをしに行きます。八ツ場(ヤンバ)ダムの集まりがあり、その方々の前で写真を見てもらいながら話そうと思います。

監督です(東中野と設楽町)

2009年04月30日 00時11分59秒 | 水になった村
本日、東京の東中野と愛知県の設楽町で、水になった村が上映になりました。
それぞれお手伝いしてくださった、みなさんありがとうございました。
僕は東中野に行ってきました。久しぶりの映画館での上映後トークで、やや混乱状態で話してしまったせいか、たどたどしさが表に出てしまったような気がします。観に来てくださったみなさん、ごめんなさい。
明日はうまくやります。
新しく出る本も少しばかり宣伝させてもらいました。
本屋の注文票も一緒に配ったのですが、実は本がまだできていないので心配になってしまいました。
また徳山村のことを考える時間が増えたことに感謝します


監督です(長江に生きる)

2009年04月26日 00時09分07秒 | 水になった村
4月29日から5月1日までの3日間、ポレポレ東中野で、『水になった村』の上映があります。
レイトショーで夜9時から始まります。その3日間は、上映後に少し長めの挨拶に伺います。
最終日の5月1日は対談形式です。ドキュメンタリー映画『長江に生きる』の配給元の藤岡朝子さんとです。
『長江に生きる』は5月30日からポレポレ東中野で再び上映が始まります。
僕はこの映画を見る機会を逃していました。しかし本日送っていただいたDVDで拝見しました。(自慢の100インチのプロジェクターなのですが、6畳の部屋なので、酔いそうなんです)
素晴らしい映画でした。
世界最大の三峡ダムで移転を迫られる家族の話しなのですが、切なく、あまりの国家権力を振りかざす役人の存在に腹が煮えくり返るような場面もありました。
僕の知っているダムで苦しむ人たちの顔が思い浮かばれました。
実は僕は三峡ダムに行った事があります。川を600キロ下り、これから沈む街に立ち寄ったりと、思い出深いものがあります。その写真もたくさんあり、あまり発表していませんが、もう水没しているところばかりです。
あの人達はどうなったかなとか、活気ある街のことを思い浮かべるいい時間でした。
しかしくやしい!なぜあんなダムを造ってしまったのか!
日本とまた条件は違いますが、人の心はまったく同じなのだなと、心底思いました。
ぜひともポレポレ東中野に足を運んでください。

監督です(徳山村に生きる!)

2009年04月22日 18時57分35秒 | 水になった村
写真絵本『徳山村に生きる 季節の記憶』がもうすぐ完成します。
本作りには何度も見直しがあります。
初校(本番の印刷のゲラ刷り)から再校(初校で戻した原稿をもう一度、見直す)までの行程が終わり、明日、印刷所に戻します。連休を挟むため、どうしても間があいてしまい、5月11日と12日の二日間で印刷所に詰めて、すべての印刷を終える予定です。それから製本をして、市場に出発するわけです。
先日小西さんの家に伺ったら、家族でこの本のゲラ刷りを見るために待っていてくれました。
とても喜んでくれました。『懐かしい、懐かしい』と。
徳山は無くなってしまいましたが、残せる本ができたことがうれしいです。
記憶を形に残せる幸せは感じつつも、二度と戻らない大地を考えれば、切なく思います。