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ポレポレタイムスのぽれーっとした日常

ポレポレ隊員による映画や写真、時にはよもやま話など。現在「水になった村」を広めつつ新作「バオバブの記憶」(仮)制作中!

監督です

2009年09月28日 00時51分33秒 | 水になった村
今日は大阪十三での上映でした。第七芸術劇場での上映は公開時以来、2回目です。関西の方々、本当にありがとうございました。
おかげさまで、本日は満員御礼以上、補助席を設けて見るほど、大勢の方々に見ていただく事ができました。
対談相手の宮本博司さんとは今回で3回目。新聞記者も多かったですね。知人も多く。楽しい一夜でした。
やはり客層がダムに関心ある人が多く、鋭い質問が多かったのですが、やはり僕はそれに答える事なく、宮本さんがすべて答えてくれる形になりました。
僕は相変わらずのほほんと向き合っていて、ダムの事と、村の人達の事ばかりを考えている毎日。でも僕の舞台はすべて現場なのです。
ニュースだけの論争でなく、新聞紙上での論争でなく、どんな事があっても一度見てみない事には一言も話せない主義なのです。それが僕のやり方なのです。
今回、八ツ場ダムのことも話題に上がりましたが、僕は何度も行っています。
でもまだ話す事ができるほど、頭の中で整理できていないのです。
たくさんの議論が飛び交っていましたが、現場の空気ってもっともっと壮絶なものです。言葉にならないっていったらいいでしょうか。悲しいや淋しいでは語り尽くせないのです。でも表に出す人間はそれを見せていかなくてはならないのです。
ダムの論争は無限だと思います。でも現場に行った人達が自分の言葉で語る場を作っていきたいと思います。それがこれから議論につながっていく事と思います。


監督です(滋賀県草津市より)

2009年09月25日 00時26分58秒 | 水になった村
毎朝、八ツ場ダムの報道が流れています。そして川辺川ダムの情報も同じように流れ始めました。
ダム中止が前提であるかぎり、会う事はない!という住民の怒りのような叫びは、前原氏にどのように伝わったのか。
この問題が同じように徳山ダムにあって、コメントでも問われたならば、僕はどのように答えただろうかと、いつも考える。
とても難しい。
朝のワイドショーのコメントの一つに、税金がたくさん投入されている事を住民も理解してほしいと何とも門の立つ発言をした者がいた。
57年と言う年月の長さをふまえた、住民に対する気遣いをもう少し考えてほしいものだ。税金の無駄ということは、具体的にどういう事か。自分の言葉で答えてほしかった。
57年の歳月を無駄にせず、教訓として僕は歴史に刻み込んでいきたい。
僕はダムは造らない方がいいと思っています。前原さんが言うように、長い目で見た時のことをふまえてです。
しかし住民の生活再建を具体化させることと、国の謝罪は当然の事でしょう。
それが納得いく形が見えてこそ、話しが次に進むような気がします。

監督です(追伸)

2009年09月23日 23時38分08秒 | 水になった村
本日、東京渋谷での写真展が終わりました。
モンベル渋谷店のスタッフのみなさま本当にありがとうございました。
今度は奈良に行きます。
そして27日ですが、大阪の十三(じゅうそう)駅(阪急梅田駅の次)のすぐ近くの第七芸術劇場で水になった村の上映があります。
僕も舞台挨拶、そして宮本博司さんを迎えてのトークを行います。
ぜひともご覧ください。
そして最近ですが9月20日の埼玉新聞に僕がインタビューされた記事が掲載されています。さらに本日23日の読売新聞(愛知、岐阜、三重版)の朝刊に電話インタビューの記事が掲載されています。
僕は滋賀にいる為にまだ一誌も見ていません。
八ツ場ダムの事も気になりつつ、ファインダーをのぞく毎日です。
ガバナンス(ぎょうせい)の来月号のグラビアで八ツ場ダムのグラビアを掲載いたします。最近の記事を見ていて、住民の顔がちらほらを脳裏をかすめていきます。
みなさん!頑張って!どちらが正しいのかわかりませんが、僕は皆さんの言葉が国の力によってまたもねじ伏せられる事が心配です。
ダムになる、ならない、という議論が一番注目されていますが、何度、国の為に住民は考えを変えたか、その現実を国民は少しでも理解することは必要です。
そこから国民参加の議論が進んでいくのではないでしょうか。
国と住民のいざこざを興味本位だけで見せてゆく一部の報道は、同じ土俵に立つものとして悲しすぎます。ダムが中止になっても、その問題が解決されるまで、相当な年月がかかると想定しています。それを少しでも早めるのは、僕たちの理解の仕方にも左右されると感じています。
住民のみなさんの生き方を応援したいと思います。


監督です(まだ滋賀県民)

2009年09月23日 23時22分01秒 | 水になった村
皆さんこんにちは。
もう滋賀県に来てから季節が変わったかのようです。それだけ、長い滞在をしているのだと感じています。
本日まで久しぶりの休みをいただきました。みなさんはどんなお休みでしたか。
僕は実家の岐阜に帰り、924メートルの池田山に登山しました。低山ブームにあやかったわけではありませんが、久しぶりに筋肉痛でした。
そして昨日、徳山村の映画にも出演している方々に逢って来ました。
そのなかで廣瀬ゆきえさんと2時間も話し込んでしまいました。
いい話しでした。
僕も田んぼの稲刈りが終わり、収穫は一反で8俵強でした。昨年よりやや少ないですが、いいできだと思っています。
そこでたんぼの話しになったんです。
徳山村ではいいとこ一反4俵だったこと。300坪で240キロの米しか採れないのです。ゆきえさんは2反半の土地をもっていたから何とか、家族をやしなっていく事ができたが、土地のない人の話しは壮絶なものでした。
600坪で家族をやしなっていくという身体に染み付いた感覚は、まさに命の話しにつながっていきました。移転して大きな家を国に建ててもらってという話しはあまりに悔しいと。養うだけの土地が欲しい、それは街の人の感覚ではなかなか理解してもらえない現実がありました。
だから山の人は土地の執着心が街の人より強いのだと感じたのでした。
その話しばかりではありません。米を作っていく苦労。米の作り方の感覚がわかった今、本来の米をまだ僕は食べていないと思いました。その話しは追々しますが、ゆっくりと聞き続けたいと思いました。90代の老人の話しは今しか聞けないのです。


監督です(NHKラジオビタミン!!)

2009年09月15日 23時32分32秒 | 水になった村
昨日、NHK第一放送のラジオビタミンという番組に生出演しました。
村上信夫アナウンサーと神崎ゆう子キャスターに囲まれて、約一時間のトークでした。とても楽しい時間でした。
村上さんの姿に見入ってしまったというか、プロってすごい!と感心してしまいました。現場でのやり取りは、その場で決める事もあり、的確な判断はスピーディーなものでした。
それとイチローが記念すべき200本安打達成で特報がスタジオに流れ込んで、「大西さん!どう思われますか」と質問された時のあたふたしたド素人の何ともとりとめのないコメントは本当に失礼しました。
話しの内容は、満足のいく内容でもあったし、聞き出すのがうまいせいか、いい環境を作っていただきました。
すぐに村上さんからお礼のメールをいただき、恐縮してしまいました。
こうした出会いも、みなさんが応援してくださるおかげです。
歌の選曲ですが、星めぐりの歌(水になった村のエンディング曲)は当然の選曲でしたが、もう一曲は井上陽水さんの「最後のニュース」を流していただきました。
この選択は皆さんから評価がたかかった。
実は宇宙戦艦ヤマトのテーマとか木綿のハンカチーフとかいろいろ考えたのですが、雰囲気が違うと思い、我慢しました。
NHKを出てすぐに滋賀県に移動しました。というのか、NHKがあったから上京したのですが、また本日から滋賀県の草津市でスタジオ撮影のため缶詰めです。

監督です(埼玉より)

2009年09月12日 23時23分19秒 | 水になった村
埼玉にいったん戻って参りました。
やはり全国的に八ツ場ダムのことが話題になっているんだなと、関西にいても痛感しました。
すごく難しい問題です。新幹線の中で八ツ場ダムの原稿を書いていました。
現場の温泉旅館の方々は、賛成という形をとっています。しかし賛成というのは、本当にダムの推進と言う意味に僕はとれなかったのです。先日、話を聞きにいき、このダムを一つの人生のスタートラインとし、一からまた建て直す事に転じたといったニュアンスに聞こえました。
どこのテレビもダムを中止にした場合と、造った場合のお金のかかり方などと、報じていて未だにマスメディアはこんな表現しかないのかと悲しくなりました。結果は造った方が安いと言っていました。
だから何ですか?その中から何が生まれる訳ですか。
第二の八ツ場ダムを造っても同じ議論の繰り返し。全く学習していないではないですか。
お金の話と政権交代のマニフェスト。その議論は今のはやりみたいなもので、一時の話題でしかない。
地元の方々は、そんな事はどうでもいいと思うのです。とにかく自分たちはここに暮らしていただけ!
地元の声をもっと聞いてみたいです。街の議論はこりごりです。
もう引っ越します。という地権者の言葉は賛成の言葉ではないと言う事です。賛成という形に転じざるおえなかった、国の追いつめ方をもっと国民は知るべきです。
書いていてだんだん怒り口調になってしまった事に反省ですが、最近の報じ方が好きでないのです。

監督です(滋賀県草津市)

2009年09月11日 23時48分07秒 | 水になった村
滋賀県に滞在して一週間近くになります。
明日、撮影があり、夜に埼玉の自宅に一端戻ります。
14日のNHK第一放送の出演依頼があり、そのインタビューにでます。
番組名は『ラジオビタミン』
インタビューは一時間弱とものすごく長い。何を話そうか、今から悩んでいますが、そんな機会はめったにあるもではありません。ですので頑張って参ります。
今朝も、みのもんたの朝ズバ!で八ツ場ダムの事が放送されていました。
わかりやすい内容でしたが、批判するコメンテーターの言う事もわからんでもないですが、簡単に語るな~という印象でした。まあ、スタジオの時間制限など、投げやりなコメントを出さなくてはならないことも多々あると思いますが、あのコメントでは今までのダムの批判とあまり変わらないかなと思いました。
国に対しての批判は当然のこと、しかしまだ上澄みの議論が多いような気がします。国に責任はあるのですが、そればかりの議論では生まれるものは、憎しみしかないと思います。
次なることを考えるためにも、街に暮らす人の、生活の中のダム(エネルギー)という存在を議論した方が、地に足がついているように思うし、一般にもわかりやすいのではないかと思うのです。
ダムの問題は国に任せるだけでなく、個々で感じる時代に突入したのではないかなって思うわけです。どうでしょうか、極端すぎますか。

監督です

2009年09月07日 23時15分00秒 | 水になった村
滋賀県にいます。本日から10月頃までずっと、草津市に滞在します。
昨日、渋谷での上映会を無事に終える事ができました。
二回上映で約60人ほどのお客さんが来てくださいました。
本当にありがとうございました。
あまり宣伝もしていないし、不安でもありましたが、寸前で毎日新聞が記事をだしてくださり、何とか賑やかになりました。
反応は良かったと思います。二回とも終了後、話しをさせていただきました。八ツ場ダムのことを少しお話ししたのですが、やはり、政権が変わった事もあり、水になった村に興味を持たれたお客さんでもあるから、真剣なまなざしで聞いてくださいました。またよろしくお願いします!

監督です(まだ那覇市)

2009年09月02日 00時35分07秒 | 水になった村
朝からビックリしました。携帯に配信しているニュースを読んでいたら、
八ツ場ダム、国交省が入札凍結へ。事務次官「新大臣の指示に従う」概算要求には、194億円を盛り込む!と。
即、メモしました。こんなにも早いとは思いませんでした。
八ツ場ダムの現場は現在、移転地の造成をおこなっている。鉄道も山を切り開き、線路を引いている。国道も造っている。しかし鉄道以外、ほとんど進んでいないのが現状。その進捗状況からすれば、自民党も辞める方向で、惰性で建設を進めていたのではないかと思うほどです。同じ時期に徳山ダムの建設計画もあったのに、徳山は2006年に完成した。もし10年前に自民から民主に政権が変わっていたなら、徳山村も中止になっていた事だろう。政権交代でダムが中止になってしまう事の悔しさというのか、国民一人一人の意識が高まらない限り、根絶はないのだ。もし、再び自民党に政権が変わってしまったら、またダム建設が浮上する可能性がある。現地からすれば蛇の生殺し状態が続くだけだ。ダムはもう造らない!というのであれば、根絶する意味として、国民の意識を高めるしかない。
山のなかにコンクリートの壁を造ってせき止める人間の行為がいいわけない。ダムを造らないために、街を変える必要がある。ダム建設の資金を街の作り方に移行したら、さぞ立派な考え方が生まれるのではないかと思うのです。

監督です(那覇市2)

2009年09月01日 00時10分56秒 | 水になった村
渋谷のモンベルで写真展が始まりました。9月6日にはその写真展会場で水になった村の上映も行います。
写真に囲まれながら映画を見る事は、この機会を逃すとありませんよ!
ぜひとも来てください。時間は13時からと15時半の二回です。上映後に僕の話も聞いてやってください。よろしくお願いします。一応モンベルに予約をしていただけるとうれしいです。
モンベルは渋谷の東急ハンズの目の前のビルです。

監督です(那覇市より)

2009年09月01日 00時02分16秒 | 水になった村
最終便で那覇に到着しました。東京の寒さの感覚で来たものだから、沖縄の夏の暑さにビックリしました。
ついに民主党が政権を取ってしまいました。ダムの業界では大変なことが起こりそうです。
今日も飛行機の中で民主党政権のことと、群馬県の八ツ場ダムのことで原稿を書いていました。
公約ではご存知の通り、中止です。さて簡単に聞こえるかも知れませんが、この中止は歴史に残る、しこりに残る、深い深い問題になると考えています。中止という言葉の暴力もあり、でも中止にしたい気持ちも十分あるし、僕の中でも揺らいでいる事が多々ある訳です。やはり50年以上の公共事業問題は、政権が変わったから、はい!中止って簡単な事ではないのです。
村の方々の気持ちは僕が語る事もできないし、無視する事もできない。
この公約について皆さんの意見も聞きたいです。
今度のガバナンスという雑誌の巻頭グラビアで発表します。