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憧憬、大艦巨砲主義w

メイン盆栽HAWK11 営農機セロー250 奥様号レブル250

順番。

2006-05-02 22:55:15 | 俺だよ、オレ。
あまり、近しくない、知人が、死んだ。
多分、先方はオレのことなど覚えてないような、でも、顔と名前は知っているような、知人だ。

彼は、格調高い印象の、老紳士だった。スーツはシワひとつなく、折り目のきちっとしたワイシャツで、品のいいネクタイで、会話も卑下たトコロもない、シゴトもできる、まさに紳士だった。

ただ、ここ数年は持病が悪化し、両足もやむなく切断され、壮絶な闘病生活だったという。
オレは、何年も彼のことなど気にしたことなどなかった。少し、後ろめたさを感じたが、それは、自分の責任として、この感情を受け止めるだけだ。

そして、この出来事は、順番がきて、彼が先に逝っただけなのだ、と、気が付いた。

何人かの同僚が、通夜に行く、という。
ふざけるな。偽善者め。
それとも、その行為は自分自身のためか。
彼が生きている間は、全く、気にもしなかったくせに。その場でだけ、祈るくせに。そして、スグ、彼のことなど忘れるのだ。
おれは、そういうのが許せない。自分自身に対する、恥を、知れ。

昔、弘法大師が、とある商家(だったかな)に「何かおめでたい、掛け軸用の書を書いて欲しい」と依頼された。
依頼の書は、出来上がった。
商家がわくわくしながら、巻きを解くと、そこには「父死 子死 孫死」と、あった。商家は、弘法大師に「おめでたいコトバを依頼したのに、縁起でもない」と、大変抗議したという。

その書の意味は、ご賢察の通りだ。商家(かな?)はその掛け軸を家宝にしたと言う。

自分が若者である以上、老人は必ず先にお迎えが来る。
父や母が健在なら、いつの日か、彼らが先に死ぬ。
我が家のコンパニオンアニマルのイタチどもも、10年のうちに寿命がくる。
我が家の家族の中で、オレが一番の年長だ。きっと、先頭で、死ぬ。

そう、そして、それは、全く自然で、アタリマエで、幸いな、ありがたいことと、受け止めなければならないコトなのだ。

願わくば、そのアタリマエの順番が、全ての愛情を持つ者の中で、守られますように。子が父より先に逝くことが、ありませぬように。
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