JALの株主総会に出席してきたのでその感想を一言二言。
なんせ、内部抗争が起こるわ、労組問題は複雑だわ、整備ミスか検査ミスかでトラブルが起こりまくるわ、大赤字で配当見送りになるわ、ここまで突っ込みどころ満載の会社も珍しいよなぁ。
今もってなお、御巣鷹山の事故の遺族会からの追及もあるし。
予想通り、ヤジもすごかったです。
質問者に対するヤジも結構あって、ヤジを受けて「うるさい!」と一喝した質問者もいたし。
驚いたのは、ダラダラと長ったらしい質問に対して、4回くらい警告した上で、本当に打ち切り(マイクの電源OFF?)したこと。
確かに質疑に入る前に、議長が「質問は5分程度でお願いします」と言っていたけれど、まさか5分を超えたからといって本当に質問を打ち切るとは思わなかったなぁ。
打ち切りの基準はハッキリしていたし、警告も再三していたし、やり方も毅然としていたから、一般株主にとってはいいことなんじゃないかな。
・・・まぁ、それに対する本人(およびその支援団体)のヤジや反発は避けられないけど。
ところで、私は営業報告書(会社法で言うところの「事業報告」)の担当者なんだけど、その視点から考えさせられた質問がひとつあった。
「営業報告書の中に、『当期における旅客、貨物等の総輸送量は○○トン』という記載があるが、人間を重さで測るのか。そのような考え方をしているから、安全を軽視する体質になるんだ」という指摘が株主からされていた。
確かに、そんなのどっちだっていいじゃん、とも思える。
おそらく業界では統計上それが当たり前だし、比較したり割合を出したりする上ではその方が便利だという理由もあるんだろう。
それでも、業界人じゃない一般の人の視点からすると、人間を人数ではなく重さで測るということに対して、一瞬「えっ?」と思ってしまうのはある意味では自然な反応だと思う。
何が言いたいかというと、営業報告書を書くときにはどうしても当業者の見方で書いてしまうことが多くて、気をつけていても一般の人から見た視点というのを忘れがちだということ。
原稿を実際に執筆するのは担当の各ビジネス部門であって、私はそのとりまとめと調整をするわけだけど、「一般株主」の感覚で考えたらどう読めるか、という観点で指摘したことについて、ビジネス部門との間で調整が難航することは多い。
ビジネス部門に嫌がられながらも、どこまでこだわって調整を図るべきか、ということで悩んだりするけれど、今回のJALの総会での指摘は、(細かい指摘ではあるけれど)いいsuggestionになったな。
そろそろ、中間事業報告取りまとめのシーズンに入ります。
去年のこの時期はM&A絡みのデューディリジェンスをやってたから、中間営業報告書は避けて通れたんだけど、今年は避けられないからなぁ。
がんばろ。
なんせ、内部抗争が起こるわ、労組問題は複雑だわ、整備ミスか検査ミスかでトラブルが起こりまくるわ、大赤字で配当見送りになるわ、ここまで突っ込みどころ満載の会社も珍しいよなぁ。
今もってなお、御巣鷹山の事故の遺族会からの追及もあるし。
予想通り、ヤジもすごかったです。
質問者に対するヤジも結構あって、ヤジを受けて「うるさい!」と一喝した質問者もいたし。
驚いたのは、ダラダラと長ったらしい質問に対して、4回くらい警告した上で、本当に打ち切り(マイクの電源OFF?)したこと。
確かに質疑に入る前に、議長が「質問は5分程度でお願いします」と言っていたけれど、まさか5分を超えたからといって本当に質問を打ち切るとは思わなかったなぁ。
打ち切りの基準はハッキリしていたし、警告も再三していたし、やり方も毅然としていたから、一般株主にとってはいいことなんじゃないかな。
・・・まぁ、それに対する本人(およびその支援団体)のヤジや反発は避けられないけど。
ところで、私は営業報告書(会社法で言うところの「事業報告」)の担当者なんだけど、その視点から考えさせられた質問がひとつあった。
「営業報告書の中に、『当期における旅客、貨物等の総輸送量は○○トン』という記載があるが、人間を重さで測るのか。そのような考え方をしているから、安全を軽視する体質になるんだ」という指摘が株主からされていた。
確かに、そんなのどっちだっていいじゃん、とも思える。
おそらく業界では統計上それが当たり前だし、比較したり割合を出したりする上ではその方が便利だという理由もあるんだろう。
それでも、業界人じゃない一般の人の視点からすると、人間を人数ではなく重さで測るということに対して、一瞬「えっ?」と思ってしまうのはある意味では自然な反応だと思う。
何が言いたいかというと、営業報告書を書くときにはどうしても当業者の見方で書いてしまうことが多くて、気をつけていても一般の人から見た視点というのを忘れがちだということ。
原稿を実際に執筆するのは担当の各ビジネス部門であって、私はそのとりまとめと調整をするわけだけど、「一般株主」の感覚で考えたらどう読めるか、という観点で指摘したことについて、ビジネス部門との間で調整が難航することは多い。
ビジネス部門に嫌がられながらも、どこまでこだわって調整を図るべきか、ということで悩んだりするけれど、今回のJALの総会での指摘は、(細かい指摘ではあるけれど)いいsuggestionになったな。
そろそろ、中間事業報告取りまとめのシーズンに入ります。
去年のこの時期はM&A絡みのデューディリジェンスをやってたから、中間営業報告書は避けて通れたんだけど、今年は避けられないからなぁ。
がんばろ。
手元にあった弊社の有価証券報告書にあらためて目を通して見たが、正直読み手を意識しているとは言い難い。技術説明などは、後説明を加えたりしているものの、投資家は技術者とは限らない。もっとも書き手の立場になると、少しでも弊社の良さを出そうと苦心しての説明書きになる訳だが…。バランスを取る為に、原稿が上がった時点で、第三者のプルーフリーディングがあると良いのではないかと思う。そんな私も研修報告書の提出がもうすぐそこだ…。
自社株しかもっていなく、株主総会に行くどころか委任状すら出したことない僕には難しいことは分かりませんが、それでも一広告屋としては、企業の株主向けの企業広告(IR広告)を担当することがあります。
そんなときは、もちろんちょっとは勉強するんだけど、いつも「わかりにくいなぁ~」と思ってました。
まあ、僕みたいに「何も分かってない」奴が広告を作るので、そんな人でも分かるように書くから広告としては分かりやすくなってよいと思いますが。
(株の専門家が書いたらきっと分かりにくいままだろうけど。)
株主は自分の財産をその企業に預けるわけだから、ちょっとは勉強しろ!というのもあるけど、逆にちょっとでも多くの人に気持ちよく株主になってもらうためには、敷居を低く見せてあげた方がいいんでしょうね。先日の日記にあったソフトバンクや、毎年ニュースになるエイベックスの株主総会ほど「エンターテインメント」にする必要があるかどうかはわからないけど。
でも、株を買うってことは「その会社のファンになる」ってことだから、それくらいのサービスがあってもいいよねぇ。
私は法務の視点しかないもので、こういう風に営業マンや広告マンからのコメントをいただけるととても参考になります。
ところで、今出ている「日経ビジネスAssocie」の中のコラムに、こういうくだりがありました。
曰く、「いまの時期、株主総会へ向けての営業報告書が発表される。それが血の通った文章であることはまずない」以下略。
まったくです。
まとめてる本人でさえそう思います。
でも、こういう法定書類って、やっぱり他社と足並みを揃えないと・・・みたいな意識が働いちゃうんだよね。