Plentiful Fruits

Life is changing... always.

震災後

2011-03-30 21:54:26 | Daily Life
 ただでさえ更新頻度の低いPlentiful Fruitsですが、震災以来ブログをまったく書いていなかったため、一部で要らぬ心配をさせてしまったようです(Twitterはかなりの頻度で書き込んでいたのだけれど)。
 社内外問わず、怖くて「大丈夫だった?」ってメールを送れない、聞くに聞けない、という人が少なからずいらっしゃったみたいで。
 そりゃー気を使うわな。
 心配かけてごめんなさい。
 私は元気ですよ。

 そして、私の家族。両親祖父母、帰省中の妹と可愛い甥っ子2人、チワワのモカちゃんも、みんな無事です。元気です。
 親戚も。
 ほとんどの友人も(「ほとんど」と書いているのは、一体誰と誰が地元にいるのか正確には把握していないため)。
 時間はかかりましたが、みんな無事が確認できました。

 細かいことを言うと、「無事」の一言で済まないことはたくさんあります。
 家を津波に流されてしまった親戚もいます。
 同郷の知人の中には、家族を亡くした方もいます。
 古い友人の中には被災生活を余儀なくされ、物資の不足に困窮している人もいます。

 その一つ一つの出来事に対して、何かを語る術をまだ私は持てません。

 家族も家も無事だったことを心から喜びたい。
 でもその一方で、破壊しつくされた故郷の映像を毎日毎日何度も何度もテレビ越しに見て受けたショックは、依然として心を占めていて消えることがありません。

 遠からず、地元に帰って現実を目の当たりにする日が来るでしょう。
 父は、写真を撮る気にもならなかった、と言いました。
 画面越しではなく、どこかの記者が書いた記事でもなく、自分自身がそのリアルと対峙したら。
 想像がつきません。



 震災以来、いろんなことを考えます。

 近く、仕事で数ヶ月日本を離れることが決まっているけれど、こんな状態で行けるんだろうかという不安ばかりが付きまといます。
 行くしかないし、行くけど。
 全部忘れてでも、やるけど。

 日本中の多くの人が、「自分に何ができるだろう」と問いかけている中で、私もやはり「故郷のために何ができるだろう」という答えの出ない問いを繰り返し繰り返し投げかけています。


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2 Comments

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右に同じ (りょー)
2011-03-30 23:34:11
この状況下で故郷はおろか、国を離れないといけない心境ってのはとても推し測ることができない

地元に親類と呼ぶべき人がもういない事が帰属意識をだいぶ薄くはしていたけど

あの日、訪問先のお宅で見た国営放送の映像
生中継で自分の知っている、育ってきた街が波にのまれていった瞬間の光景は忘れることができない

と同時に地元に残っているであろう仲間の事が心配になった
連絡を取る術もしばらくなかったけどさ

後は繰り返し流れる映像をずっと見ているしかできない、大変な思いを抱えているであろう人に対して何もできない自分にショックと苛立ちしか感じなかったし、今でも何かに感情をぶつけていないと気を保てないこともある

近いうちに彼の地に立つと思う
その時にできることは何なのか、それまでにできることは何なのか、それからできることは何なのか

今置かれている状況下で自分がやらなければいけないこと、やれることを少しでも消化しながら考えている



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Unknown (fruits)
2011-04-02 06:35:37
コメントありがとう。

少しずつだけど、感情を消化しながら、何ができるか考えていこう。
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