Plentiful Fruits

Life is changing... always.

週末ネパール旅行してみた Day 1

2013-03-02 23:22:09 | Travel & Outing

 2013年2月。
 シンガポール生活も残り2ヶ月を切った。
 悔いの残らないように仕事・・・もするけど、やっぱり旅をしなければ!
 というわけで、次の行き先に選んだのはネパール。
 何と言ってもヒマラヤである。The top of the worldである。
 季節は冬、乾季。ヒマラヤが見える確率は高いはず。
 というわけで、シンガポールから5時間、インドのさらに先にある世界の屋根に向けて飛び立った。

 私の旅先の決め方は普通じゃない、とローカルの人によく言われる。
 バンコクとか、カンボジアとか、ベトナムとかのような、よりポピュラーで近場の場所があるでしょうと。
 結果的にあまりポピュラーじゃない(かもしれない)場所を選んでしまっているのは、日本から行きづらいところばかり選んでいるから。去年のスリランカも然り。
 シンガポールから出発することだけを考えたらもっと他の場所の方が安くて近いだろうけれど、自分の人生全体を考えて、この先行くチャンスはないかもしれない場所を優先的に選んでいるんだと大げさに言ったら、あぁoptimizationか!と妙に納得された。
 ちなみに日本からネパールへの直行便は運行されておらず、バンコク、シンガポール、ソウル経由でしかも1泊必要になるパターンが多いらしい。

 金曜日の昼前に出発して、カトマンズには昼過ぎに到着。
 時差にして2時間15分。15分て何!?
 30分刻みの場所があるのは知っていたけれど(インドとか)、15分単位の時差は初めて見た。

 空港からホテルまでは大した距離じゃないのに、渋滞がすごくてなかなか進まない。
 渋滞の上、車もバイクも隙間を見つけてはクラクションを鳴らして突っ込んでいく。
 そんなに何度も鳴らさなくてもいいのに、と思ってしまうほどの頻度のクラクションが前後左右至る所から聞こえてくる。
 道の端に寄せられた・・・というより、埋め尽くされたと言った方がいいかもしれないほどの量のゴミ。
 なんか凄いところに来ちゃったな、と思わずにはいられないカオスだった。
 スリランカでもそれに近いことを思ったことがあるけれど、それよりもさらに人が多い都会らしい喧騒を感じる。

 ホテルにチェックイン後、半日のカトマンズ観光の予定を入れてあった。
 まずはスワヤンブナート、ネパール最古の仏教寺院へ。
 365段の階段を登ると、そこには夢に出てきそうな目を四方に描いた白い仏塔が、仏教のシンボルとなる五色の旗でカラフルに彩られていた。
 旗といっても、よく見るとその1枚1枚にお経が書かれているらしい。
 仏教とはいっても、チベット仏教の影響が強く、さらにヒンズー教と融合しているところもあってなのか、今まで見たことのないタイプの寺院だった。
 だいぶ階段を上っただけあって、下を見下ろすとカトマンズの町並みが一望できる展望台にもなっていた。曇り空なのが残念。

 



 

  

 それにしても寒い。
 寒いだろうとは思っていたけれど、2月のシンガポールでは冬物はセールの残り物しか売っておらず、パーカーとフリース素材のハイネックを買うのが精一杯だった(後から気づいたけれど、スーツケースとか旅行グッズを揃えているお店にはダウンやコートが売っていたみたい)。
 しかも、この日はシンガポールを出発した時の服装にカーディガンを羽織っただけ、足はCROCSのサンダルに急遽靴下を履いただけという標高1330mのカトマンズを完全に舐めきった格好だったので、夕方にはとても耐えきれなくなること必至。どうしよ。

 スワヤンブナートを出てから少し近くの路上を歩いてみた。
 これぞ「橋上市場」。そして、橋から川を見下ろすと・・・なんじゃこりゃ。このゴミの山は。
 正直言って、カトマンズはゴミがハンパない。
 川だけじゃなくて、路上もすごい。道の端にゴミが山のように集まっているところを本当にあちこちでたくさん見た。

  

 ダルバール広場周辺を散策。
 ダルバールというのは「宮廷」を意味する言葉で、王宮前の広場だった場所はどこでもダルバール広場と呼ばれるらしい。

 ダルバール広場近くに、クマリの館という場所がある。
 クマリというのは、神様の化身である少女のこと。様々な厳しい条件を満たして選ばれた少女は10歳ごろまで宗教的な役割を司るため、この建物から自由に出ることができず、年にほんの数回決まったときにだけ外に出られるのだそうだ。
 お布施を入れて、中にいる僧侶(?)に声をかけると、2階の窓からクマリが少しだけ顔を見せてくれる。写真撮影は絶対に禁止。
 21世紀のこの世の中に、国家の首都のど真ん中でこういう慣わしが続いていて、人々の深い信仰を得ているということに驚かずにはいられない。

 これはカーラ・バイラヴという、ひとつの石から掘り出されたとされる像。
 どこか愛嬌がありつつも、手に生首をぶら下げていたりする、結構怖い石像。
 この石像にお参りしていた親子連れの子供。
 ネパールでは目がくっきりしているのがいいと言われているみたいで、この子も目の周りを黒くはっきりと塗っていた。美人さんだぁ!
  

 ところで、少し前まで、ネパールの人の結婚年齢は10歳前後と相当な早さだったらしい。
 ガイドの言葉をそのまま借りると、何もわからない年齢で結婚するから、教育のためにここに連れてきて学ばせるらしい。
 このレリーフはつまり、日本の四八手。ただし、ここにはその倍近く、84の様々な「教育的レリーフ」があるそうだ。いやいやなんとも。これ以上のコメントは差し控えます(笑)。







 今日はネパールの暦上、春の始まる日なのだそうで、いろいろなことを始めるのに良い日なのだそうだ。
 結婚もその一つ。
 というわけで、あちらこちらで結婚式のパレードをたくさん見かけた。
 派手な金管楽器とドラムの音が聞こえてくると、すぐに結婚式の行列だということがわかる。
 楽団に先導されて、華やかに彩られた車の中にいる花嫁、その後ろを着飾った親族の行列が続く。
 (写真はすべて別の結婚式の行列)

  

  

 面白かったのは、行列から少し離れた場所で行われていた儀式。
 雑踏の中で人だかりに囲まれるようにして会話をしている2人の男性たち。彼らは花嫁側と花婿側それぞれのお坊さんで、まず花嫁側のお坊さんが「花嫁はまだ若くて何も知らないので、家族と同じように大事にしてあげてください。決してこき使ったりしないでください」というようなことを言い、それに対して花婿側のお坊さんが「わかりました。家族同様大事にします」と呼応するという儀式なのだそうだ。







 ローカルバザールを歩かせてもらった。
 日も暮れてきたのだけれど、電力事情が悪く、電灯も少ないので暗くなってきたら商売はほとんど終わりになってしまうみたい。
 これは歩く方も大変だ。夜遊びどころじゃないな。

 広場からバザールを通り抜ける途中、あったかそうな素材のショールを発見した。
 模様もとても気に入ったので、交渉して550ルピーで妥結。
 日本円で600円くらいよ。安っ!
 これ1枚羽織るだけで体感温度がかなり違う。
 観光客向けの店だと2000ルピーくらいふっかけられたりすることもあるようで。
 いい買い物した!


 ディナーは、ネパールのいろいろな民族の舞踏を見ながら食べられるという有名店、ボジャン・グリハにて。
 エベレストビールと、ラクシという名の蒸留酒(お代わり自由!)を飲みつつ、ネパールの伝統料理(モモ+豆のスープ+ご飯+カレー系のおかず)でお腹いっぱい。
 ちなみに、お隣の中高年の日本人団体客さんを見ていたら、女性たちはみんなサリーを仕立てたみたいで、素敵なサリーをお召しでした。いいなぁ。

 

 

 

 

 

  
 ラクシはお猪口みたいな小さい容器で一気飲みするので、少々酔いが回ったみたい。
 しかも、標高1330mの高地にいるということと、凸凹の道を車に揺られていったことも影響したのかもしれない。
 よくあるいつもの貧血がまた起きて、フラフラになりながら部屋に戻った。

 明日は早起きしてマウンテンフライト。
 天候はあまり良くない模様だけれど、なんとか晴れてほしい。


初中東・プチセレブ体験 in Dubai Part 2

2013-02-25 21:55:02 | Travel & Outing

 さんざん飲んで踊った土曜の夜。
 明けて、日曜は晴れて自由行動じゃーー!

 この日は、ドバイオフィスに勤務している同僚シンガポーリアンと久しぶりに会うことになっていた。
 BMWに乗って颯爽と登場する同僚。
 ドバイにいるってだけで、いきなりセレブ化したように見えるぞ、おい。

 車窓から眺めるドバイの中心地は、こうして見るととても都会的。
 一方、こういうアラブの首長みたいな人(「みたいな」っていうか、多分そうなんだろう)の写真が道に飾られているのを見ると、やっぱりここは外国人の多いドバイと言えども中東だ~とひしひしと実感する。

  

 彼のレジデンスに車を止めて、まずはショッピングセンターで買い物に付き合ってもらうことに。
 レジデンスはさながら高級車ショーのようで、アルファロメオだかアストンマーチンだかフェラーリだか、もうよくわからないけどとにかく高級らしい車ばっかりが並んでいた。
 同僚は自分の車で駐車場を一周しながら、あれを写真に撮れ、これを撮れと言ってくるので、手元にはいっぱい写真が残っているのだけれど、車に詳しくない私にはまるで何が何だかわからないという残念な結果に。。

 ショッピングセンター内には、水族館でもないのになぜか巨大水槽が。
 どうやら、予約しておくと、ここでダイビングして魚に餌をやることもできるらしい。
 正面にいる人の大きさと比べると、いかに大きいかわかると思う。









 いかにも中東のご夫婦という組み合わせのお二人(白が男性で、黒が女性)。

 

 

 

 

 

 

 金の自動販売機・・・。Goldですよ、Gold。
 金の延べ棒が出てくるらしいよ。
 もちろんカードも使えるよ。お土産にいかがでしょう(爆)。










 ブランドショッピングをしている人たちは、圧倒的に中国人が多かった。
 各店舗とも、中国系の店員を配置していて、中国語での対応ができるようにしているみたい。
 そして私の連れは中華系シンガポーリアン。
 ここぞとばかりに中国語で中国人店員さんに話しかけ、あっという間にディスカウント交渉成立。
 頼りになりますぅぅ。

 ドバイに行くからにはどうしても行きたい、バージュカリファ。世界一高いタワー。
 事前に聞いた話では、予約をしておかないと遅い時間のチケットしか買えないと聞いていたので、数日前にこの同僚に「予約した方がいいの?」と聞いたのだけれど、「予約はいらないよ」と言われていた。
 でも、出張中にもその話題が出て、やっぱり予約はした方がいいという話が主流。
 どうしたものか・・・と思っていたのだけれど、謎はすぐに解けた。

 私の同僚は、バージュカリファのレジデンス部分の住人だった。
 一般客が並んでいるタワーへの入り口を横目に、警備員に「Hi」と声をかけるだけで顔パスで別ルートに入っていく彼。
 そして居住者専用のパスを使って、エレベーターで上層階へ。
 一般客が行くのとほぼ変わらない高さのフロアに、居住者専用の展望フロアがあった・・・。
 しかも誰もいない。
 ソファーに座ってジュースも飲めちゃったりして。もちろんComplimentaryである。

 もう、何なんですかね、このセレブ野郎。そういうキャラじゃないでしょうが。

 嫁にもらってください!!

 ・・・と喉元まで出かかったのはナイショ。

 
 世界一高いタワーからの眺めは、一つだけ他のどのタワーとも違うところがあった。
 見てのとおり、ドバイには、中心部には高いビルが立ち並んでいるけれど、その周りはまだ何もないまっ平らな土地。
 というわけで、他の建物に邪魔されることなく、バージュカリファの尖塔が影となって地面にくっきり映し出されるのだ。
 はっきり確認したことはないけれど、たぶん、これ東京や他の大都会じゃ絶対にない見え方だと思う。






 夕日が落ちてくる時間になってきたので、観光もお終い。
 ホテルまで送ってもらって、日本やシンガポールへ帰国する同僚たちとも合流し、帰途へつく。

 ドバイショックとかいろいろあったけど、やっぱりドバイは華やかであった。
 中東なのに、女性がノースリーブで歩いてもOKな街(私の同僚日本人女子は、ドバイ勤務中、タンクトップ&ショートパンツ姿で歩いていて2回ほど警告カードをもらったことがあると言っていたが、警告で済むだけマシなんだろう)。
 自動販売機で金が売っている街。
 
 そして、クルージングにバージュカリファ。
 こんなセレブ体験をすることはもうあるまい。
 出張で行ったという事実を半分忘れそうになった。


 そしてこの後、同じルートをたどってへとへとの状態で東京に帰りついたのが月曜の夕方。
 火・水とフルで働き、水曜の深夜便で再びシンガポールへ出張に行くことになる。
 もうこれ、1回にまとめましょうや・・・との呟きも空しく、マイレージだけが貯まっていくのであった。


初中東・プチセレブ体験 in Dubai Part 1

2013-02-12 17:15:41 | Travel & Outing

 たまりにたまった過去の旅ブログアップしまくり週間、絶賛開催中。
 ということで、記念すべき初中東です。


 キターーーーー!
 この業界にいればいつかは来ると信じていた、ドバイ出張!人生初中東!
 うちの祖父は、母親に「大丈夫なのか?」と心配して言っていたらしい。
 まぁ、中東と一言で括ってしまうといろんな国があるからね。心配になるのも無理はない。

 日本からシンガポールを経由してドバイへ。
 (なぜなら、エミレーツの直行便がえらい高くて、同行の上司に却下された・・・)
 最悪なことに、7時間半のフライト+6時間のトランジット待ち+7時間半のフライトという1日がかりの移動となってしまった。
 しかも、朝早くシンガポールに着く便だったので、オフィスに行くという時間のつぶし方もできない。
 仕方がないので、ラウンジでシャワーを浴びたり、空港内のマッサージに行ったり、メールをチェックしたり、買い物の下調べ(買い物天国ドバイで価格比較するため 笑)をしたりでなんとか6時間時間つぶしをした。

 ドバイに着いてからのことは、まぁ基本的には仕事がらみなので端折るとして・・・。

 なぜかクルージング!!
 Conferenceの最後に「Secret Activity」なるイベントが予定に含まれておりまして。
 何かなーと思ったら、貸切クルージングだったよ!マジか!

 ちゃっかりみんな水着とか持ってきちゃって・・・言ってくれよ、もう!
 悔しかったんで、服のままでクルーザーからアラビア海に飛び込んだけれどもね。
 アラビア海はしょっぱかった。

 

 


 遠くに見えますは、(今のところ)世界一高いタワー、バージュカリファでございます。

 

 

 

 

 

 

 最後はサンセットを見つつ帰港。
 「岩手の田舎者がドバイでクルージングしてるってどういうことよ?」と、このときばかりは、これがまるで自分の人生じゃないような不思議な感覚に襲われた。
  

 泊まったホテルはJumeirah Beach Hotelという5つ星のホテル。
 そして、目の前にはかの有名な7つ星ホテルが!!
 泊まりたいとは言わない・・・が、入るだけでも入ってみたいー!
 (たしか、宿泊ゲスト以外はレストランの予約がないと入れないはず)

 

 

 

 

 Night Lifeは360°という360度海に囲まれたBar & Clubで、閉店まで飲んで踊って大騒ぎ。
 日本だと会社の人とクラブに行くってこと自体があまり想定できないので、ちょっと非日常な感じがして面白い。


 中東ってお酒飲んでいいの?というツッコミはなしで。
 外国人向けホテルはもちろんのこと、ドバイは居住者のほとんど(8-9割とも言われる)が外国人という特殊な地域なので、お酒は大体いけるみたいよ。


金曜の夜はビーチへ直行~サムイ編 Day 3

2013-02-11 21:50:59 | Travel & Outing

 3日目は、正直申し上げて何にも書くことがございません。
 ひたすらビーチでのんびりぐだぐだしていたもので。
 朝はちょっと曇っていたけれど、徐々に天気が良くなって、ここまで回復!
 青い空!海キレイ!もう最高!
  


 実に幸せな時間であった。
 モヒート飲みながらぼけーっとしていたら、いきなり会社の人から電話がかかってきて、急遽仕事モードに切り替わるまでは。
 速攻で某Brokerに電話したら、「Hiromi-san, what are you doing yo?」と、私がサムイにいることを知ってる彼は大爆笑。
 そこから電話とメールの嵐は着替えをしてシャワー浴びて空港に行って搭乗する直前まで続いたのであった。(爆)
 まぁそうは言ってみたものの、もう帰る直前くらいの話だから、ものすごく休日を邪魔されたというほどのことでもなかったけれどね。

 16時半の飛行機だから、14時にLate check outにできない?(本来は12時)と頼んだら、快く了解してもらえたので、直前まで部屋を使えて悠々準備もできたし、2軒目のホテル滞在に関してはPerfectでした。
 あぁ実に良い休日であった。

 このとき私は、日焼け止めに失敗していて、翌々日になって鼻から額から皮が剥け始めるという大失態を犯していたことをまだ知らない・・・。


金曜の夜はビーチへ直行~サムイ編 Day 2

2013-02-11 18:59:38 | Travel & Outing

 ほとんど寝れないまま夜を過ごし、明けた朝。
 部屋のカーテンの陰でじっとしていた巨大蛾ちゃんは、7時の到来とともに活動を開始し、ブルブルと羽を震わせ始めた。あぁ最低の朝。

 朝日の中でホテル全景を見てみると、まぁ悪くはない。
 プールは小さいけれど、こじんまりしていて落ち着く感じがするとも言える。
 でも決定的にイメージと違ったのは、「海に面していない」こと。
 でも予約すべきホテルを間違えたのは、半分は私のミステイクなので(残り半分はTripAdvisorのミスリンクのせいだ!)、これ以上文句は言うまい。
 ホテルと他の従業員さんの名誉のために言っておくと、あのおっさん以外は普通のホテル従業員で愛想も悪くなかった。と思う。
 一晩経つと、そんなに吠えることでもないかもしれないと思ったけれど、ほんの2泊の滞在なのだから、やっぱりもっと自分のイメージに合ったところに泊まりたいので、予定通りキャンセルすることに。

 今日は朝からスパを予約していた。
 タマリンド・スプリングス。ここの最大の特徴は、屋外にスチームサウナとプールを備えていて、マッサージの前にそこで最低1時間半は過ごすプログラムになっていること。
 私は9時半のピックアップで10時スタート、11時半から14時までマッサージというロングランなんだけれど、これでも実はここでは最短のコース。
 さらに、「最低」1時間半と書いたとおり、マッサージの時間を基準にして1時間半前よりもっと前に来て、たっぷりサウナとプールを楽しんでもいい、という太っ腹な施設なのだ。
 サウナもプールも岩を使って作られていて、まるで山の中の渓流の岩陰にいるかのよう。
 1時間半と言わず、1日中のんびりしていてもいいやと思える場所だった。
 マッサージの時間になると担当セラピストが呼びに来てくれて、山の傾斜に作られたオープンエアーの広いパビリオンを1組ごとに割り当てられて、そこでマッサージ。
 心地よい風と陽の光、風にそよぐ木の枝の触れる音。
 眠ってしまいそうな心地よさもあり、視覚以外の五感が研ぎ澄まされるような感覚もあり。
 決して安くはない、むしろ高い・・・けれど、来てよかったと心から思えるスパだった。

 この軽食もプログラムに入っていて、サウナ&プールの時間帯に食べるか、マッサージ終了後に食べるかは選択可能。
 ヘルシーなんだけど、そこそこしっかりした量はあるので、お昼ご飯として私は満足できるくらい。
 実に良かった。ここは本気でまた来たい。

 

 

 


 さて、スパから送迎してもらって、昨晩急遽予約したホテル「Anantara Lawana Resort & Spa」へ。
 ラワナビーチよりも北にあるチャウワンビーチの北部、空港にほど近いエリアにあるホテル。
 チェックインを申し出ると、ソファに促されて、ウェルカムドリンクと花輪を渡された。
 そーそー、これこれ。やっぱりリゾートホテルはこういうのが欲しいのだよ!

 

 

 


 チェックイン手続きをしていたら、「スタンダードの部屋をご予約いただいたのですが、予約が埋まっていて、無料でジャグジー付の部屋にアップグレードさせていただきました」とな!
 マジですか!!
 案内された部屋は、ヴィラの1階部分で、個人宅のように敷地の周りがきちんと囲まれていて、鍵を使って敷地に入る形。
 なので、裸でジャグジーに入っても・・・まぁOK?(やらないけど)
 もう何の文句もございません。幸せすぎる。

 

 

 

  
 その日の午後は曇りがちだったということもあり、ビーチには行かずにジャグジー横のソファースペースでビールを開けてぼけーーーっと過ごした。

 

 

 

 

 


 夜はビーチサイドにあるホテル敷地内のレストランへ。
 海辺にライトが照らされて、とても幻想的な雰囲気。
 ライトに当たった水面を見る限り、かなり透明な感じに見える。
 これは昼間が期待できそう・・・!
  
 ものすごくいい雰囲気だったので、食事を終えた後もしばらく海を眺めて過ごしてから部屋に帰った。
 さらに、ビーチサイドのバーにはDJがいて、なかなか良質なBossa系Club Jazzがかかっていたので、少し音楽を楽しんだりしつつ。

 いやもう、ほぼ満点の1日を過ごしたな。
 ハウスキーピングが残していったこのメッセージのように、明日晴れることを願って!


金曜の夜はビーチへ直行~サムイ編 Day 1

2013-02-11 13:11:15 | Travel & Outing

 9月のプーケット以来、ビーチにはご無沙汰だったので久しぶりのリゾート旅行を企画してみた。
 任期終了が現実的になってきたので、もう二度とシンガポールに住むことはないかもしれないし、後悔したくない!と思って、最後の旅行ラッシュ第1弾。
 今までマレー半島周りのビーチは、半島西側しか行ったことがなかったので、東側に行ってみたかったんだ。

 金曜の午後5時過ぎに会社を早めに出てチャンギに向かった。
 金曜夜から日曜にかけてという私の定番パターン。
 シンガポーリアンの同僚には「なんで!短すぎ!」とよく言われるけれど、会社を休むことなく週末旅行を楽しめるので、ワーカホリックな日本人的にはこれもアリだし、むしろ気兼ねなく気軽に旅行に行ける最高のパターンなんじゃないかと思ったりしてる。
 5時過ぎなんて早い時間に会社を出てしまったので、結局搭乗直前まで電話とメールに追われる羽目になるのだが・・・それはそれで金曜夜発の逃亡旅行の宿命でもある。

 8時発、フライトはほんの2時間弱。
 高度を上げて、機内食を食べていたらあっという間に着く距離だ。
 1時間behindの時差があるので、到着は9時。
 いかにもリゾート地らしいオープンエアーの空港で、なんだか気分がなごむ。

 到着ロビーに出ると、女性が「ピックアップは手配してありますか?」と聞いてきた。
 「いえ、タクシーに乗るつもりです」と言ってホテルの名前を言うと、「1人だけ?わぁ、そこは遠いですね・・・」と言いつつも、タクシーチケットの売り場を案内してくれた。
 サムイのタクシーが高いのは調査済み。
 私が泊まるラマイビーチ地区までは700バーツ(2000円以上!)かかることは覚悟していたのだけれど、カウンターのお姉さんに話しかけたら、「ラマイ行きのミニバスがもうすぐ出るけど乗りますか?150バーツ。」と言われた。
 150!安っ!!
 親切に案内してくれたお姉さんに感謝しつつ、ミニバスのチケットを買って、乗り場に並んだ。

 乗り合いバスなので、乗客の泊まるホテルに近いところから順々に止まっていく。私は最後の1人になった。
 ラマイの町は、安いマッサージ店やらインターネットカフェやら両替屋やらが通りに並んでいて、夜でもそこそこ賑わっていた。
 すると、その道路沿いで突然ミニバスが止まった。
 「え、ここ?」と思っていると、運転手が「ホテルはあっちだよ」と指差した。
 どうやら車は入っていけないらしい。・・・そうなん?そんな狭い入り口なん?と感じたのが最初の疑問。

 エントランスは完全にオープンエアーになっていて、手前がダイニングテラス、奥にプールとそれを囲むように建物が建っていた。
 レセプションにいたおじさんに「チェックインしたいんですが」と言うと、「は?」と言われるので、もう一度はっきりと「Check In」と言い直した。
 ここから私とおじさんとの珍妙なやり取りが始まる。

 おじさん「何人?」
 私「1人です」
 お「4人で予約が入ってるんだけど(と予約確認書を指差す)」
 私「あぁ、でも私1人です」
 お「でも4人ってなってるんだけど」
 私「Booking.comでは私は1人と入力した。よくわからないけれど、これはシステム上max capacityが表示されてるんじゃないの?」
 お「でも4人用の部屋を用意してしまった」
 私「・・・わかるけど、これはルームチャージなんだから、4人で来ても1人で来ても変わらないよね?」
 お「でも大きい部屋を用意してしまった。1人だったらもっと小さい部屋でいいはず。私はわからないから明日スタッフが来たら確認してもらう」
 私「いや、私は大きい部屋に泊まりたかったからこの部屋を選んだの」
 お「でも1人なんだったらもっと安くなるはず。明日スタッフが来たら確認してもらう」
 私「いやだから、私はこの部屋を選んだんだってば。なんで4人って表示されてるのか知らないけど、払う金額は同じなんだから問題ないでしょ?」
 お「でも4人分の・・・。明日スタッフが来たら・・・(以下堂々巡りが続く)」

 もう話をするのも面倒になってきたので、「あーわかったわかった、じゃあ明日の朝確認するから」と10回くらい言って(なぜなら、何度そう言っても同じことを繰り返されるので)、ようやく部屋に案内してくれることになった。
 プールを囲むように部屋が並んでいて、私の部屋は1階のプールの目の前。
 あれ、プールってこれだけ?写真で見たより小さいような、と一抹の疑問。
 部屋はちょっと安っぽく感じなくもないけど、まぁ悪くはない。
 ここでおじさんが再び、「ほらね、4人用の部屋でしょ?」と2つ並んだクイーンサイズのベッドを示しながら、再び畳み掛けてくる。
 既に面倒なので「あーはいはい」と聞き流す。
 ようやくおじさんとの堂々巡りの会話を終えて、部屋で落ち着くことにした。

 疲れたのでビールを飲もうと冷蔵庫を開けると、そこにあるのは瓶ビールだけだったので栓抜きを探したのだけれど、どこにも見当たらない。
 困って電話すると、件のおじさんが「じゃあレセプションまで来て」とか言う。
 持って来てくれないのかよ・・・と少々げんなりしつつ、再びおじさんのもとへ向かった。
 「栓抜きくーださい」と言うと、「瓶をもってきたら開けるから」とか言ってきた。
 「えぇ?じゃあ瓶を開けるたびにここに来なきゃいけないの?(2本くらいは飲む気満々だったから)」と言った瞬間におじさんの顔が思いっきり不満げな顔に変わった。
 明らかに不服そうな顔でダラダラとダイニング奥にあるキッチンに行くと、なにやらぶつくさ言いながら引き出しを開けたり閉めたりしている。
 それでも見つからないとなると、「空いている部屋に行って探してくる」と言って、鍵を持ってどこかの部屋に探しに行った。・・・が、見つからなかったようで手ぶらで戻ってきた。
 今度は別の部屋の鍵を手にして、別の部屋に探しに行った。・・・が、また手ぶらで戻ってくる。
 さすがに待ってるこっちもげんなりしてきたので、諦めて瓶を持ってくる気になった。
 さらに別の部屋に行こうとしているので、「わかった、もう探しに行かなくていいから。確認したいんだけど、ここに瓶を持ってきたら、あなたが開けてくれるのよね?」と言った瞬間、おじさんがキレた!
 「文句ばっかり言って!!ここには1つしか栓抜きがないんだ!(と言いながら冷蔵庫にマグネットで貼ってあった栓抜きを指差した)」とかなんとか大声で怒鳴り始めた。
 えぇぇぇ・・・・これって逆ギレじゃん・・・・。
 呆れてこれ以上話す気にもなれなくなったので、もういいや・・・と部屋に戻ると同時に、翌日の宿泊はキャンセルしてホテルを変えることを決意。

 速攻でTrip Advisorをチェックして、(二度目の失敗をしないように、写真と口コミを入念にチェックしながら)翌日のホテルを探してその場で予約を完了させた。
 疲れたので寝よう・・・と思ったのだけれど、どうしても腑に落ちない。
 あんなに口コミや写真をチェックして選んだはずなのに、どうしてこんなにイメージが違うのか?
 いくら夜間とはいえ、ホテルのことを何にも解っていない警備員的なおじさんしかいないのもおかしいし、プールが小さいのもおかしいし、なんか変、なんか変・・・と気になったので、もう一度サイトを確認することにした。
 その結果わかったのは、「TripAdvisorで見たホテルのページ上で、予約サイトのリンクをクリックすると、クリック先のリンクが間違っていて、かなり似通った名前でかつかなり近い場所にあるけれど違うホテルの予約ページにリンクされていた」ということ。
 なんてこった・・・!!!

 これですべての謎が解けた。
 意図しないホテルに予約してしまった私のミスもあったわけだ。
 だんだん気分は落ち着いてきたのだけれど、その夜は部屋に出没する巨大蛾への恐怖と次々に襲ってくる蚊との戦いで電気も消せず、あまり寝られないまま朝を迎えたのだった・・・。
 ダメダメな思い出で終わったDay 1でゴメンナサイ。しかも写真もゼロ。旅行Blog失格。
 この後は楽しい出来事といい写真ばっかりなので、次回記事にご期待あれ。


ミャンマー週末旅行 Day3

2013-02-11 11:33:13 | Travel & Outing

12月16日(日)

 朝の飛行機でバガンからヤンゴンへ。
 Day 1でも書いたように、反時計回りで循環している路線なので、行きは2時間半かかったけれど、帰りは1時間で帰着。だいぶ違うな。

 残った時間でヤンゴン市内観光。
 アウンサン・マーケットを見学しに行ったら、なんと停電中だった。
 さすが電力事情最悪と言われるヤンゴン・・・。
 商魂たくましく、懐中電灯で商売しているお店が多数。
 さすが宝石の産地、色とりどりの宝石を売っているお店がたくさんあった。去年の「スリランカで買ったブルーサファイアの指輪の石が、買って数日で取れてどっか行っちゃった事件」が思い出されて、全く買う気にならず。

 

 


 ミャンマーの人が日常的に着ている巻きスカート、ロンヂー。
 男性も女性もロンヂーだけれど、模様で男女の区別があるらしい。

 

 

 

 

 


 女性の頬に白いものが塗ってあるんだけれど、これはミャンマー伝統の天然素材の化粧兼日焼け止めでその名を「タナカ」と言う。日本人なら誰もが二度聞き返す「タナカ」(笑)。
 タナカという木を原料にしていて、水で摩り下ろして白い液状にしたものを頬や額に塗る。少しひんやりした感じがする。
 少し時間を置いて乾くと、こんな感じで白く残る。
 私も昨日、試しにつけさせてもらった。
    女性と子供(男女)にだけ使われるものなんだそうだ。

 

 


 この写真、何だかわかる?
 なんとこれ、公衆電話。
 街角にこうやって電話が置いてあって、店番の人が横にいるらしい。
 おそらくだけれど、これも携帯電話の普及によって徐々に消えていくんだろうな。

 

 

 

 


 先月オバマ大統領がミャンマーを訪問したことが歴史的出来事として大きく報道されていたけれど、早速こんな感じでいろんなグッズになって売られていた。
 ちなみに、ほんの数年前までスーチーさんグッズを道端で売ることはできなかったらしい(軍事政権の厳しい統制があったため)。
 隔世の感あり。。

 

 

 


 最後の食事。
 全部そうだったけど、ガイドのモーさんと二人だけで食べるには多すぎるボリュームだったー。
 でも、種類はたくさん楽しめたし、全般的に口に合う感じだったし、満足。
 こちらはデザート。食後にはフルーツが出てくることが多かったのだけれど、シンガポールから来ている私のために(南国のフルーツはシンガでいくらでも食べられるだろうから、という意味で)、ローカルスイーツを頼んでくれていた。最初から最後まで、ほんとに気が利く優秀なガイドさんだったよ。
  

 2007年、日本人ジャーナリストの長井氏がデモの取材中に銃撃されて亡くなった現場。
 こんな街のど真ん中でそんな出来事が起こっていたとは。思ってもみなかった。

 

 

 

 

 


 なぜガソリンスタンドの写真を撮ったかというと、つい最近までガソリンスタンドは政府の軍事施設の一つと看做されて、写真撮影禁止だったから。
 民営化がされて、今ではそういう制約はなくなったらしい。これまた隔世の感。

 

 

 

 

 


 ここがかの有名な、アウンサン・スーチー氏邸宅。
 裏側が湖になっていて、これまたかの有名なアメリカ人男性が泳いで渡って彼女に会いに行って、結果的に軟禁を延長させることになったという、あの湖。
 ほんの少し前までこの地域一体が外国人立ち入り禁止区域だったらしい。
 しつこいけれど、これこそ隔世の感。

 

 

 


 最後に、仏教では大変縁起がいいとされている白象(アルビノ)を見に行ってきた。
 熱心な仏教徒である国民に対して、政治の求心力を高め、政権の維持安定を図るのに利用されたとかなんとか。。。

 

 

 

 

 


 遺跡に感動したバガンに対して、ヤンゴンでは政治的なこと、文化的なことを意識せずにはいられなかった。

 ミャンマーは今、まさに変わりゆく最中にある国。
 5年後、10年後はまったく別の国になっているだろうと思う。
 他の東南アジアのギラギラした感じとは違って、穏やかな空気を感じるけれど、それも近いうちに変わってしまうかもしれない。
 ロンジーを履いた人は少数派になっていくかもしれないし、タナカを顔につけた人も減っていくのかもしれない。
 今のミャンマーは今しか見ることができない、ということを強く感じた3日間だった。

 行くなら今だよ!!


ミャンマー週末旅行 Day2

2013-02-09 10:08:25 | Travel & Outing

12月15日(土)

 ミャンマーに来てまず驚いたのは、携帯電話がほとんど使えないこと。
 ヤンゴンではまったく使えなかったし、3日間いた中で使えたのは、泊まったホテルの周辺だけだった。
 どういうこっちゃ。
 でもおかげさまで、Blackberryから解放されるという素敵な3日間になったことは間違いない。

 泊まったホテルは「Bagan Thande Hotel」。
 エーヤワディー川に面したコテージタイプの部屋で、外観はこんな感じ。
 ヤンゴンはホテル不足で値段が高騰しているらしいけれど、ここバガンはそうでもないみたいで、調べる限りこのホテル(高級ホテルの部類)で100ドル(US)以下という安値らしい。

 

 

 

 

 Facebookでもひとしきり話題にしたけれど、「エーヤワディー川」って言われて最初まったくピンと来なかった。それもそのはず、私は中学社会で「イワラジ川」と習ったから。
 東南アジアの三大河川は西からイワラジ・チャオプラヤ・メコン。テスト対策で順番を覚えるために「イ・チ・メ=いじめ」と記憶したっけ。
 言われてみれば、ミャンマー関連ではいろんな地名の呼称が変わっている。
 そもそも国名は昔ビルマだったし。ヤンゴンはラングーンだった。

 目の前に広がる大河。川っちゅうか、むしろ湖だな。
 今は乾季なので水量が少なくて手前がピーナッツ畑になっているけれど、雨季が来ると畑のところまで水がせり上がってくるらしい。

 

 さて、いよいよ「世界三大仏教遺跡」の一つ、バガン観光開始。
 まずはシュエサンド・パゴダに上って、バガン全景を見渡す。
 いやーー、なんと言ったらいいか、この景色はなかなか他にはないわ。
 360度見渡す限り、パゴダ・パゴダ・パゴダ。
 家屋とか、他の建物が一切なく、サファリみたいな乾燥した土地にただただ立ち並ぶパゴダ群。
 なんとも不思議な光景。
 ここが時の政権の強引さを感じる話なのだけれど、この地域はオールドバガンと呼ばれていて、昔はこの地域にもレストランやら家やらがあったのだけれど、あるとき保護区域に指定されて住民は強制退去となったのだそうだ。その人々はニューバガンという町に転居させられたらしい。

 

 「せっかくなので市場を見学しますか」というガイドさんの問いかけに、即座に賛成した。
 住民の生活に密着した市場って、ほんとに見ていて楽しくて好きなんだ。
 野菜に米に魚に肉に日用品に紙タバコ。
 生魚の強烈な臭いと飛び交うハエに辟易しつつも大興奮。ワクワクする。
  

  

  


 車に乗って移動していたら、スピーカーで大音量を鳴らしながら走ってきた車とすれ違った。
 これは、パゴダの先端部分を取り替えるために運搬中のイベントごとなのだそうだ。
 こんな珍しい場面に遭遇できるなんて、前日のお坊さんのナンバープレートに引き続きまたまた運がいいですね、と言われた。日頃の行い(笑)?

 

 

 

 


 バガンを代表する黄金の仏塔、シュエズィーゴン・パゴダ。
 ここには変わったものがあって、地面に溜まった小さな水溜りをある角度で覗き込むと、パゴダの先端が水面に映って見える・・・というのだ。
 たしかに、見える見える!でも写真に撮ろうとするとピントが合わなくて映らない!
 仕方がないので、飾ってあった写真パネルを(あたかも自分が撮った写真かのように)撮ってみた。

  

 手を合わせてお祈りする姿がたまらなく可愛い・・・!

 

 

 

 

 

 

 寺院の敷地内にいわゆる「首長族」のおばあちゃんが2人いた。
 そういや、首長族ってタイとミャンマーの少数民族なんだったっけ。
 写真を一緒に撮らせてもらった後でディスプレイを見せたら、親指を立てて、噛みタバコで真っ黒になった歯を見せながら「グー」と言ってくれた笑顔が印象的だった。
  


 アーナンダ寺院。ブーゲンビリアの花の鮮やかさが素敵。

  

 ここの売りは東西南北に4体ある大きな黄金仏やらレリーフやらなわけだけれど、ある意味それ以上に印象に残ったのは、この壁画。
 昔々、この寺院の壁には壁画が描かれていたのだけれど、ある時期、「壁が汚れてしまったから」という理由で白く塗りつぶされてしまったのだそうだ。
 それが後世になってたまたま発見されたのだけれど、修復する予算もなく、そのままになっていたところを、最近になってインドの援助で技術者がやってきて、ようやく修復作業が始まったとのこと。
 これが、Before(左)&After(右)。
 これからこういう修復や発掘なんかをやり始めるんだとしたら、もしかしたらこれからどこかですごい歴史的発見が出てくるかもしれないよね!!

 


 日本人にとって、ミャンマー=ビルマといえば、やっぱり「ビルマの竪琴」。
 言わずと知れた、第二次世界大戦の激戦地。
 日本人戦没者の慰霊碑もあり、お線香を上げさせてもらいました。
 ちなみに、ミャンマーにはお墓という風習がないのだそう。
 灰になるまで火葬したら、それでオシマイ。物に魂は残らないという考え方なのかな。

 

 

 


 きりがないので多少端折りましたが、あちこちの寺院や仏塔を見ながらあっという間に夕方に。
 朝日・夕日の鑑賞スポットとして知られるパゴダに登って、日が沈むのを待った。
 空がオレンジ色に輝いて、日が沈み始めるともうあっという間。
 少し霞んだ空気でもやがかかった大地に浮かび上がる尖塔と、それを照らしながら沈んでいく夕日。
 あぁ来てよかった。しばし言葉を忘れて、歴史と自然が織り成す光景に見入った。

  

 さてさて、夜はミャンマー風中華をいただきながら、人形劇を鑑賞。
 操り人形劇はバガンの郷土芸能なんだろうね。昨日のレストランでも小規模な劇をやっていたし、土産物屋でも人形を売っているのを見かけた。
 「できるガイド」モーさんの手配によって、ステージのまん前中央の特等席が確保されていて、首を傾けなくても真正面で楽に見れてしまうというVIP席で鑑賞することができた。
 さすが、本当に気の配り方ができてる優秀なガイドさんだわー。

 

 

 


 最後にシュエズィーゴン・パゴダに戻ってライトアップを見ておしまい。
 この黄金のライトアップはとても美しいのだけれど、仏像のライトアップだけは正直いただけない。
 頭の周りに円を描くように色とりどりの電飾をちりばめていて、厳格さとか神々しさが逆に失われているような。ガイドさんの「日本のパチンコの看板みたいでしょ」という説明があまりにもミートしていて爆笑してしまった。


ミャンマー週末旅行 Day1

2013-02-04 23:20:17 | Travel & Outing

 Facebookに頼りっぱなしで長らく放置中のBlogですが、(余裕さえあれば)旅ブログとして復活させたいという気持ちもずっとあって。
 ネタはたくさんあるので、久々にUPします。今回はミャンマー旅!


 そもそもなぜミャンマーに行こうと思い立ったか。
 たまたまシンガポール駐在同業女子の会で、ミャンマーに行ってきたばかりという人に写真を見せてもらったのがきっかけだった。
 聞けば、別のもう一人も近々ミャンマーに旅行しようと思っているという。
 そういえば、ビジネス的にもミャンマーは今かなりアツイ国として注目されていることを思い出す。
 俄然興味を持って、その日のうちに旅情報を調べ始め、2日後には予約完了というスピード決定だった。
 いつもながら、旅行が絡むとフットワークが異様に軽いのだ(仕事もこれくらい早けりゃいいのにねぇ)。


12月14日(金)
 2度目のシンガポール駐在に来て以来、初めて有休を取った(1日だけだけど)。
 目指すはミャンマー。
 アウンサンスーチーさんの解放やら軍事政権やら、なにやらきな臭い印象もまだ残りつつ、一方でアジア最後のフロンティアとしてビジネス的には注目度抜群の国。
 事前に「未知なるミャンマー」なる毎日新聞記者が書いた書籍も読んで、予習もバッチリ。
 どんな新しい発見があるか、楽しみ!


 今回は初めてシンガポール在住日本人御用達の旅行会社Green Holidayに依頼してツアーを組んでもらった。
 といっても、参加者1名(笑)。ガイドのモーさんと実質2人旅。
 (なんか、去年のスリランカ旅行を思い出すな・・・)
 空港でモーさんが急に話を中断して「あっ、あの車を見てください!」と言うから何事かと思ったら、ミャンマーの車のナンバープレートは階級やら用途やらによって色が異なっているのだけれど、その中でも特に珍しい「黄色=お坊さん専用」の車を見つけたらしい。
 これはなかなか見られないラッキーな出来事なのだそう。幸先がいいね!


 まずはシュエダゴン・パゴダへ。
 ヤンゴンといえばやっぱりここは外せない!
 青い空と金ピカのパゴダのコントラストがあまりにも美しい。


 下からは当然何も見えないけれど、パゴダの先端には76カラットのダイヤをはじめ、色とりどり数々の宝石がちりばめられているんだそうだ。
 しかもその宝石、全部一般仏教徒からの寄進らしいよ。。

 

 

 パゴダを覆うこの金箔も寄進物。ここが金箔の寄進窓口になっているらしい(左の写真)。
 そして、金箔が一定量集まると、このワゴン(右の写真)に乗ってパゴダ上の作業員のところまで上っていって、修復作業に使われるのだそうだ・・・。
   


 ミャンマーのお寺をお参りするときは、生まれ曜日が重要なのだそう。しかも、水曜日は午前と午後に分かれるため、八曜日となるんだって。
 ちなみに私、水曜日の午前中生まれ。
 大抵の日本人は生まれ曜日も時刻も把握していないらしく、曜日も時刻もスラスラ答えたら、モーさんにかなり驚かれた。
 ここが水曜日の午前中生まれの人がお参りをする場所。曜日ごとに動物が決まっていて、ここは牙のある象がシンボルとなっていた。
 写真が小さくて見えないかな。中心部の下のあたりにあるのが牙のある象。

 

 


 ミャンマーでは占い文化が浸透していて、お参りをする前に占い師にお伺いを立てるのだそう。
 すると、お供え物として何を入れたらいいかを進言してくれるんだって。これがそのお供え物。

 

 

 

 

 

 

 次はチャウタッジ・パゴダに向かった。全長70mもある艶かしい寝仏。
 まるでアイシャドウや化粧をしたような顔で、とても女性的に見える。
 足の裏に描かれた108の宇宙観図が見事に美しい。

 

 

 

 

 


 この後国内線に乗らなければならないので、ヤンゴン観光はとりあえずここまで。


 これはお昼ごはんに食べた豚の脳みそスープ!!脳みそと聞いて一瞬ドキッとしたけど、白子みたいな感じでコクがあっておいしかったよ。

 

 

 

 


 ミャンマーの国内線は6社が競合しているんだそうだ。
 大丈夫かいな、このプロペラ機・・・。ちょっと不安を感じる。


 この便は、ヤンゴン→ヘーホー→マンダレー→バガン→ヤンゴンと反時計回りに、さながら環状線のように飛んでいるのだそうだ。ヘーホー以降は完全自由席。
 このため、目的地のバガンに着くまでに2時間半を要した。シンガポールからヤンゴンまでが3時間だったのに・・・ほぼ同等って(笑)。

 

 

 


 ちょうどバガンに着く直前に夕日が沈んできて、エーヤワディー川に沈むえもいわれぬ美しい夕焼けを見ることができた。
 翼がちょっと邪魔だけど、これはこれで飛行機に乗ってる感があってよしとする。

 

 

 

 

 


 ホテルにチェックインして、少し休んでから夕食へ。
 ミャンマー料理はカレーっていうより、カレー風味のの煮込みっていったらいいかな。
 東南アジアによくあるスタイルだけれど、ご飯を真ん中によそって、周りにおかずを複数載せて、まぜまぜして食べる。
 辛すぎないほどよいスパイスで食も進んで、美味しかった。
 そしてもちろんミャンマービールをお供に!わりとライトな感じの飲みやすいビールだった。
   


 すっかり夜も更けたところで、バガンのパゴダのライトアップもいくつか見ながら帰った。
 電力事情が非常に悪くて、自家発電のないホテルでは停電も当たり前、夜は懐中電灯が必携と言われるミャンマーで、一体どうやってライトアップを維持しているのか謎すぎる。


 今日はゆっくり休んで、バガン観光は明日が本番!


雨季のプーケットでラフティングしてみた。

2012-10-07 22:50:56 | Travel & Outing
 8月に2度目のシンガポール勤務で赴任してから、最初の1ヶ月はなかなか余裕がなかったのだけれど、やっぱり再びシンガポールに来たからには旅行に行きたい。一刻も早く!

 というわけで、雨季真っ只中のプーケットに行くことにした。

 なぜよりによって雨季のプーケットを選んだかというと、島から橋を渡ってマレー半島本土の方に抜けると、絶好のラフティングスポットがあるから!
 しかも雨季なので、水の量も申し分ないはず。
 数ヶ月前、群馬・水上でラフティング初体験をしてから、そのエキサイティングさに完全にハマった。
 もしもシンガポール勤務になっていなければ、8月下旬にカナダ出張になっていたはずで、そのプログラムの一部にActivityとしてラフティングが組み込まれていたことを知っていたので、行けなくなったことが悔しかった・・・ということもあって、ぜひとも海外ラフティングを体験してみたかったのだ。

 金曜の夜、会社から空港にタクシーで直行。
 ほんの2時間足らずのフライトで、浮世離れしたビーチに行けちゃうんだから、これほどのシンガ勤務のメリットを最大限に生かさずにはいられない。

 土曜の朝、ホテルにピックアップに来てもらった。
 朝からものすごい大雨で、これは果たして催行されるんだろうか・・・と心配になったけれど、迎えが来たということは大雨決行なんだろう。
 同じツアーの参加者はざっと見て10人程度。うち2人は日本人(母子)。
 ちなみに、ラフティングツアーを事前に検索したところ、日本語ツアーと英語ツアーで値段が倍は違っていた・・・。

 ラフティングスポットに向かう手前で、(名前は忘れちゃったけど)お寺に立ち寄った。
 境内は猿だらけ。。
 なんとなく猿と遊んでみた笑。 
 ツアーのおまけ程度だろうと全く期待しないで立ち寄った場所だったけれど、奥深い鍾乳洞の中に寝仏が横たわっていたりして、意外と見所のあるお寺だった。
 幸い、ここに着く頃には雨ももうやんでいた。
  
 
 さて、ラフティング本番。
 私はTeam Japaneseということで、日本人の母子連れ2人と同じボートで出発した。
 実は、私は当初5kmのコース+オプションなし(象に乗るとかバギーに乗るとかいうオプションがあった)を申し込んでいたのだけれど、私以外の参加者は全員オプションをつけているので、5kmでやめると1人でみんなを待つ羽目になると言われてしまった。
 ただ待つのも寂しいので、9kmのコースにチェンジすることにした。
 説明書きには9kmのコースは中級者向けと書いてあったので難しいかなと思ったんだけど、日本で経験ありと言ったら、それなら余裕でいける!と太鼓判を押されたこともあり、チャレンジしてみることにした。

 結果、9kmコースで大正解!
 コースの難易度は確かに高かったけど、その分スリリングで超エキサイティング。
 メインで操縦をするガイドもさすがにこのコースは緊張するのか、後半は前半とはまったく別人のような真剣さで流れに向かっていた。
 水の流れの強さもアップダウンも前半コースとは比べ物にならないくらい。
 終わったときには、踏ん張りすぎたのか、足にちょっとしたあざができていて、かつ筋肉痛気味。
 興奮冷めやらず、うっかりDVDとか写真とか買っちゃった。。

 ラフティングの後は、天然のプールで泳ぐというおまけつき。

 終わってから食べたタイ料理も、いくつも種類が出てきて、しかも美味しい。
 1人でアクティビティ系のツアーに参加するのはちょっと寂しいかなと思ったけれど、イランから来ていた女の子と仲良くなっておしゃべりしたりして、そんなに寂しさを感じることもなかった。
 大満足!





 雨季だったから天気は決して良くなかったけれど、翌日午前中は雨も降らずにプールでのんびりできた。
 そして午後はスパを満喫。雨が降っても問題なしという、うーん、実にすばらしい計画!
 天候は悪くても、遊び方を工夫すればオフシーズンのプーケットを楽しめるということを知ったのはいい発見だった!