その４１５．新元号は「令和」

その４１５．新元号は「令和」

今年の若中会が３月３１日午後から行われた。
私が参加している若中会は５月４日～５日に行われる
神戸市東灘区にある本住吉神社例大祭のだんじりだ。
３月３１日、例年になく総会の参加者は少ない。
昨年あたりから私の若中会はくすぶっていた火種に火がつき
「大人には大人の事情がある。そこは子供が察しろ」
という状況が続いている。
急進派に押されて今年の若中会は寂しい総会となった。
私は急進派には組せず、見守るのみだが、内心はヒヤヒヤ、
いずれ時が解決する、祭りはそういう力を持つと信じている。

２０数年前、私は福井県高浜町の
ケーブルテレビの番組を演出していた。
高浜町には「七年祭り」という
７年に１度しかない祭りがある。
その番組で、若かりし頃に喧嘩になった２つの
地区の責任者を４０数年ぶりに再会させた実績を持っている。
祭りで遺恨を残した２人が同じ町に住みながら
顔を交わせないように暮らしていた。
何ともだが、大人とはそういうものだ。
元気な大人ほどタチが悪い。
でも番組が少し後押しすると
４０年後の７年に１度しかない祭りで和解した。
祭りが大好きなので和解したかったのはヤマヤマだが
大人ほど出来なかったようだ。
謝って仲直りする子供ドラマには涙するが
大人は謝ることが出来ない。
２人は和解以降親密なダチになったと聞いている。
私は祭りの力を信じている。

今年は新元号が５月１日から始まることから
５月１日もだんじりが出る。
隙あらば、だんじりを出したい連中なので
今年は何やかや４月２９日～５月６日まで
だんじりに関わって過ごす。
私はここ１０年大阪に住んでいるので
この間は自宅から実家に単身赴任する。
といっても実家には寝に帰るだけで
朝７時から２３時までだんじりと過ごす。

４月１日、菅官房長官が発表した新元号は「令和」。
失礼ながら新天皇は私と同い年であり、
お互い名前の一文字に「浩」がついている。
新元号がおくり名になるので気になっていた。
本命視され早々とリストから外れた「安久」ではなく
「令和」と発表された。
ということで５月１日は令和天皇の即位を祝う
「御大典」という行事名でだんじりを曳く。
果たしてどんなだんじり祭りになるのか？
案じてはいない、面白い祭りにしたいだけだ。