5月10日、行田監督の編集完了版が届いた。
明日はスポンサー試写だ。
確認したら問題なし。
修正項目もちゃんと直っており、
流れも良くなっている。
上がり時間も3分と絶妙の仕上がりタイムとなっている。
今回作はリメイクで、若干言いたいことが増えて
うまく整理しないと、こんがらがってしまう。
前回の社内試写では、その点が気になって修正依頼した。
台本を担当した私が、整理しきれなかったことが露呈した。
それを今回の修正ではうまく処理されて
約20秒の短縮になった。
3分の内の20秒だから
短くなってテンポがよくなったのは言うまでもない。
私のしたり顔がコピー機のガラス面に映り
ぞっとしたのはこの際行田監督には内緒にしておこう。
試写台本を12部コピーして明日の準備はOKだ。
なぜ監督の私だけが日曜出社して
台本コピーをしなければならないのか?
それは私が社長だからだ。
社長には過労死認定はないし、
休日出勤しようが残業しようが
労務に引っ掛かることはない。
働き方改革は中小企業の社長の命を削ると叫びたい。
さて、行田監督には今回作にも
手練手管の池上氏が編集についている。
池上氏とは仕事を共にしたことはなく、
前回作品で行田監督が連れてきたスタッフだ。
なかなかのセンスが編集作品を見ただけでわかる。
ということは優秀な監督と組めば組むほど力を発揮する。
その池上氏と行田監督は、二人で
あーでもない、こーでもないと
徹夜作業と出前の食べ残しが混ざった異臭漂う小部屋で
3分間のイメージ映像を編集したのだろう。
一方、基本編はドラマ編集初めての
川村チーフがつないでいる。
私はつなぎ終わったものを早朝一人で見て、
修正箇所をメモ書きにして川村チーフに手渡す。
別件でバタバタする私には説明する時間もなく
私のメモ書きを川村チーフが読みとき
修正を加えていく。
スポンサー試写までに
都合3度謎の暗号文?を手渡した。
修正のたびに私はチェックし、
極力わかりやすくメモ書きして
再度手直しを指示したが読みとく力がなければ、
「何のことやら、ちんぷんかんぷん」、
まさに暗号文だ。
しかし、川村チーフは私の暗号文を
見事に読みとき、修正を加えている。
では、川村チーフの読みとく力の
根底にあるものは何だろうか?
これまで監督手法や編集手法の本は
あまた出版されている。
しかし、どの本もすべて結果論であり、
その結果を生み出す「閃き」については書かれていない。
様々な要素が頭の中でミックスされて閃きは生まれるが
閃きを導く方法は説明できない。
閃きはいわばセンス。人の数だけセンスはあるので
やはり説明はできない。
後日川村チーフに
「私のメモ書きを理解して修正したのか?」と問うたが
「どう編集すべきかわからない、
つないでみたが自分がスッキリしない箇所の指摘だった」
との答えが返ってきた。
自分の中でスッキリしないことに気づかない人間は
この仕事にはむかない。
スケベーな好奇心と、なぜだと問う向上心がないなら
この仕事は辞めたほうがよい。
閃きは好奇心と向上心の先にある。
閃きは教えられないのだから、
自分に問いかけられる人のみがこの仕事にむく。
上手いか下手かは他人が決めるが、
まず好奇心と向上心がなければ
スタートラインにすら立てない。
川村チーフにとって初めてのレースだったが
持ち前の好奇心と向上心で
今回の作品から多くのものを得た。
読みとく力の根底にあるものは、
己の好奇心と向上心にある。
秋の初監督作品でその華が咲くことだろう。
そのお膳立てをするのが私の役割だ。
明日はスポンサー試写だ。
確認したら問題なし。
修正項目もちゃんと直っており、
流れも良くなっている。
上がり時間も3分と絶妙の仕上がりタイムとなっている。
今回作はリメイクで、若干言いたいことが増えて
うまく整理しないと、こんがらがってしまう。
前回の社内試写では、その点が気になって修正依頼した。
台本を担当した私が、整理しきれなかったことが露呈した。
それを今回の修正ではうまく処理されて
約20秒の短縮になった。
3分の内の20秒だから
短くなってテンポがよくなったのは言うまでもない。
私のしたり顔がコピー機のガラス面に映り
ぞっとしたのはこの際行田監督には内緒にしておこう。
試写台本を12部コピーして明日の準備はOKだ。
なぜ監督の私だけが日曜出社して
台本コピーをしなければならないのか?
それは私が社長だからだ。
社長には過労死認定はないし、
休日出勤しようが残業しようが
労務に引っ掛かることはない。
働き方改革は中小企業の社長の命を削ると叫びたい。
さて、行田監督には今回作にも
手練手管の池上氏が編集についている。
池上氏とは仕事を共にしたことはなく、
前回作品で行田監督が連れてきたスタッフだ。
なかなかのセンスが編集作品を見ただけでわかる。
ということは優秀な監督と組めば組むほど力を発揮する。
その池上氏と行田監督は、二人で
あーでもない、こーでもないと
徹夜作業と出前の食べ残しが混ざった異臭漂う小部屋で
3分間のイメージ映像を編集したのだろう。
一方、基本編はドラマ編集初めての
川村チーフがつないでいる。
私はつなぎ終わったものを早朝一人で見て、
修正箇所をメモ書きにして川村チーフに手渡す。
別件でバタバタする私には説明する時間もなく
私のメモ書きを川村チーフが読みとき
修正を加えていく。
スポンサー試写までに
都合3度謎の暗号文?を手渡した。
修正のたびに私はチェックし、
極力わかりやすくメモ書きして
再度手直しを指示したが読みとく力がなければ、
「何のことやら、ちんぷんかんぷん」、
まさに暗号文だ。
しかし、川村チーフは私の暗号文を
見事に読みとき、修正を加えている。
では、川村チーフの読みとく力の
根底にあるものは何だろうか?
これまで監督手法や編集手法の本は
あまた出版されている。
しかし、どの本もすべて結果論であり、
その結果を生み出す「閃き」については書かれていない。
様々な要素が頭の中でミックスされて閃きは生まれるが
閃きを導く方法は説明できない。
閃きはいわばセンス。人の数だけセンスはあるので
やはり説明はできない。
後日川村チーフに
「私のメモ書きを理解して修正したのか?」と問うたが
「どう編集すべきかわからない、
つないでみたが自分がスッキリしない箇所の指摘だった」
との答えが返ってきた。
自分の中でスッキリしないことに気づかない人間は
この仕事にはむかない。
スケベーな好奇心と、なぜだと問う向上心がないなら
この仕事は辞めたほうがよい。
閃きは好奇心と向上心の先にある。
閃きは教えられないのだから、
自分に問いかけられる人のみがこの仕事にむく。
上手いか下手かは他人が決めるが、
まず好奇心と向上心がなければ
スタートラインにすら立てない。
川村チーフにとって初めてのレースだったが
持ち前の好奇心と向上心で
今回の作品から多くのものを得た。
読みとく力の根底にあるものは、
己の好奇心と向上心にある。
秋の初監督作品でその華が咲くことだろう。
そのお膳立てをするのが私の役割だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます