さてそれでは時系列にそって読者の方々をこの複雑怪奇なお話に招待するものといたしましょう。
事の起こりは台風19号の襲来であります。
今回の台風は関東を襲う、という進路予想でしたので「ああそれならば長野県はまずは大丈夫か」と思っておりました。
しかしながらこの台風19号は大きすぎました。
それで千曲川の源流域に多大の降水をもたらしたという訳です。
通常のレベルの台風でありますれば、一応関平野との境目にある山並みでそれなりに雨雲がさえぎられ、長野県側には流れ込まないのです。
しかしこの19号の雨雲はそんな事にはお構いなしにどんどんと長野県側に流れ込みました。
そう言う訳で千曲川上流域では早々に氾濫が発生してしまいます。
この雨水が千曲川を下って長野盆地に到達し、そこで堤防を決壊させ、北陸新幹線を水浸しにしてしまうのでした。
そうしてこの雨水が次に向かう先が飯山盆地、その間にある細くて曲がりくねった流路のいり口が「立ヶ花水位観測所」という事になります。
この場所でも雨水は氾濫しそこら辺りを水浸しにします。
飯山線の立ヶ花駅は見事に水没し、駅の切符販売機はオシャカ、みごとに成仏致しました。
そうやって飯山盆地に至るまでそこいらじゅうを水浸しにし、千曲川にかかる数々の橋の欄干すれすれまで増水した水がさて飯山市にやってくるのでした。
ちなみにご自慢の川の状況が家にいて分かるという「ライブカメラ映像」が水位がピークになる直前に「調整中」という表示をだしてプッツンしてしまいました。
それも一か所だけではなく数か所でプッツンです。
中央橋と立ヶ花のライブカメラもその中に入っていました。
立ヶ花ライブカメラトラブル時の画像
・千曲川(右岸52k) 中野市 立ヶ花
ちなみに2019年10月12日 18:57:21 UTCがこの画像を魚拓した日時でありUTC-->JST変換は+9時間です。
今のライブカメラ映像
↓
・千曲川(右岸52k) 中野市 立ヶ花
・千曲川(左岸34k) 飯山市 中央橋
何もない時には動いているが「今が必要なとき」と言う時に動かなくなる「災害に弱いライブカメラ」というものには本当に困ります。
(ちなみに上流から見て左側を左岸というならば、立ヶ花は左岸となるはずなのだが、、、)
おまけに今度は水位観測所の水位データまで見れなくなりました。
↓
国土交通省、河川管理部署だと思うのですが、、、
『現在、一般向け「川の防災情報」PC版は、何等かの原因で表示できなくなっています。
原因究明を含めて復旧作業中です。時間をおいて再度アクセスをお願いいたします。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。』
という表示が見れるだけでした。
たぶんそこいらじゅうから水位観測所にアクセスが集中し、回線がパンクしたものと思われます。
そうしてそのうちに
・国土交通省・川の防災情報
という「オラ シラネ」画像となりました。
そしてこの画像の右下をみれば「Compiled by FRIKS」とあり、「オラ シラネ」の担当者名がこれからわかります。
しかしながら驚くべきことには、数時間後には現在動いているような「便利で見やすいシステム」が稼働していました。
(それまでは単に水位情報の数値が時系列で表示されるだけ、というものでしたから、驚くべき進化です。)
そうしてこのシステムを作ったのは他でもない「オラ シラネ」担当者のFRIKSさんであることが、これもまた画像右下の表示で分かるのでありました。
今のシステム
↓
・観測所:立ヶ花(たてがはな)
・河川の水位の時間変化
さてそういう訳で「八ッ場ダム」は今回の台風には間に合った様ですが、国土交通省の新しい「川の防災情報システム」は準備中だったのでしょうが最終的な正式リリースは今回の台風には間に合わず、しかし既存のシステムのトラブルで今回 急きょ登板となったものと推察しております。
さてそれで、話は台風が来る前の事前準備の事に戻ります。
そうして樋門(ひもん)、樋管(ひかん)、排水ポンプ車、排水ポンプ場などという普通はあまり聞かないコトバが出てきますし、それらが一体何をするものなのか、という説明の様な事も物語の進行上、欠かすことができないのです。
それで次回はそのあたりから、ということで、今回はこの辺りで失礼いたします。
今回の教訓
河川監視のライブカメラは災害に対する強度を向上する事。
(災害時に使えないライブカメラはストレスのもと。)
水位観測所からの情報配信回線の容量は増やす事。
(水位ピーク近傍で見えなくなる水位情報と言うものは健康によくない。)
飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧
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今回の台風は関東を襲う、という進路予想でしたので「ああそれならば長野県はまずは大丈夫か」と思っておりました。
しかしながらこの台風19号は大きすぎました。
それで千曲川の源流域に多大の降水をもたらしたという訳です。
通常のレベルの台風でありますれば、一応関平野との境目にある山並みでそれなりに雨雲がさえぎられ、長野県側には流れ込まないのです。
しかしこの19号の雨雲はそんな事にはお構いなしにどんどんと長野県側に流れ込みました。
そう言う訳で千曲川上流域では早々に氾濫が発生してしまいます。
この雨水が千曲川を下って長野盆地に到達し、そこで堤防を決壊させ、北陸新幹線を水浸しにしてしまうのでした。
そうしてこの雨水が次に向かう先が飯山盆地、その間にある細くて曲がりくねった流路のいり口が「立ヶ花水位観測所」という事になります。
この場所でも雨水は氾濫しそこら辺りを水浸しにします。
飯山線の立ヶ花駅は見事に水没し、駅の切符販売機はオシャカ、みごとに成仏致しました。
そうやって飯山盆地に至るまでそこいらじゅうを水浸しにし、千曲川にかかる数々の橋の欄干すれすれまで増水した水がさて飯山市にやってくるのでした。
ちなみにご自慢の川の状況が家にいて分かるという「ライブカメラ映像」が水位がピークになる直前に「調整中」という表示をだしてプッツンしてしまいました。
それも一か所だけではなく数か所でプッツンです。
中央橋と立ヶ花のライブカメラもその中に入っていました。
立ヶ花ライブカメラトラブル時の画像
・千曲川(右岸52k) 中野市 立ヶ花
ちなみに2019年10月12日 18:57:21 UTCがこの画像を魚拓した日時でありUTC-->JST変換は+9時間です。
今のライブカメラ映像
↓
・千曲川(右岸52k) 中野市 立ヶ花
・千曲川(左岸34k) 飯山市 中央橋
何もない時には動いているが「今が必要なとき」と言う時に動かなくなる「災害に弱いライブカメラ」というものには本当に困ります。
(ちなみに上流から見て左側を左岸というならば、立ヶ花は左岸となるはずなのだが、、、)
おまけに今度は水位観測所の水位データまで見れなくなりました。
↓
国土交通省、河川管理部署だと思うのですが、、、
『現在、一般向け「川の防災情報」PC版は、何等かの原因で表示できなくなっています。
原因究明を含めて復旧作業中です。時間をおいて再度アクセスをお願いいたします。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。』
という表示が見れるだけでした。
たぶんそこいらじゅうから水位観測所にアクセスが集中し、回線がパンクしたものと思われます。
そうしてそのうちに
・国土交通省・川の防災情報
という「オラ シラネ」画像となりました。
そしてこの画像の右下をみれば「Compiled by FRIKS」とあり、「オラ シラネ」の担当者名がこれからわかります。
しかしながら驚くべきことには、数時間後には現在動いているような「便利で見やすいシステム」が稼働していました。
(それまでは単に水位情報の数値が時系列で表示されるだけ、というものでしたから、驚くべき進化です。)
そうしてこのシステムを作ったのは他でもない「オラ シラネ」担当者のFRIKSさんであることが、これもまた画像右下の表示で分かるのでありました。
今のシステム
↓
・観測所:立ヶ花(たてがはな)
・河川の水位の時間変化
さてそういう訳で「八ッ場ダム」は今回の台風には間に合った様ですが、国土交通省の新しい「川の防災情報システム」は準備中だったのでしょうが最終的な正式リリースは今回の台風には間に合わず、しかし既存のシステムのトラブルで今回 急きょ登板となったものと推察しております。
さてそれで、話は台風が来る前の事前準備の事に戻ります。
そうして樋門(ひもん)、樋管(ひかん)、排水ポンプ車、排水ポンプ場などという普通はあまり聞かないコトバが出てきますし、それらが一体何をするものなのか、という説明の様な事も物語の進行上、欠かすことができないのです。
それで次回はそのあたりから、ということで、今回はこの辺りで失礼いたします。
今回の教訓
河川監視のライブカメラは災害に対する強度を向上する事。
(災害時に使えないライブカメラはストレスのもと。)
水位観測所からの情報配信回線の容量は増やす事。
(水位ピーク近傍で見えなくなる水位情報と言うものは健康によくない。)
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