絵じゃないかおじさん

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仮想はてな ゆふかひストーリィ  1/前2・4

2015-03-06 08:33:33 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ


* クイズ「短歌」解読の頼み

 クイズ短歌の解読は、そのちうに頼む事にした。
 私よりは、ましだろうと思ったからだ。
 間界には素晴らしい頭の持ち主も多いが、
 住む世界が違うので解読は無理だろうと思った。
 しかし、彼は今何処にいるのかわからない。
 こういう時には、鏡の精ヤッタールに<
 頼むことにしているのだ。

 パチンコ。そうだ。
 ちうは、パチンコの事をMBGと呼んでいる。
 MBGは、ちうの造語でミニ・ミラクル・ボールゲームの
 頭文字を取ったものだ。
 本当は、MMBGなのだが、Mがダブるので、
 Mを一つ抜いたらしい。
 パチンコも、今やイメージアップする時代。
 私も、ちうの造語を使ってやろう。

 そのMBGの台には、2重のガラスが張られている。
 ということは、鏡の役目を十分果たしている。
 1枚でも鏡となりうるが、写りが悪いと、
 人違いする可能性もある。

 ヤッタールだと、全国約17,000店の、
 どの台の前に、座っているかすぐに分かる。
 1店、平均250台の台があるとして、425万台。
 けれども、ヤッタールが、彼を捜し出すには、
 5分とかからないだろう。

 MBGランドの開店時間、10時に合わせ、
 私は、Oさんの手鏡を借りて、ヤッタールを呼んだ。
 念のため、ちうの写真を見せる。
 何度か過去に頼んだことはあるのだが、
 顔を忘れているかも知れない。

{オッさん、まかしときー}
 数分もすると、「縄通」ネットにメールが入ってきた。
 ありがたいことに、愛媛県のM市のK店に居る、
 とのことだった。

 私は、すぐさまNTTの電話番号検索サービス用の、
 フロッピーディスクを取り出し、長男休太郎の、
 パソコン通信を利用して、K店の電話番号を調べた。
 K店に電話をかけ、ちうを呼び出して貰う。

「おう、ドンちゃん、何か急用かい?」
 私は、手近に話す。
 クイズ短歌を、プリント用紙を見ながら、
 たどたどしく読んだ。

 それで場所を特定しろなどとは、無理な話だという。
 彼は、気ままに短歌は作るが、そんなに他人の作品は、
 読んでないらしい。
 頭のどこかに、それが残って左右されるのが、
 恐いとも、言っていた。

「万葉初期の歌人に、手本はあったか?」が、
 彼の持論のようだ。何事でも、始めの人は、苦労して、
 様々な工夫を施す。
 そういう産みの苦しみを、味わうのが好きのようだ。
 私から見ると、暗い歌ばかり詠んでいる。
 だから、時々、状況説明して、これ短歌にならないかと、
 むりやり、私の世界に引っ張りこんでは、明るいものを、
 詠まさせている。

 彼も、そういう事は嫌いではないらしい。
 よく付き合ってくれる。
 今度は事情が事情なので、是非とも引き受けて貰わねば、
 大変な事になる。

 私は必死で頼んだ。
 時間は2週間ほどしかないのだ。
 親友の私の頼みだから、彼も正面きっては、
 断れないようだった。
 しぶしぶ引き受けてくれた。
 一人では、心細いので、これからすぐ帰って、
 N先生に相談しながら、解いてみようと言ってくれた。

 もう、彼らに下駄を預けるしかない。

 N先生は、私たちの高校時代の校長だ。
 高校は別の県にあったのだが、偶然にも、
 今は、3人とも同じ県に住んでいる。
 ただ、ちうは住んでいると言っても、
 住所不定に近いが、短歌だけは毎月欠かさず、
 N先生に見て貰っているようだ。


                  つづく


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