copyright (c)ち ふ
みんなも、我慢の限界点を、うろついていたのだろう。
あっちこっちから、
「オッさん、わかった。やるぞー」という、
返事が、返ってきた。
天トレとギロ板が、スッパリンのくっついた身体を、
引き離してやると、待ってましたとばかりに、
鮮やかなお手並みを、見せてくれる。
さすがは、剣豪の血を受け継いでいる。
鬼が降りおろす金棒を、ぴたっと挟みとって、
奪いあげたかと思うと、そのまま鬼に飛びかかって、
サンドイッチにかける。
むぎゅと鬼の奴がつぶれる。
しかし、2~3分もすると、
鬼は、元通りの姿に戻るので、キリがない。
キヨヒメの善炎も健闘するが、やはり同じことだ。
焼けただれたかと思うと、すぐに息を吹き返してくる。
バカーン、いーヤンのコンビは、
鬼の足払いをして、頑張っている。
鬼がころころと転んで、見ていると、
気持いいのだが、すぐに起き上がるので、
あまり役には立たない。
タイタイは回転して、鬼どもを振り飛ばしている。
私は、その間に、ゴキオーラを引っ張り出してやった。
秀香は、良ヒネの手をひいている。
二人も、だんだんと元の仲の良い親子に、
戻りつつあるようだ。
むーみぃ姫はヤッタールの閉じこめられた、
手鏡を懐に入れた。
スッパリンが、一本線の走らされている道路を、
すぱっと切り取った。
居合い切りなみの、鮮やかなお手並みだった。
女たちは、キヨヒメのまわりに寄ってゆく。
いくら暴れても、キリがないので、乗れるものから、
順番に、タイタイの中に入っていった。
私は、サン鬼を捜した。
彼は、サングラスを外していたので、
分かりにくかったが、
「サン鬼、サン鬼」と声をかけていると、
奴の方から、Vサインを出して、近寄ってきたので、
タイタイを指差して、「中に入れ」と叫んだ。
奴が、中に入ろうとすると、
タイタイが、思いっきり、蹴飛ばしたので、
どこかに、飛んでいってしまった。
「タイタイ、その緑の鬼は、味方だ。
乗せてやってくれー」
「味方だって、いつの間に、そうなったんだい」
「また、後でわけを話すから、
とにかく乗せてやってくれ」と頼んだ。
女たちが、中に入り終ったので、私も入ることにした。
サン鬼をいれて、19人揃わなければならない。
スッパリン、ガラッキー・・・18名しかいない。
あと一人が、揃わなかった。入口では、キヨヒメが、
紅蓮の炎を吐き続けて、鬼どもを追っ払ていた。
そのうち、オイデオイデが、居ないということがわかった。
つづく
みんなも、我慢の限界点を、うろついていたのだろう。
あっちこっちから、
「オッさん、わかった。やるぞー」という、
返事が、返ってきた。
天トレとギロ板が、スッパリンのくっついた身体を、
引き離してやると、待ってましたとばかりに、
鮮やかなお手並みを、見せてくれる。
さすがは、剣豪の血を受け継いでいる。
鬼が降りおろす金棒を、ぴたっと挟みとって、
奪いあげたかと思うと、そのまま鬼に飛びかかって、
サンドイッチにかける。
むぎゅと鬼の奴がつぶれる。
しかし、2~3分もすると、
鬼は、元通りの姿に戻るので、キリがない。
キヨヒメの善炎も健闘するが、やはり同じことだ。
焼けただれたかと思うと、すぐに息を吹き返してくる。
バカーン、いーヤンのコンビは、
鬼の足払いをして、頑張っている。
鬼がころころと転んで、見ていると、
気持いいのだが、すぐに起き上がるので、
あまり役には立たない。
タイタイは回転して、鬼どもを振り飛ばしている。
私は、その間に、ゴキオーラを引っ張り出してやった。
秀香は、良ヒネの手をひいている。
二人も、だんだんと元の仲の良い親子に、
戻りつつあるようだ。
むーみぃ姫はヤッタールの閉じこめられた、
手鏡を懐に入れた。
スッパリンが、一本線の走らされている道路を、
すぱっと切り取った。
居合い切りなみの、鮮やかなお手並みだった。
女たちは、キヨヒメのまわりに寄ってゆく。
いくら暴れても、キリがないので、乗れるものから、
順番に、タイタイの中に入っていった。
私は、サン鬼を捜した。
彼は、サングラスを外していたので、
分かりにくかったが、
「サン鬼、サン鬼」と声をかけていると、
奴の方から、Vサインを出して、近寄ってきたので、
タイタイを指差して、「中に入れ」と叫んだ。
奴が、中に入ろうとすると、
タイタイが、思いっきり、蹴飛ばしたので、
どこかに、飛んでいってしまった。
「タイタイ、その緑の鬼は、味方だ。
乗せてやってくれー」
「味方だって、いつの間に、そうなったんだい」
「また、後でわけを話すから、
とにかく乗せてやってくれ」と頼んだ。
女たちが、中に入り終ったので、私も入ることにした。
サン鬼をいれて、19人揃わなければならない。
スッパリン、ガラッキー・・・18名しかいない。
あと一人が、揃わなかった。入口では、キヨヒメが、
紅蓮の炎を吐き続けて、鬼どもを追っ払ていた。
そのうち、オイデオイデが、居ないということがわかった。
つづく