絵じゃないかおじさん

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あ@仮想はてな物語 ゆふかひストーリィ 1・4/後7

2022-02-08 07:12:10 | おぼけまみれ
           copyright (c)ち ふ


 みんなも、我慢の限界点を、うろついていたのだろう。
 あっちこっちから、
「オッさん、わかった。やるぞー」という、
 返事が、返ってきた。

 天トレとギロ板が、スッパリンのくっついた身体を、
 引き離してやると、待ってましたとばかりに、
 鮮やかなお手並みを、見せてくれる。

 さすがは、剣豪の血を受け継いでいる。
 鬼が降りおろす金棒を、ぴたっと挟みとって、
 奪いあげたかと思うと、そのまま鬼に飛びかかって、
 サンドイッチにかける。

 むぎゅと鬼の奴がつぶれる。
 しかし、2~3分もすると、
 鬼は、元通りの姿に戻るので、キリがない。
 キヨヒメの善炎も健闘するが、やはり同じことだ。
 焼けただれたかと思うと、すぐに息を吹き返してくる。

 バカーン、いーヤンのコンビは、
 鬼の足払いをして、頑張っている。
 鬼がころころと転んで、見ていると、
 気持いいのだが、すぐに起き上がるので、
 あまり役には立たない。

 タイタイは回転して、鬼どもを振り飛ばしている。
 私は、その間に、ゴキオーラを引っ張り出してやった。
 秀香は、良ヒネの手をひいている。
 二人も、だんだんと元の仲の良い親子に、
 戻りつつあるようだ。

 むーみぃ姫はヤッタールの閉じこめられた、
 手鏡を懐に入れた。
 スッパリンが、一本線の走らされている道路を、
 すぱっと切り取った。
 居合い切りなみの、鮮やかなお手並みだった。
 女たちは、キヨヒメのまわりに寄ってゆく。
 いくら暴れても、キリがないので、乗れるものから、
 順番に、タイタイの中に入っていった。

 私は、サン鬼を捜した。
 彼は、サングラスを外していたので、
 分かりにくかったが、
「サン鬼、サン鬼」と声をかけていると、
 奴の方から、Vサインを出して、近寄ってきたので、
 タイタイを指差して、「中に入れ」と叫んだ。

 奴が、中に入ろうとすると、
 タイタイが、思いっきり、蹴飛ばしたので、
 どこかに、飛んでいってしまった。

「タイタイ、その緑の鬼は、味方だ。
 乗せてやってくれー」
「味方だって、いつの間に、そうなったんだい」

「また、後でわけを話すから、
 とにかく乗せてやってくれ」と頼んだ。
 女たちが、中に入り終ったので、私も入ることにした。

 サン鬼をいれて、19人揃わなければならない。
 スッパリン、ガラッキー・・・18名しかいない。
 あと一人が、揃わなかった。入口では、キヨヒメが、
 紅蓮の炎を吐き続けて、鬼どもを追っ払ていた。

 そのうち、オイデオイデが、居ないということがわかった。

つづく


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