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はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

このブログについて

ようこそいらっしゃいました !(^^)!
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。

妖精だって休息は必要 。

2023-08-19 15:10:32 | 記録:宝塚

今日は宝塚のお話。

星組主演の礼真琴さん。
以前から心配されていましたが、結局休演となってしまいました。

礼さんの念願だった演目「1789」
東京公演は無事に千秋楽まで・・・と思っていましたが、途中での離脱。

想像でしかないですが、私が観劇予定だった公演の中止も、コロナではなく、礼さんの不調が原因だったのではないか?
他の組が今のところコロナの対応が上手くいっているだけに、なぜ星組だけ?と思っていたので、そう思わざるを得ません。

 

トップや2番手の休演。
宝塚を見るようになってから、何度か目にしてきました。

ケガでの全休とか、急病での途中離脱とか。


何度か書いてますが、2018年には、実際に代役公演を目にするという事態に遭遇したこともあります。


今回も、結局「代役公演」という形になりました。
結果論でしかないですが、この公演の後「休養」を発表していたということは、すでに不調だったことがうかがい知れますし、最初の公演中止のことを考えると、大劇場は最初から「代役公演」でもよかったのではないかと。


個人的には、無理を推しての出演よりも、代役での上演に賛成です。
なまじ「スター制度」を導入しているから、批判があるのだと思いますが、
チケットを販売している劇団なので「公演の上演」が優先だと思うのは私だけでしょうか。
コロナで何度も公演中止になり、チケットを確保しながら煮え湯を飲まされた方はこの数年で何千、何万人もいるはず。元々代役での稽古もやっていると聞いているし、痛々しい姿でハラハラしながら見るより、代役でも、可能な限り上演してもらいたいものです。
 
代役公演。緊張感があって、一人変わるだけで公演全体の印象も変わって、観客としては、それはそれで楽しめたと思います。(2018年の実体験)
 


「1789」は礼さん本人の念願の公演だし、責任感の強い方だと聞いているので、どうしてもやりたかったのだと思われます。
すべてにおいて、全力で演じられる礼さん。
この休演は、礼さんの責任ではない。
コロナでの全公演休止、緊張感の中での公演再開。思うようなパフォーマンスができないというストレス。最近のファンもスターに対して期待度・要求が高すぎる。
そしてやはり、酷使してきた劇団の責任も大きいと思います。

経営陣が変わってから、コロナ禍以降表舞台にほとんど出ず、全てSNSで一方的にお知らせ、というのもいかがなものでしょう…


以前から何度も書いてますが、宝塚って「本業以外の仕事」が多すぎるんですよね。
「働き方改革」と言って稽古時間を減らす反面、本業関係ないメディアやイベントへの出演や「スカステ」の正直どうでもいいコーナーがどんどん増えてる。
どうせ出るなら、勉強を兼ねて、外部の舞台やドラマ出演とかしてほしいのに。

「スカステ」は、過去の名作を放送してくれればそれで満足です。コロナ禍で、本来放送されるべきだったものが制作できず、過去の作品を数多く見られて、結構楽しめました。
高額な契約料を払ってるんだから、全ての公演を放送してほしいです。

 

 

今回の休演を聞き、2002年、花組の匠ひびきさんの時を思い出しました。
ダンスが得意だった彼女。その彼女が疲れによる体の炎症で思うように動けなくなって、東京公演はほぼ休演。千秋楽だけの出演だったかな?映像でしたが本当に痛々しくて、挨拶も含め、見ているのが辛いほど。お披露目&退団という、今でも謎の公演の最中、誰よりも本人が一番辛いよねぇ。

 

星組と言えば、全トップ、紅ゆずるさんも、千秋楽での熱演のあまり、声をからしてしまう、という映像を見ました。
体育会系、全力疾走の星組のイメージ、とても良いことですが、体調管理も難しいところです。(星組って、かつてはエレガントな組、というイメージだったんだけどなぁ)

 
 
 
 
「妖精」だって、休息は必要。
責任を感じることなく、また、軽やかに飛び跳ねるような礼さんが見られることを願っています。

そして、急きょ代役として主演する暁千星さんと星組の皆さん。新たな「1789」が見られることを楽しみに(収録はないだろうな)、無事乗り切られるよう応援しています!


8月24日追記
結局、礼さんは千秋楽前に復帰することに。またあの週刊誌がいらん事を書いてたし。
ファンが暴走して代役公演に猛反発したのではないかと。わからないけど。
本当にファンならば、完全回復するまで休養を願うと思うなぁ。
礼さんの将来を考えたら、私は復帰に反対ですね。きっと、しんどさを隠してめいっぱい頑張ることは目に見えてるし。
劇団も、本人も、他の星組生の頑張りを信じて欲しかった。
何故か、劇団はいつも無かったことにする代役公演。このまま千秋楽まで続けば、配信見ようかな?と思ったけど、復帰となると、見ていて複雑な気持ちになりそうなので、止めておきます…

3時間の公演を1日2回、多かれ少なかれ、みんな何かしらの不調を抱えながらのパフォーマンスになると思いますが、今回は特に目立ってしまったから、余計にね。

最近、休演者が多すぎます。
コロナ禍以降、理由はいろいろあると思いますが、やはり、忙しすぎるスケジュールの見直しをお願いしたいです。
あとは、ファン側の冷静な対応。。本当に「羽根問題」とかどうでもいい😥羽を背負う方が珍しかった時代が懐かしい。
今回の代役公演、立ち位置や衣装など、完全に再現されてたそうで、素晴らしいことです。というか、興行収入を得ている劇団なんだから、役者が変わっても上演する。これが当たり前なんですよね。
今回は、本拠地での開演直後から、何となくザワザワした感があり、結果、休止、休演、代役公演、復帰、週刊誌ネタ…コアファンでなくても、なんか、複雑な思いでいっぱいです。とにかく、皆さんお疲れ様でした。無事に千秋楽を迎えられ、ゆっくり休息が出来ることを願うだけです。

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素朴だけど「芝居」を堪能  '83年月組バウ「野菊の詩」 。

2023-07-11 08:02:00 | 記録:宝塚

NHKやWOWOW、CSを通して、宝塚の大抵の過去の作品を見ていると自負していた私。

ですが、この作品は、全く知りませんでした。
勉強不足・・・

 

スカイステージHPより

 

原作は、「野菊の墓」
あの、松田聖子さん初主演。
「民さんは、野菊のような人だった」というキャッチフレーズだけ覚えてましたけど、一度も見たことなくて(正直興味なくて)。
いつだったか、最近、機会があって、どんなものか見てみました。
80年代当時、流行りの「アイドル映画」なのかな?と思ってましたが、そこはさすが、ちゃんとした原作。ストーリーは切ないものでした。
ただね、周囲の脇役が上手すぎてね。正直、聖子ちゃんと、オーディションで選ばれたという正夫役の男性のお芝居…記憶にない(失礼
 
ストーリーはこちら↓
矢切の渡しに近い旧家の息子・政夫(数え年15歳・満13歳)は、体調のすぐれない母と暮らしており、従姉の民子(数え年17歳・満15歳)が市川から看護や手伝いに来ていた。二人はたわいのない遊びで無邪気に接していたが、年頃の男女が親しすぎることから近所であらぬ噂が立ち、母親は民子にあまり政夫へ近寄らないよう注意を与える。以来、民子は政夫から距離を置き、改まった口の利き方をするようになった。しかし、今まで意識していなかったのが、会うのを制限されたことで、かえって互いに恋心の芽生えを感じるようになる。(以下省略(Wikipediaより)
 
宝塚版の演出は酒井澄夫先生。
レビューの印象があったのですが、お芝居も数多く手掛けてらっしゃったのですよね。
 
 
一応、当時の月組の中堅スター、郷真由加さんの主演…となってますが、郷さんは若い頃の正夫役。
民子は、若手時代から演技派の春風ひとみさん。
そして、語り手役という形で、青年期の正夫を演じるのは、ダンサーでならしたという(現役時代を知らないもので)芹まちかさん。
 
そして、こちらも脇役に重きを置く形で、正夫の母役に、現在も専科でご活躍の京三紗さん、民子に辛く当たる正夫の兄嫁に邦なつきさん、小作人たちも未沙のえるさんを筆頭に、存じ上げない方でも芝居巧者しか出てこない。何気に、超若手時代の涼風真世さんもご出演。
 
 
なんといいますか、真っすぐな性格の正夫の想いが中心だけど、世間を知らず、ひたすら正夫を思う民子の気持ち、一人で旧家を束ねながら、息子たちの想いも尊重したい正夫の母の苦悩、しきたりを重んじる兄嫁の気持ち・・・場面の比重が「主人公中心」というより、「ストーリー中心」という印象で、いい意味で「カルチャーショック」でした。
 
 
そういえば、歌のシーンも、祭りの場面くらいかな。
そう、基本「お芝居」だった。
 
「野菊の墓」という小説を、邪念なしですんなりと見られた気がする。
 
 
生まれて初めて見た宝塚が、月組だった影響もあり、何度も書いてますが、「宝塚のお芝居」にハマって、今に至るわけで。
 
 
 
 
当時すでに大人っぽい雰囲気の郷真由加さんだったので、少年役が意外でしたが、ちょっと無理がありつつ(失礼)可愛らしくて。真っすぐさが気持ちよくて。そして成長するにつれ、思うようにならない立場に苦悩する感じが、切なくて。
 
オープニングから登場、戦場に立ち過去を振り返る成長した正夫の芹まちかさん。
ちゃんとしたお芝居は、初めて見た気がします。
ほぼ無表情。郷さんとはあまり似てないのですが(失礼)、成長し、緊迫した戦場に経って過去を懐かしむ姿にリアリティを持たせたような気がします。

そして、民役の春風ひとみさん。
気がついた時から「演技派」で、どの世代を見ても何年目かわからないほど貫禄のある方でした。(いい意味ですよ)
実質、主役といってもいいのでは?という力強さ。
世の中を知らない可憐な時期から、運命に引き裂かれる過酷な状況まで、さすがのお芝居。
当時、月組には春風さんと、仁科有理さんという、「別格娘役」が2人もいて、贅沢な組だったなぁと。
春風さんは退団前、同じく郷さんと共演で、主人公として「サウンド・オブ・ミュージック」を上演されたとか。無理なんでしょうけど、ぜひ見てみたいですねぇ・・・・
CSさん、こういう「過去の作品の掘り起こし」をもっとお願いします!


 
母役の京さん、兄嫁に邦さん。
結構場面の比重も大きく、今見ると「若い!」と感じるのですが、立場は違えど互いに「旧家の嫁」という「貫禄」を感じさせて、お芝居をギュッと引き締めてくれています。
京さんは今も現役。考えてみれば、ありがたい存在ですよね。
邦さんの退団は、あまりにも惜しい・・・・
 

大好き未沙のえるさんも若かったねぇ~今考えると、彼女を手放してしまった劇団の損失は、本当に大きい。
他にもいろいろ。さすがに知らないキャストの方が多かったのですが、何の違和感もなく、楽しませていただきました。
 
 
先日、配信で楽しんだ「1789」とは全く対極の、素朴で地味な作品です。
けど、本来、こういう劇団だったよね…なんて。
今は、劇団も、生徒も、ファンも「主役至上主義」になってしまったので、こういう「原作の本来の良さを生かす作品」というのは、ほぼ皆無・・・・ですね。仕方ないのかもしれないけど。
「原作もの」を上演するのであれば、番手とか、立場とか関係ない、「原作を活かした作品」を作ってほしいものです。
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配信で楽しんだ 宝塚星組「1789」 。

2023-07-03 08:19:00 | 記録:宝塚

先日、愚痴のように書いた、中止となった星組公演

 
 
千秋楽を配信で楽しみました✨️

自宅のテレビで配信前の画面をパチリ。
 
 
2015年の初演、月組公演を見ているので、パンフ見ながら、当時を思い出しながらの視聴となりました。
実は当時も、ものすごく期待!ということではなく(スミマセン)、101期生の初舞台公演だったため、そちらを期待して見に行ったというひねくれもので。
 
そして、当時の感想としては、
 
愛希れいか、覚醒
 
それに尽きました。(あくまでも、個人的感想です。)
圧倒的華やかさ、芝居の硬軟、そしてダンサーとして。ここから、彼女が「ひとり立ち」し、トップとしての活躍が始まったと思ってます。
正直、龍真咲さんのお芝居の苦手意識もあり(ゴメンナサイ)、ちゃぴさん、そして他の娘役さんの活躍の印象が深く残っているだけ、という・・・
 
 
さて、本題。
星組版。
 
月組のオープニングで圧倒された、バスティーユ攻撃の場面がなく、いきなり主人公ロナンの父が政府に殺される、という場面から始まりました。「そこから?」という、あっけない感じからスタート。
 
星組メンバーの熱演に惹かれつつも、頭のどこかで月組との比較、があって(集中力なさすぎ)、洗練され、全体的に流れるような展開で、ちょっとどこか「熱量<上品さ」を感じてしまった。
 
まぁ、今考えても、あの時の月組メンバーが、よく集まったな、というくらいの個性派ぞろいだったから、比較しては国難ですけど。
 
あと、衣装が、前回の方が「衝撃的」だったかな~。
今回も豪華絢爛、なんだけど、色合いとか、キャラクターに合わせているためか、個人の役者さんに似合ってるか?とちょっと疑問かな。そう思うと、月組の衣装の方が強烈に残ってる感じ。
 
 
 
あ、すみません。配信で、自宅で暑い中、お気楽に見ているもので、集中力がないのかも。どんなに技術が進んでも、やはり、生観劇の迫力には勝てないのね。

 
もちろん、個々のキャストは素晴らしいです。
(以下、あまり見る回数の少ない星組さんの、今の感想です)
礼さんのロナン、はじけるような情熱・・・というより、繊細で苦悩する青年、という印象。
どうも、「ロミジュリ」といい今回といい、苦悩する青年ばかり見てしまってるようで。
時々見せる暗い表情が、素敵。
歌は当然、いや、どこまで伸びていくのだろう・・・という、素晴らしい歌声でした。
心なしか、挨拶など聞いてても、いつもより少し元気がない、目がウルウルという気がしたのですが…
 
 
皇太子の教育係役オランプに舞空瞳さん。
今回、こちらがヒロインということで、役の出番はもちろん、幅も広がったのかな?
毎回、豊かな表情と情熱的な表現で楽しませてくれますが、今回は役柄もあって少し抑え目なのかな?
でもそれが、オランプを豊かに描いている気がしました。
 
国王の弟、アルトワ伯に瀬央ゆりあさん。
お化粧、衣装に工夫され、クールで野心家を品よく演じられていて、新しい一面を垣間見た気がします。ちょっと雪組の高嶺ふぶきさんを彷彿とさせる感じ。ちょっといつもの「熱血漢」とは違ったので、物足りない?って気もしましたが、今後、専科に行かれての活躍を期待してます!!
 
革命家デムーランに、暁千星さん。
初演当時、4年目になったばかりで、フェルゼンに大抜擢。
でしたが、正直、「大丈夫?」という印象でした。
今回はどうでしょう!
なんと華のある、貫禄のあるスターさんになったことか。
伸びやかな歌声、得意のダンス、星組でのありちゃんを初めて見ましたが、きっと星組生に大きな影響を与えたと思ってます。
 
ロベスピエールに極美慎さん。
いや~華のあるスターさんです。本当に。
男役をやるために生まれてきた、ますますそんな感じを受けました。
ご本人も、迷いのない自信があるのかな?という感じ。
タイプは全く違いますが、どこか、麻路さきさんを彷彿とさせるスターさんです。(違う?)
 
デムーランの友人、ダントンに天華えまさん。
あ~こういう、ちょっとヤンチャでホワッとした感じ。
彼女の持ち味にピッタリなのかな?と思いました。
いいキャラクターでした。
 
 
アントワネット、有沙瞳さん。
歌は別格、上品さと大人っぽさで存在感も抜群。
本来「別格娘役」の演じるキャラなんでしょうね。
ただ、前回の愛希さん演じるアントワネットに驚愕したものだから、役柄的にちょっと物足りない気もしました。
今回で退団とのこと。「別格」として、在団してほしかったんだけどな・・・
華やかなヒロインも素敵だったのですが、個人的には「ロミジュリ」の乳母が、最高に素敵でした。
 
 
クセツヨ将校ペイロールに、専科の輝月ゆうまさん。
専科生として大活躍ですね。
初演新人公演で演じたこの役、やりがいあったでしょうね。
品よく、厳しく。
初演星条さんの怪演が印象深かったのですが、違うアプローチ、面白かったです。
 
 
フェルゼン役に、天飛華音さん。
カッコ良かったです!ただ彼女には、役不足だったかな?と思いました。
彼女の実力からしたら、いい役だけど、ちょっともったいない。民衆側で見たかったな。役替わりキャスト、今は難しいのかな?
でも、彼女も華があり、しかもお芝居、歌も上手い。今後に期待です!
 
 
ロナンの妹役、ソレーヌに小桜ほのかさん。
彼女も、抜群の歌唱力ですが、今回は地声で響かせてくれて、さすがでした。地を這うような生活を送ってきた感じがありありと伝わってきて。娘役で、地声でうまい人、貴重ですね。今後、星組娘役を引っ張ってくれると期待しています。
 
 
久々に、星組を見ましたが、まだまだ書きたい方がいるほど、人材が豊富なんだなって。
そして、厚みのあるコーラス。「歌は・・・」という印象の組でしたが(失礼)全体を見れば、たくさんいるじゃないですか。
星組独特のノリが苦手で(スミマセン)見たい演目も少ないこともあり、なかなか見る機会がない組なのですが、もっと個々を活かすような演目に巡り合えるといいなって、心から願います。
 
今回は、新人公演が中止。
若手中心、期待の稀惺かずとくん主演での「1789」ちょっと見てみたかった。
東京では行われることを願ってます。
 
 
この東京公演が終わったら、トップの礼さんは休養とのこと。
このようなこと、あまり大々的に発表することはなかったですが、劇団運営以上に、キャストの健康が第一。いいことだと思います。(せめて「充電」というような発表であってほしかったけど)
今まで、礼さんの比重が重すぎた感は否めないので、その次、彼女の充電期間を経て、星組がどのように進化されるのか、期待しています。
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劇団の「お芝居」楽しみたい

2023-05-13 20:40:39 | 記録:宝塚

またまた宝塚話で恐縮です

 
今年の音楽学校の入学倍率、近年では最低だったようですね。
番組で、入学を目指す子たちのドキュメントを見る限りでは、本当に厳しい狭き門ですが、入学希望者が減っているということは、ジワジワと「宝塚離れ」が進んでいるのではないかなぁと。
 
最近、何度も書いてますが。 2023.1 2022.5 などなど。  
ファンの噂話の域もありますが、やはり、
 
マスコミの書き立て
 
の影響は大きいと思います。
 
演出家の事件?、パワハラ話、そして音楽学校の厳しさ・・・
良いところよりも、なんだか、本業以外の悪い部分が話題になるばかりで、残念で仕方ないです。
 
 
と、ここまで書いたところで。
例の演出家さんが反撃に出たようで。
報道も、スキャンダラスなタイトルで、取り上げた週刊誌に毎回戸惑いますが、あの時劇団からは何の発表もなく、その当時から、記事を鵜呑みして「闇に葬る」ような対応だったのでは無いのかな?と思ってました。その後、生徒が矢面に立った時は、出版社と徹底抗戦する構えだったのに。
結果、「場外乱闘」みたいなことになって、火に油を注ぐ形になりましたねぇ。

とはいえ、演出家の記事は読みません。
裁判はともかく、裁判前に手記を掲載している時点で、こちらもちょっと違うなぁと。
完全に、宝塚の主役である生徒さん達や一生懸命やってるスタッフ、夢を楽しみたい我々が置き去りな感じ。
きっと先生と共に舞台を作ってきた人たちの中には慕ってた人もいると思うけど、これでまた精神的に落ち込まないといいけど(老婆心ながら)
 
どちらが正しいかわかりませんが、生徒より裏方である演出家の方が有名になっていることもどうなのかしら。
 
 
何度も書いてますけど、90年代以降、商業化というか、利益優先的な感じで、グッズやチケットの売り上げでスターが生まれるようなシステムになってしまっている気がします。(もちろん、それだけではない魅力があるのですが)
フィナーレをゴージャスにしすぎて羽問題が起きたしね。衣装が今よりもっとシンプルでも、生徒さんたち自身のオーラで輝ていたじゃないですか。
番手をきっちりしてしまったことも、物品やチケットの売上でスターを作ろうとする劇団側にも問題あり。
だからファンが競ってチケット買い占めたり、出番に文句言ったり。
分からないでもないけど、古くからのファンなので、昨今の騒動がどうもねぇ。
 
 

トップ・主演級頼みのような組、公演があるのも否定できない気がします。
70人もいる座組であれば、もっと活かせる存在があるよねぇ、と。
実力者も、名前を覚えた充実期に退団・・・という負の連鎖が続いているような。
 
 
先日見た、月組公演
どこか、一番夢中になってた80年後半~90年代を思い出す気持ちでした。
お芝居もショーも適材適所、下級生まで役や場面があり、いわゆる「劇団の芝居」を見た気がします。
他の組をあまり見ないので、比較はできませんが、「夢の世界」であっても、こういうバランスのいい「商業演劇」が見たいです。
 



ただ、年を取ったせいか、宝塚に限らず、今のドラマ・演劇含め、セリフ回しも展開もスピーディ過ぎて、初見ではストーリーが入ってこないことも多くなってきちゃって演じる方も、舞台転換やセリフ量も増えて、大変だろうなぁって。
 
それに、ショーなんか、宝塚らしい、燕尾が似合うような振付よりも、男性アイドルグループのようなアクロバティックなダンスも増えてきて、見ている側が心配するような労働力?で。
これでは身体も持たないよねぇ・・・
 
 
見ている側も目が肥えてきているので、「もっとすごいものを」と思ってしまうのかもしれないけど、心配するようなことまでは求めてないです。
正直、難解で、登場人物が少ない大作より、座付作者の居る歌劇団なので、中身が平板でも多くの出演者の魅力を活かしてくれるような、それでいてストーリーにじっくり集中できる「お芝居」「歌」がじっくり観たいのですよ。新たな発見もあるし…
それって、私だけ?
 
 
それに、スケジュールがとにかくタイトすぎる、というか、公演が多すぎる。
滅多に観劇できないものからしたら、大劇場と地方公演、青年館公演くらいでよいのではないでしょうか。
薄利多売・・・とは言いませんが、スター候補が増えすぎるのも、ファンの期待を膨らませるだけで、期待にそぐわない時の反発が大きくて、あまりよろしくないような気がします。
 
 
いつも書いてるけど、稽古はもちろん、基本のレッスン、体や心のメンテナンスが十分できてるのだろうか?
毎回休演者がいるとか、入団時40~50人の同期が、在団20年足らずで全員退団とかって、やはり世間で言うところの「ブラック企業」と言われても仕方ない。
トップや、管理職である組長職に責任を負わせすぎないよう、劇団の演者として集中して活躍できるよう、配慮してほしいものです。
 
 
という時に、星組トップの礼さんの休養のニュース。
特にケガや病気ではない、というけれど、あのような書き方ではみんな心配しますよね。
それこそかつては留学のため休演したり、二番手はトップ就任前半年近くお休みだったこともあったし。
せめて今回も「充電期間」のような表現にしておけばよかったのに
ともかく、それだけ礼さんに重荷を背負わせ過ぎた感は否めません。
 
 
いつも、否定的なことばかり書いてしまいますが、生徒さんたちの心身や、劇団の将来が本当に心配なのです。
「お金払ってるのに」というコメントも見てしまい、とても残念ですが、見る側も、もう少し寛容に「エンタメ」を堪能したいものです。
 
 
ここ2~3年の音楽学校の文化祭を集中して拝見しました。
名前も知らない、入団前の若々しさが伝わってきて、毎年楽しみにして見ています。
それこそ、学校や他の団体でも芸能養成コースもたくさんできましたが、そういうのとは違う「期待度」がね。
いろいろ問題もあるけれど、こういう若さのエネルギーを見ちゃうと、楽しみが先行し、だから辞められないのだけど、今は、この子たちが何年頑張ってくれるのだろうか、という不安もありますねぇ・・・
 
コメント

ライブ配信視聴 宝塚月組「応天の門」「Deep Sea」 。

2023-05-05 21:28:28 | 記録:宝塚
4月30日、久々にライブ配信で観劇。(もうあれから1週間経つのか・・)
最近、じっと座って・・というのがどうも億劫なので、最後までチケット購入を迷いましたが、始まってみればそれは杞憂に過ぎませんでした。
やっぱり好きなのですねぇ
 
 

お芝居は、「応天の門」

ストーリーはこちら↓
藤原氏が朝廷の実権を掌握しつつあった時代[注釈 1]。平安京の貴族たちの間では、その藤原氏の屋敷から夜な夜な下女が行方不明になるという事件の噂で持ちきりとなっていた。貴族たちは「鬼の仕業」と言い出し、その噂は帝の耳にも届くようになった。都の守護を務める在原業平は、帝の命を受け犯人捜しを始めるが、下女誘拐の犯人として自身の縁者である紀長谷雄が捕縛されてしまう。長谷雄の無実を証明しようとする業平は、捕縛の場に居合わせた長谷雄の学友・菅原道真に協力を依頼し、不承不承協力を約束した道真と共に犯人捜しを続けることになった。捜査の甲斐あって下女の行方不明事件を解決した業平と道真は、以降も都で起こる怪奇事件を解き明かしていくが、次第に事件の背後に関わる藤原氏と伴氏の勢力争いに巻き込まれることになる。(Wikipediaより)


原作はマンガだそうですが、まるで座付演出家の当て書きかのように、若い生徒にまで役、見せ場があり、まさに「芝居の月組」本領発揮!

 

著作権が大変厳しくなったようですが、パンフもダメかな?
 
大劇場で観劇されたヅカ友さんからいただいたパンフ片手に視聴。
あまり馴染みのない時代だし、役名と、演者の顔と名前がわからない人が多かったので、助かりました。
ありがとう~
 
 
菅原道真と在原業平がバディを組んで、朝廷が絡むミステリーに挑んでいく。
どこまで原作に沿っているか、また、宝塚のオリジナリティを出せているかわかりませんが、その世界観が、2時間ドラマと時代劇大好きのはぎおには、持って来いの内容で大変楽しませていただきました。
 

道真って、秀才なことは知ってましたが、ああいうツンデレキャラとして描かれてるのがいいですね。
貴族とは一線を引く、と言いますか、むしろバカにしているといってもいいほどで。
でも、貴族である業平とは奇妙な友情で結ばれるという、ね。
 
原作は続いているのかな?
エンディングも「まだ続く」という感じだったので、ちょっと消化不良ですが、バッドエンディングではなかったので、良かったな。
 
 
ツンデレ道真の月城さん。
いや~お披露目公演から、演目に恵まれているというか、彼女の持ち味すべてを出せるような、そんな充実ぶりを感じました。普段のトークを聞いてても、穏やかだけど、どこかクールな印象なので、そこを引き出されたかのような役柄がとてもはまっていた気がします。
それにしても、美しい・・・・
 
プレーボーイ業平には鳳月さん。
たまたまなのか、前回の「今夜ロマンス劇場で」と被る?
でも、そこは嫌みのない、そして悩める貴族が素敵でした。
どんな装束を着ても、お似合いの小顔とスタイル


彼らに手を貸す、唐の商品を扱う店主に海月さん。
いや、もう「女優」。月組の娘役って、本当にこういう方が多いですね。ありがちな「寄り添い娘役」ではなく、「自立した女性」というのかしら。
彼女も普段はホンワカしてるのに、一旦役に入ると憑依する、といいますか。
衣装も、唐の装束なのでしょうか。羽衣を羽織ったカラフルな衣装がよくお似合いでした。
 

そして、藤原家内部の勢力争いでのし上がろうと画策する、藤原基経に風間さん。
こういう「黒い役」、今の月組で一番似合いますよね。
ただの悪役ではなく、複雑な生い立ちからの悩める青年、というところがまた巧い。
ずっと、大浦みずきさんの面影に似ている、と思っていましたが、今回の日本物のメイクで、かつての月組トップ、剣幸さんに似てるなぁ・・・と、しみじみ。いずれにしても、さすがでした。


今回退団の千海華蘭さん。18年目で13歳の役って
ベテランなのに、全く違和感なく「少年」。無理になりきってる、というのではなく、ごく自然に。
退団が惜しい、本当に得難い存在でした。
 
 
他にも、書きたい方はたくさんいるのですが・・・
皆さん、演出の期待に応えるべく、お芝居も、舞踊も熱演でした。
 


ショーは一転。
ラテンの「Deep sea」
 
稲葉先生渾身の作で、月組では久々(どうやら瀬奈さん時代以来らしい)。
ちょっとクールな組で、褐色のギラギラが似合うのかな?と思いましたがそこは宝塚。
お芝居が闇に包まれた感じだったので、それを払しょくするかのような、熱い、熱いショーでした。
 
見ごたえは、やはり、退団者全員が踊る場面。
芝居巧者の印象でしたが、ダンサーでもあって、素敵な場面でした。
 
組全体を見ても、主演級が歌うまさんが多いのも、ダンサーが多いのも嬉しい限り。
それにしても、風間さん、ますます歌に磨きがかかってますね
 
他の組をあまり見ないのですが、月組は若手もセクシーで「大人の組」という印象になっちゃいました。
それは、見た目だけにこだわるのではなく、根っからの「お芝居好き」が集まってるからなのかな?
歌も、ダンスも、「芝居心」がないとダメ、って個人的に思うので(何目線ですか
 
 
ちょっと気になったのは、お芝居・ショー共に、曲があまり耳に残らない印象かな。
お芝居を手掛けた植田先生は、私には初めての方でした。
上手く説明できないけど「宝塚独特」の、耳馴染のメロディーというより、一般の劇団のミュージカル曲、という感じ。
だんだん、そうなっていくのかな?
 
 
 
さて、今回、退団者を見て愕然。
個性豊かな月組を率いてきた光月組長。
なにせ、印象深い初舞台公演でデビューした88期生の最後の一人。その方が、21年も在籍して、組長にまでなるなんてね。。。
クールな役から、渋いおじさんまで、本当に頼りになる存在でした。
インタビューから受ける感じは、明るいけれど、言うべきことは言う、そんな印象。
最後のインタビューでは、後輩たちに「考えすぎず、のびのびとやってほしい」と語ってましたが、千秋楽の挨拶後「背中を見せたので、やってくれるでしょう」と。カッコ良すぎます。
できれば、その人柄から、組や専科に残って、宝塚を支えてほしかったのですけどね。。。
 
幼い役も熱い役も演じ分けられる千海さん、彼女も惜しい人材です。
不思議な魅力で、まだまだ頑張ってほしかったな。
 
他の退団者もそう。
だけど、卒業があるから宝塚なのかな。

だけど、月組に関しては、代が変わっても、次から次へ芝居巧者が出てくるのが不思議なほど。
残念ながら今回はベテランの退団者が多いけれど、なぜだか今後も不安が無くなった。
むしろ、これからどんな人が出てくるのだろうと、ますます期待してしまいます。
 
 

今回も、楽しい配信視聴でした。
なにせ、グダグダしながら見れますから
でも、そろそろ劇場で、大観衆と共に観劇したいなぁ~
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固定観念 。

2022-05-02 21:16:00 | 記録:宝塚
まだまだ連休ですが、今日はお仕事。

そんな中?またまた、宝塚のお話。
 
 
長年の「劇団ファン」としては、なにをそこまで?と思いましたが、星組公演のショーでの

フィナーレでのスターの羽の形
 
で、一部ファンがご立腹なのだとか。
(残念ながら、今は公演中止の状態。再開されることを願ってます)

娘役トップと、二番手格トップの羽の形が、それぞれ右肩、左肩に半分。
そして、トップが真ん中で大羽。
見る側としては、斬新で、しかも、総合的に見るとバランスの良い、素敵なフォルムだなって。
その形がよろしくないのだそうです。
星組公演であるとともに、初舞台生のお披露目公演。変なところで話題になるのが残念。
 
なんだか、ファンの意識が「固定観念」にとらわれてるのかな?と、最近思っています。
 
スターはこうでなければならない、とか
ジェンヌさんは、誰に対してもいつも笑顔で、とか
挨拶はなめらかに、あらゆる方に感謝の気持ちを入れなければ、とか
 
う~ん。
ちょっと、いやだいぶ違和感を感じる。
 
以前も書きましたが、天海祐希さんはだいぶ今で言う「塩対応」でした。
でも、舞台では輝いていた。そのギャップが魅力だった。
サヨナラ公演なのに、「演目に合わせる」形で、シンプルなスーツで降りてきましたよ。いわゆる大羽なんて誰も付けていなかったし。挨拶も端的。
疲れている生徒に対して、何度もアンコールを求めるとか、笑顔で、とか、優しさを求めるのは、やはり少しファンの傲慢だと思う。
 
 
劇団も、そういうファンの風潮にとても気を遣っている気がする。
商業演劇とはいえ、あまりそこまで気を配らなくても良いのでは。
 
 
かつて、「宝塚」という存在を知った頃、その前、そしてその後。
劇団は、「我が道を行く」という状況でした。生徒側も「ついて来いよ!」みたいな意気込み。
それが好きだから、宝塚が好きなのかもしれない。
 
昔は
技術向上のために、留学OK、とか
競争心、スター意識を植え付けるため?組替えはしょっちゅう、とか
固定の2番手は特にいない、とか
他組との合同公演、他組への特別出演、とか
2番手、3番手格を一気に専科に入れる制度を作る、とか
挙句には、2番手どころか、トップスターやトップ娘役、が同じ組に2人、とか
 
いろいろありましたよねぇ。
 
今のファンが知ったら、「暴挙」とも思える事柄でしょうけど、それを見てきたので、羽問題がよくわからなくて。
その時(特に新専科制度)は、確かに疑問や怒りを感じることもあった。正直、熱が冷めたことも事実。
でも、結局戻ってきてしまった。宝塚の公演そのものが好きだから。

別に、「こうでなくてはならない」という固定観念は、いらないと思います。「そうきたか」と思うようになってきました。


ずっと同じ組、というのは「ツーカーの中」で、いい面が多いと思いますが、どうしてもダレる時もあるはず。
時には、組替えとか、特別出演とか、やる側は大変だと思うけど、見る側がワクワクするような刺激があってもいいのかな?
ただ、その後の生徒の活躍の場をどう考えるか、そこに問題があるのかもしれませんけど。
 
 
 
劇団も、ファンサービスの一環とはいえ、生徒の「素顔」を見せたいがために、公式雑誌だけでなく、スカステの番組で、トークとか、ミニコーナーとか、番組とか、新たな企画を制作し続けている。
見てためになるものもあるけれど、ほとんどがいらない、単なる「生徒の負担」ではないか、と思えるものばかり。
 
 
要は、今の生徒は余計な仕事が多すぎる。
素顔よりも、芸事で楽しませてくれれば、それでいいのです。
芸事に専念できない、自分の得意分野を舞台で披露できない。外の方が活躍できる。。。
で、退団者が続出なのではないか。そう思うようになってきました。
しかも、辞めた次の日からSNS始める方も。結局、そういう方たちが、舞台や劇団の裏話をしてくれるんだから(良し悪しですけど)
もう、不要な番組作りするより、公式SNSで生徒にコメントしてもらう、という手もあるのでは?
コロナ禍が終わったら、生徒を自由に「長期留学」とか「外部出演」とかさせてもいいと思う。
 
あとは、公演数が多すぎる。
大劇場行くだけでも一苦労、特別なのに。
配信で見ることができるようになったけれど、それにしても。
しかも、やっぱり「アイドル」のように、大規模会場で、趣旨がよくわからない内容のライブをやってみたり。
やはり、本拠地の公演をもっと大切にしてほしいし、生徒を大事にしてほしい。
生徒は毎年入団するけど、人数ではない。やはり「経験」「芸事の積み重ね」が必要だと思う。
それに、もっといろんな人材に活躍の場を与えてほしい。
特定のファンだけを満足させるような、中途半端なことはしてほしくない。
 
 
 
ちょっと見てしまったけれど、ファンの方で、
「舞踊会なんて必要ない。もっとメディアに出てほしい」
なんて声を聴きました。
 
確かに、メディアに出ることでファンが増えるのはいいけれど、「本来の劇団」ではなく「アイドルグループ」みたいな感じで思われていくのが、どうも。
 
歌も、ダンスも、他の団体たちの方が上なのでは?と思うことも増えてきました。
やはり、宝塚は、舞台が本職。「劇団」なのです。やはり、芸事技術の向上が一番。
多少のドラマとか、テレビ出演はあっても、もう少しベールに包まれていてほしい。
「夢の世界」「宝塚ブランド」をもっと大切にしてほしい。
そんな気がします。
 
 
そうでなければ、10年後、20年後、劇団は今の状況はなくなっている・・・かもしれない。
2020.9
 
 
 
また、思いつくまま、とりとめもなく長くなってしまった(^^;
これも、古い考え、固定観念ですかね?
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宝塚月組「今夜、ロマンス劇場で」「FULL SWING」ライブ配信 + 追記 。

2022-04-10 08:08:08 | 記録:宝塚

もうすでに、大分前の話になりますが・・・またまた、宝塚のお話。


今のエンタメ堪能は、もっぱらテレビのライブ放送と、ネットのライブ配信。
配信は5度目になりました。
しかも、前回も宝塚月組東京千秋楽
やはり、好きなんだね、わたし。

今回は、お披露目・・というより「今夜、ロマンス劇場で」をどうしても見たかったから。
内容というより、加藤剛さんの遺作となったことで、関心を持っていました。
テレビで、しかも残念ながら、後半から見たのですが、ファンタジー感のある素敵な作品だな・・・と。
で、今回の舞台化。これは見なければ!



開演前の様子をパチリ。
いつもなら、観劇前のワクワクでザワザワしている客席が、とても静かだったのが印象的でした。
 
舞台はテレビでよく見るのですが、ライブ配信配信の映像は、収録のものとまた一味違う気がします。
カメラワークが違うと言いますか。だから「ライブ感」が味わえるのかもしれませんね。
 
余談はさておき。
ご存知と思いますが、ストーリーはこちら↓
映画監督を目指し助監督として働く健司は、足繁く通っていた映画館・ロマンス劇場で、奇跡的な出会いを果たす。それは、映写室で見つけ繰り返し観ていた古いモノクロ映画のヒロイン・美雪──健司が密かに憧れ続けていた女性であった。突然モノクロの世界から飛び出してきた美雪に、戸惑いながらも色に溢れる現実世界を案内する健司。共に過ごすうちに強く惹かれ合っていく二人だったが、美雪はこの世界へ来る為の代償として、ある秘密を抱えていた……。(劇団HPより)


世の中も、気持ちがふさがるような出来事ばかりで辛い。この作品は、ちょっと切ないけれど、とにかく、心が癒されるような、温かなストーリーでした。
映画を見たときの感想、そのまま。
いや、「舞台」という少し現実味のない世界観が、更にファンタジー感を増したような。

それに、映画オリジナルなのに、下級生まで役や見せ場があり、まるで、昔懐かしい宝塚オリジナルみたい。原作ものを、宝塚らしく舞台化できる小柳先生、素敵です。
しかも、まだ映画全盛だった時代の撮影所の「活動屋」たちの様子が、「芝居の月組」ととてもマッチして。

モノクロの古い時代と、徐々にカラーの時代の交錯。
そして、エンディング。モノクロの世界から、二人の迎えた幸せなラストを表すようなカラーの世界へと一瞬で変わっていく魔法のような時間。
この場面は、映画よりも圧倒的迫力で、鳥肌が立ち、涙がこぼれました。

 

主人公の健司は、冴えない助監督。世間から忘れられた過去の映画が大好きで、閑古鳥が鳴くような上映館に入り浸る毎日。不器用で、繊細な、主人公としては難しい役。美しすぎる新トップ、月城さんなのに、どうしてこういう役が似合うのでしょう。冴えないけど、卑屈ではない。繊細だけど、頑固。「エリザベート」でルキーニを演じていた人と同一人物とは思えない(笑)
雪組出身とはいえ、やはり「芝居の人」なのですよ。月組に来てくれてありがとう。考えてみれば、最近あまりちゃんと宝塚観劇していなかったのに、彼女の作品
「銀二貫」
「THE LAST PARTY」
「エリザベート」
「桜嵐記」

・・彼女の代表作、ターニングポイントであろう作品を(テレビも含め)見てるんですよね。(他にも「Shall we ダンス?」新公とか)そして、彼女のお芝居が好き・・・
次は、あの「グレート・ギャツビー」。雪組初演・月組続演の名作。まさに彼女にピッタリ!その頃には観劇に行けるのかな??

 

映画の中のお姫様。口は悪いけど品があって、映画の外のカラフルな未知の世界にワクワクしている姿が、こちらまで楽しくなる。白黒の、クラシックな、彼女いわく窮屈な世界から、どんどん現代風に変わっていく姿も素敵でした。衣装もキュートで。まるで、「ローマの休日」のような。上から口調がなぜだか「虹のナターシャ」のナタ公を思い出してしまった😁
海乃さんも、月組らしい「娘役でなくすでに女優の域」感じ。
普段は可愛らしいのに、突如スイッチが入るがごとく、堂々たるお芝居。

 

映画会社のスター俳優、俊藤。
そうだな~嫌みのない「銀ちゃん」みたいな?いや失礼。
かつてのスターさんって、あんな感じだったのかな?若干面倒だけど(汗)出てくるだけで華やかになる、そんな存在を本当に嫌みなく演じたのは、鳳月さん。
本当に月組に帰ってきてくれてありがとう(何度言ってる?)脇役とはいえ、映画会社にとっては大スター。彼女の登場で、コメディ感が増して、切ないストーリーに終わらないのが良かった。


モノクロ映画の世界の王子役。
浮世離れ(実際離れてるし)した存在感が素敵でした。ダンサーで注目を浴び、早くから抜擢されてきた暁さん。芝居が本当に頼もしくなりました。歌声も素敵。星組でも頑張って!

健司の友人でライバル助監督、山中。
野心とやる気に満ち溢れながら、健司の親友のような存在。
健司との対比が良かった。これはやはり演じた風間さんの巧さか。
ちょっと力み過ぎ感も無きにしも非ずな気もしたけど、やはり頼りになる存在。これからますます期待してます!

キャストも、お芝居の内容も、まだまだ書き足りないですが、長くなるのでこの辺で(笑)

キャストの名前は名優たちから、場面にも、邦画・洋画の名作のオマージュが感じられたり。少し、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」がオーバーラップしてきて、ものすごくお得感というか、二倍楽しめた気がします。

 

 

 

さて、ショーは三木章雄先生。

「FULL SWING!」

「ザ・宝塚」なショーで、畳み掛けるような構成。ジャズがベースだけど、どこか、併演の芝居のテーマ、映画をモチーフにした場面もあったりで、とても良い組み合わせの公演でした

色んな人に見せ場があって、昔はこうだったよね…と。

トップお披露目なので、れいこさんファンからすると物足りなかったかも?ですが、「新生月組」のお披露目でもあるので、なんか嬉しかったな


登場した時、ちょっとチャーリーに面差しが似てるなって。(私だけ?)


さっきまでの健司君はどこへ?
ショーではキラキラ輝いて

 

風間君はもう押し出しが強くて、本当に素敵。最近珍しいタイプ。小柄だけどパワフルで、パンチのある歌声は、もうベテランの域ですよ。
こちらはどことなくなつめさんに面差しが似てる気がするんだけど

  

 

写真ブレブレですけど。暁さんです。
華やかな方です。ショースターですね。本当に。月組で彼女のダンスが見られないのは寂しいけど、星組で暴れてきてください!楽しみにしてます!

 

そして、鳳月さんですよ。もう彼女の歌声、すらりと伸びた手足。
見てるだけで眼福です。普段はホンワカした方なのに、どこからあのパワフルさが出てくるのか。
月組って、舞台で弾ける系の人、多いなぁ~

 

中詰めあたり、名曲「マイウェイ」が流れましたが、おじさん達が歌う(失礼)あのお馴染みの歌詞ではなく、オリジナル歌詞だったのかな?

今の世の中、宝塚の現状、そして、組替えになる暁さんに向けての餞のように感じられ、ちょっとジーンときましたね。
また聞きたいのですけど、「著作権」問題になるのかな??

 

お芝居が少し地味だったので、ショーはとにかく「カラフル」。
ジャズのウキウキするようなリズムで盛り上がれましたよ!
本当に楽しかった!(そうだ、こちらも朝ドラと被ってるなぁ)



「魂のフルスゥイ~ング♪」
独特な振り付けと、忘れられないフレーズの曲、最高

 

 

追記:この記事を書いてる頃、「月雲の皇子」で鮮烈なデビューを果たし、「星逢一夜」「BADDY」「桜嵐記」など、近年の宝塚の「名作」と呼ばれるであろう作品を手掛けた、上田久美子先生が退団した、というニュースを聞きました。
今後を担うような存在だった先生の損失は、本当に大きい。留学が理由だと聞いてますが、過去にも留学して戻ってきた先生はいるので、理由はそれだけではないと思われますね。まぁ、転職が当たり前の昨今ですから、仕方ないのかもしれないけど。劇団に物申して・・・ということだったら、残念で仕方ないです。(想像でしかないけど)
もう数年前になるのか、独特な世界観で印象深く、生徒に新しい可能性を感じさせるショーを残してくれた、荻田先生も退団した。脂がのった頃の先生の退団も、ファンとしては寂しいというか、残念でなりません。
荻田先生は退団後、これまで一度も宝塚の演出を手掛けたことはない。生徒は仕方ないとして、先生は線引きは必要ないのではないかと思うのですが、上田先生もそうなるのかな?
演出助手の募集をよく拝見するけど、それよりも、劇団や生徒のことがよくわかっている経験者を使うことも選択肢の一つになっていかなければ、劇団の先行きに不安を感じるのは、私だけだろうか・・・

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今見ると、さらに面白い「音楽学校文化祭」 。

2022-03-28 08:08:00 | 記録:宝塚

本格的な春到来ですかね。
卒業、入学シーズン。
宝塚音楽学校108期生も、間もなく初舞台ですね。

 

タカラヅカスカイステージでは、最近、本当に懐かしいプログラムを放送してくれて、昔のファンとしては嬉しい限り。
(コロナ禍で、これまでのような企画ものや、公演中止で放送できなくなったものなど、番組構成も苦慮されている事かと。。。)

 

その中の一つ、いまや、劇団を担っている人たちの、音楽学校時代の「文化祭」が放送されていました。
見ている側はありがたいのですが、当事者の方はもしかしたら恥ずかしいかもしれません💦


先日、2004年~2012年までを連続して放送されていました。
当時、見ていたはずですが、正直、当時は知らない人ばかりなので、何となく「この人好さそう」とか「こういう人がスターになるのかな」くらいに、軽く見ていた気がします。

 

 
実は、初舞台公演を見るのが好きなので、公演パンフのついでに?!買っていた文化祭のパンフ。
91、93、94、95期。
今となっては、とても貴重なものになりました
手元には他に84期、100期生のものもあります。。。
文化祭公演の放送も、パンフと名前を見比べながら、見ていたのですが、本当に「ぱっと見の直感」で、印象に残る人は数人いるかいないか、という程度ですかね。
 
 
あれから10数年。
その後の活躍がわかってから、当時を振り返ってみると、面白い!
 
正直まだまだ素人に近い(失礼)学生さんたち。顔立ち、そしてお化粧もアララ・・・のような状況で、芸名を見ても、今現在の姿と一致しない人もいまして😅
そこがまた、初々しくて面白い。
(それでも、スターぞろいの95期は、目立つ・目立たないにかかわらず、顔がよくわかりました)
 
 
その後トップになった人、今スターでいる人が、当時はそんなに目立ってなかったり、逆に、こんなに実力あるのに在団時に役がつかなかったり…2年間頑張った割にリズムに乗ってなかったり、今は歌うまさんなのに、当時はアララ…みたいな人も。
今は、入る前から特訓を受けて、そこから選ばれた人たちが入学しているはずなのに・・・(これ以上書きませんけど)
 
 
お芝居は、入団後の方が伸びしろがあると思うのですが、歌やダンスはこの時からだいぶ差がついてるようで、天性のものもありますよね。
反対に、入団後、経験はもちろん、努力の積み重ねが見える方もたくさんいました。
 

結構毎年、歌を注目しています。
宝塚の名曲メドレーもそうですが、クラシックのソロは必見です。(オペラ「道化師」内の「衣装を着けろ」が定番のようで)
娘役は、ソロをもらう人はプロ並みの方が多いのですが、男役はなかなか難しそう。
そんな中でも、放送された10数年分で、とても印象に残ったのは・・・

93期 輝城みつる
95期 輝月ゆうま
 
のお二人。もうレベルが違うというか、圧巻でした。
輝城さんは、若手の頃、ショーでソロをもらう程の歌唱力だったのに、その後はあまり起用されず、とても残念でした。
今、どうされているのかな。
 
まだ在団中の輝月さんは、若手の頃から大役に抜擢後、現在専科へ。
個人的には、ありがたい人事だと思います。
歌、お芝居、ダンス・・・それが秀でた方の集団が専科ですからね。
(96期の和希そらさんも、当時から聞かせてくれました…)
 
ちょっと面白い趣向だったのは、2006年、92期の文化祭。
通例の歌・芝居・ダンスパフォーマンスだけでなく、ピアノ演奏、三味線、琴、長唄などなど、学校での科目を披露。
なぜか、この年だけだったみたいですが、放送当時は全く記憶になく
学問の成果を披露する「文化祭」であれば、こういうのも見たいですね。今後、ぜひご検討をお願いします!
 

タカラヅカ独特の「スター性」は、文化祭では私にはよくわかりません。
ただ、未熟でも、何となく目立つ人っていますね。
コアなファンは、この時から見定めているのでしょうかね。
 
 
それにしても、卒業後、入団してからの「運命の分かれ道」を見ているような気持ちになりました。
劇団の方針なのか、ファンの後押しなのか、本人の努力なのか・・・
でも、文化祭の時は全員がキラキラしていて、とても無垢で。こういうのをまさに「青春」と呼ぶのだな・・・と
眩しくて、こちらまで心熱くなりました。
 
 
なぜか、99期~102期辺りまでは放送されなかったんですよね。収録されなかったのでしょうか。今活躍中の生徒さん達。ぜひぜひ放送をお願いしたいところです。
2017.3 103期生文化祭
昨年録画して未見の107期生、これから放送される今年の108期生のもの、いろんな人に注目して楽しみたいと思います。
 
 
 
最後にちょっと余談。
2020.9 音楽学校方針見直し
で触れたことがあるのですが、この頃入団した方たちの休演が多いそうです。
入団後のギャップが大きかったのか、コロナ禍での慣れない公演に疲れているのか、定かではありませんが、ちょっと心配です。。。
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頼れる姉御、天海祐希さん 。

2021-10-18 08:06:00 | 記録:宝塚
先日、「あさイチ」にご出演の天海祐希さんを見ました。(録画で)
宝塚時代から見てきましたが、いい感じで歳を重ねられて、本当に素敵な方です。
 
天海さん・・というより、はぎおにとっては「ゆりちゃん」。(以後ゆりちゃんとさせていただきます。)
ゆりちゃんの話は、過去何度も書いてますが、思いつくところはこのあたり↓

2005.7 2009.9 2011.7 2012.1 2013.2 2017.1 などなど
 
 
変わらない美しさ。
とても気遣いができる優しさはありながらも、サバサバとしていて、言うべきことはきちんと言える、とてもバランスの取れた人。
何年も「上司にしたい女優」の上位にいるのは納得です。
 
宝塚に興味を持ってから、彼女を見続けていますが、30年ほとんで変わらないのです。見事と言うしかない…
在団9年程度ではありましたが、一時代を築き、今でも宝塚ファンにとっても「伝説の人」です。
 
宝塚時代は、照れ屋さんだったのか、仕事の集中したかったのか、ファンにあまり迎合せず、笑顔もなく早歩きで楽屋入り。正直、不愛想でしたよこちらは、それが当たり前だと思ってましたが、当時から「異色」だったんでしょうね。早くからの抜擢で、そういう「余裕」はなかったのでしょうか。
しかも、ファンに対して夜遅くまで続く稽古の出待ちを禁止したとか。若い女の子が夜遅くまでいることは良くない、という彼女なりの配慮、優しさです。当然と言えばそうですが、なかなかできませんよね。
それと、銀橋に出たときの拍手禁止。あの拍手は私も疑問に思ってましたが、出る側もオーケストラの音が聞こえづらいので、ファンにお願いしたそうです。
おかげで見る側も、無駄な拍手が減って、当時とても見やすくなりました。

そういえば、自身の退団公演の新人公演の幕が降りたとたん、客席から舞台へ駆けつけ、自分の役を演じた人に、労いもそこそこに、すぐさま指導したという話も😁それだけ熱心、一生懸命なんでしょうね。

劇団に対しても。特に主役級になるほど多忙になり、公休日も休めないことが多かったので、トップになった時、必ず公休日は休ませてほしいと訴えたとか。これは、他の組子にも同様の待遇を…という正義感もあったのでは?

(以上、ご本人の著書の記憶と、他の方のインタビューの記憶を辿って書きました。思いが溢れ出すぎた?)

今なら間違いなく世の中から糾弾されるタイプでしょう。でも、当たり前のこと、思ったことをちゃんと伝えられる「強さ」があったればこそ、若くしてトップになっても「リーダシップ」を発揮していたのではないかと。自分に厳しく、人には優しく時に厳しく。本人はきっと必死だったと思いますが、上下関係なくみんながついていけた存在だったんでしょうね。

そういえば、好きなJ-Popをサヨナラショーで使ったのも、彼女が最初じゃないかな?
間違いなく、新たな時代を作った存在です。
 
退団して20数年経っても、そのスタンスが全く変わってない。
逆にそのスタイルが、今では「カッコイイ」と評価され続けている。
 
 
男役の方は、退団後、映像で活躍できる人は多くないです、正直。
彼女も10年くらいは苦労されたのではないかと。
でも、無理に女性っぽくしない外見もそうですが、中身はずっと変わっていない。時代が彼女のスタイルに追いついたのかしら?
 

 

今まであまり語ることのなかった、宝塚時代の思い出話。(ご家族もよくできた方々で・・・初めて知ることばかりでした)
OGがよく出演するイベント的なものにもほとんど参加しないので、彼女にとって宝塚は「過去のもの」だと思っていました。
「あさイチ」では、その当時の話がメインな感じだったので、なんだかうれしくなりました。やはり、大切な時間だったのですね。


そういえば、お友達としてVTRに登場した若村麻由美さんやマツコさん、話題に上った草笛光子さん…皆さん大好き💕それぞれタイプは違いますが、「姉御肌」という共通点、ないですか?

 
 
ここからは少し話が変わりますが。
 
誰が悪いわけではないですが、最近、優しい人が「人格者」みたいなことが多くて、なんだかちょっと寂しい気持ちです。
それはそれでいいことだとは思うのですが・・・
 
一観客としては、自分を律した孤高な人、ピリッと厳しそうな人が好きなのです。
宝塚で一例をあげますと(イメージですよ。(敬称略))・・・瀬奈じゅん、大空祐飛、霧矢大夢、蘭寿とむ、凰稀かなめ・・・珠城りょうも同じ匂い。そして、轟悠・・・
もし自分の身近にいたら緊張して、なにやっても怒られっぱなしな気がしますが
 
 
共通するのは、自分に対しても、人にも厳しいけれど、その人のためを思って指導・指摘してくれそうな人たち。
ゆりちゃんもそうですよね。
 
 
昔はトップ同士、組同士がライバル心むき出しだったとか。
今と時代が違うので、比較はできませんが、そういう「緊張感」を欲している時があります。
 

怒鳴りあげられるのはご勘弁ですが時にはビシッとアドバイスいただける存在って大事だなと思う今日この頃です。
そういう意味で、ゆりちゃんのような姉御的存在が身近にいてくれたらな~なんて、ね。
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一時代の終わり 。

2021-10-12 08:20:31 | 記録:宝塚

少し前になりますが、宝塚をずっとけん引し続けてきた専科の轟悠さんが、静かに退団されていきました。

退団のニュースは、まさに

「青天の霹靂」

以外の何ものでもなく、今でも信じられない気持ちでいっぱいでした。

 

組子の時から穏やかでちょっと不器用そうで、他のスターと比べても一歩引いた印象。でも一言一言に芯の強さを感じる、「孤高のスター」という印象でした。


退団の特集で、専科に行ったばかりの頃の20年前のインタビューを初めて見ました。
穏やかさは変わりませんが、専科での今後の立ち位置、残ったことの意味、まだまだ模索中で、どこかピリピリした緊張感があり、決意に満ちた印象を受けました。


舞台上では、決して素を見せない。上演後のカーテンコールでも常に「轟悠」を意識している。それまで見てきた舞台の余韻、「夢の世界」を壊さない、本当にプロ意識の塊の人でした。

今更ながら、強い意志と緊張感を持って長年過ごしてこられたのだな、と頭が下がる思いです。


退団インタビューでは、重圧から解放されて、表情もとてもスッキリした印象を受けました。

存在自体が「THE宝塚」という稀有な人だった。ご本人も、それを目指した年月だったかと思われます。
一宝塚ファンとしては本当に残念でなりません。
一部には「衰えた人は退団が当たり前」みたいな声もあるようですが、彼女のどこが衰えてる
多少声が出なくても、もっともっと増すであろう重厚感のある芝居や舞う姿、立ち居振る舞いをずっと見ていたかった。
彼女の後姿を見て育ってきた後輩たちも、きっと同じ気持ちの人が多いと思います。

 

ラストも、サヨナラショーでもなく、はかま姿の挨拶もなく、ディナーショーという、一つの「仕事」をこなして、誰にも見送られることもなく静かに去っていった、こだわり、潔さ。
特定のファンに媚びることなく、派手なパレードもなく、「宝塚の一出演者」としての卒業。
カッコ良すぎる。

今後の動向はわかりませんが、第二の人生が幸せでありますように、心から願っています。

珠城りょうさんも退団し、いろんな意味でなんだかポッカリ穴が開いちゃった気分。
どんどん新しいスターが登場するは嬉しく、それも宝塚の楽しみの一つですが、個人的にはちょっと休憩モードかな?



ここからは愚痴になりますが・・・

以前も書きましたが、古い人間は必ず後進に道を譲り、表舞台から去らなければならないのでしょうかねぇ。

意味合いは少し違うかもしれませんが、とっぷより上級生の2番手スターが相次いで退団。これからますます渋さを増すであろう時期だっただけに残念。中堅以上は劇団に残りづらい事情、「肩たたき」が増えてるのかと、勘ぐってしまう思いです。


限度や節度はありますが、多少いろんなことが衰えても、生き方や立ち居振る舞いから学ぶべきもの、得られるものがたくさんあると思うのですが・・・

世の中「45歳定年節」が出てきてるようですが、そうなると、私も隠遁生活を送らないといけませんね
先日誕生日を迎えましたが、最近特に「歳を重ねても、この先何もいいことはないのか」と思うことの繰り返しです
若いか、賢くて要領のいい人が生き残っていく、そんな時代なんですかね。

愚痴っぽくなるって、歳をとった証拠ですが

 

 

また最近、長寿番組が次々と終っています。
「ぴったんこカンカン」の終了は、仕方ないこととはいえ、慣れ親しんだ番組の終了は「いいとも」同様寂しい限りです。
46年続いた「アタック25」も、「おしゃれイズム」も終わってしまったし。
視聴率とか関係なく、ユルユルと楽しめる番組がどんどん終わり、リアリティとか瞬発的なスピードばかりが求められる時代なんですね。ダメならすぐ切り捨てる「使い捨て」みたいなことがますます進んでいくのかな?
こういう混とんとした時代だからこそ、じっくりと話を聞くトーク番組とか、のんびりした「ぴったんこ」みたいな番組が必要だと思うのですが・・・



また余談になりましたがとにかく「一時代」が終わりました。
ますます、自分にとっての「良い時代」がどんどん過ぎ去っていくようで、何ともいえない気持ちの、寂しい秋です。

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宝塚月組「桜嵐記」「Dream Chaser」ライブ配信観劇 。

2021-08-17 08:18:00 | 記録:宝塚
家でライブ生配信、4度目ですが、やはりなんという贅沢!
カーテン閉めて、劇場のように薄暗くして。

でもね、やはり生活の音が聞こえるので、完全には入り込めないのが難点・・
それでも、珠城りょうをはじめとする、今の月組の「総決算」を見ることができて、本当に良かったです。

相当長くなりますので、ご容赦を😁


劇団HPより

「桜嵐記」
南北朝の動乱期。京を失い吉野の山中へ逃れた南朝の行く末には滅亡しかないことを知りながら、父の遺志を継ぎ、弟・正時、正儀と力を合わせ戦いに明け暮れる日々を送る楠木正行(まさつら)。度重なる争乱で縁者を失い、復讐だけを心の支えとしてきた後村上天皇の侍女・弁内侍。生きる希望を持たぬ二人が、桜花咲き乱れる春の吉野で束の間の恋を得、生きる喜びを知る。愛する人の為、初めて自らが生きる為の戦いへと臨む正行を待つものは…。
「太平記」や「吉野拾遺」などに伝承の残る南朝の武将・楠木正行の、儚くも鮮烈な命の軌跡を、一閃の光のような弁内侍との恋と共に描く。(劇団HPより)   


これはですね、宝塚ファンでなくても、多くの人に見てもらいたい
時代は違いますが、奇しくも来年の大河は鎌倉時代。
ちょっとブームになるかも

個性豊かな月組メンバーと、楠木家をはじめ、南朝それぞれの登場人物がリンクもするし、ドラマの展開が戦の虚しさ、コロナ禍で行き詰った世の中を表現されているようで、本当に切なかった。(千秋楽当日は終戦記念日というのも何かの運命なのかも)

 

若くして当主となり、不器用ながら、自分の信じた道を進むことを選ぶ、正行役珠城りょう。まさに彼女の宝塚人生だなぁ~
研2で新人公演の主要キャストに選ばれ、その後も抜擢に次ぐ抜擢で、本人も相当苦労したことと思います。
お披露目から5年。トップになってからも波乱万丈だったと思いますが、最後まで作品や役に恵まれ、ラストも見事に演じきってくれました。みんなに見守られてからのラスト…いろんな感情があふれて、見ているこちらが泣けてくる。
宝塚随一の「包容力」と「兄貴的気風」に溢れた、大きな存在になりましたねぇ。。。(本人の気持ちに関わらず、勝手に現役時代の天海祐希さんとダブってしまう・・この件についてはまた後日)

見届けたよ!たまきち!という気持ち、でした(何目線?)。

 

 

復讐に凝り固まっていたお姫様が、おおらかで真っ直ぐな楠木家の人々に囲まれ、固い心を解きほぐしていく…こちらもさくらちゃんの当て書きだなぁと。
正直、さくらちゃんの魅力がよくわかっていなかったので、圧倒的存在感だった愛希れいかの後任に選ばれた時は、「大丈夫?」「大変だろうな」と勝手に思ってました。その後、あまり公演を見ていなかったのですが、今回、公演を拝見して、改めて、実力はもちろん、天真爛漫で、危うさと色気のある、なんというか、稀有な存在感の持ち主だなと。立場が人を変えると言いますが、最初固かった表情も、サヨナラインタビューでは、本当に楽しそうで。幸せな退団ができて、良かった

 

るくさっぱりとした楠木家の三男に月城かなとくん。敵役や大人びた役の多かった彼女にとって挑戦だったと思いますが、次期トップとして頼もしい存在感を見せていただきました。
エリザベートでのルキーニ(轟さんに匹敵するほどの男らしさだと思ってます)と、偶然見ることができた繊細なフランツ・・・彼女のお芝居が大好きです。「兄貴分」というタイプではないと思いますが、海乃美月さんとの「大人のコンビ」をこれから楽しみにしています。たまきちから受け取った精神で今後も頑張って!

料理大好き愛妻家の次男に鳳月杏さん。月組に戻ってから初めて拝見しました。笑顔が素敵、所作が美しい…本当に頼もしい!帰ってくれてありがとう!今後も期待しています。

知恵者で武人の尊氏を風間くん、偉大なる父の後継者で繊細な後村上天皇を暁くん、それぞれ存在感ありました。
個人的に、逆の役柄を見てみたかったな。

欲に満ちた高師直に紫門さん。いつも穏やかで高貴な役柄が多かった彼女の驚くような役作りに、「これ誰?」と思うほど。

楠木家の偉大なる前当主、楠木正成に輝月ゆうまさん。余裕の貫禄。

2人ともこれで専科へ異動。月組からいなくなるのは寂しいけど、今後の活躍に本当に期待してます!

幕開きのるぅさん最初の説明ゼリフがお見事で。新公で同役を演じたおだちんが早く見たい!

正行の仲間になる華蘭さん、かつての鈴鹿照さんを思い出しました。月組、宝塚に欠かせない存在です。

まだまだ書ききれませんが、あと一人。佳城葵ちゃん好きだねぇ~芝居も表情もベテランだよ👍

それにしても、若手まで役があって、芝居巧者多くて、やはり月組好きだね~

 

そして、出番は少なくても、強烈なインパクトを残される後醍醐天皇役のヒロさんこと一樹千尋さま。お見事でございます宝塚の宝です。お芝居だけでしたが、ヒロさんの出演は、ショーを含め公演を上演するにあたり、とても大きな存在だったと思います。

 

馴染みのない時代なので、全体的に説明ゼリフが多いけど、誰もが流れるように語るので、違和感なく。
短くても、登場人物それぞれに見せ場あり。
様式美がありつつ、大人数口での場面とか、見えを切るとか、若手まで役があるとか、退団者に見せ場があるとか、後任への引き続きシーンとか…かつての宝塚の定番のようで、しかも古臭さを感じない、現代の「The 宝塚スタイル」を見せていただきました。
ラストも「幸せな幻想」ではなく、回想シーンを美しく、どこか淡々と描くことでかえって切なさが増すような印象的な感じで(うまく書けないけど)
芝居の組、月組をこんなに活かしてくれる上田久美子先生に感謝です。

ウエクミ先生には、今後、コメディやスーツものを書いて欲しいなぁ。
ベルばら再演する時は、ウエクミ版で見たいものです。

 

 

ちょっとだけ途中離脱しました

また放送時に改めてじっくり見ます!

 

「Dream Chaser」

今の月組のショーで一番思い出に残ってるのは「カルーセル輪舞曲」と「BADDY」。
どちらも、耳に残るテーマ曲があるので。

このショーは、そこまで・・・ではなかったのですが(ゴメンナサイ)みんなに見せ場があって、トップが出ずっぱりでなく、それぞれに場面がある、月組らしい印象でした。
 
珠城さんの思い入れが強いのかな。
「トップとみんな」の場面が多かったですね。
印象的なのは、さくらちゃんとのデュエットダンスの後に、男役たちとアイコンタクトや身振りで思いを伝える場面をラストに持ってきたこと。たまきちらしいなぁ~と。
 
 

千秋楽。久しぶりの体験。
トップの退団公演の千秋楽を生で見たのは、初めてかもしれません。
組長から、組子一人一人の紹介と、本人からの手紙(最近は紹介VTRがあるのですね)、サヨナラショー、階段折りの挨拶・・・楽しかったのですが、ちょっと長かったので、途中退席(ゴメンナサイ)。
最後の最後、さくらちゃんの挨拶から戻ってきました。
 
出演者、スタッフ誰一人欠けることなく、全員で千秋楽を迎えられたことに感謝・・・
たまきちは、本当に男らしく(いい意味でですよ)、晴れやかな顔での挨拶に、今まで背負ってきたものをすべて降ろしたようで、こちらまで嬉しくなりました。


珠城さんも話してましたが、2008年に月組のME AND MY GIRLで初舞台を踏んだ94期生。月組は誰もいなくなりました。
94期って、他組も含めて、何となく「職人」「プロフェッショナル」みたいな人が多かったような。
まだ14年。それだけ過酷な仕事なんだと、つくづく感じます。役の少ない大作だけでなく、多くの人に見せ場がある作品を作ってほしいなと。今回改めて「こんなにいい人材がいたのか!」と思うことがしばしば。
 
暗いニュースが続く中、いいものを見せていただきました。
早く、この体験を生で味わいたいですね・・・・

 

 

追記:全くの偶然ですが、瀬奈さん時代に買ったミーマイのDVDセットの特典だったTシャツを着て見てました…偶然ですよ!でも、根っからの月組好きなのね~


追記2:他の多くのOGさんが、劇場での観劇レポを投稿される中、花組OGの鳳真由さんは自宅リビングでライブ配信を楽しまれたとか。私たちと同じようなファン目線で温かいお人柄を感じ、ホッコリしました💕

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おじさん枠 。

2021-07-05 19:06:00 | 記録:宝塚

先日「激レアさんを連れてきた」見ました。

わき役に徹し、明るいキャラで人気だった、「たそ」こと天真みちるさんがご出演。
自身の宝塚生活を執筆し、話題になっていましたが、この番組でも面白おかしく紹介していました。


お話も上手だし、とにかく話題に事欠かない
そして、嫌みがないのが良いですね。

こんな形で、「宝塚の脇役の重要性」を紹介してくれたら、脇役大好きなはぎおも嬉しいです

でもまぁ、今さらながら、早すぎる退団が惜しまれますね。
挫折から得た経験を、もっともっと劇団で活かしてほしかった。

 

何度も、なんども、何度も書いていますが、ドラマや映画同様、宝塚も

ベテラン・脇役がいてなんぼ

だと思っています。
煌びやかなスターが輝くには、周りがいてからこそ。

過去の記事 1 2 3 4 5 6 7・・・

 

いわゆる「おじさん枠」がいるから、安心して舞台を見られるというか。
脇の方たちって、お芝居の厚みを増してくれるのはもちろん、それぞれ歌やダンスに長けてる方も多いんです。
 
おじさんと言っても多種多様。(あくまでイメージですよ)
どこにでもいるおじさんのような方(岸香織さんや未沙のえるさんのような)、貫禄のある方(例えば星原美紗緒さんや汝鳥玲さんのような)、悪だくみを計る知恵者のような方(一樹千尋さんや箙かおるさんのような)、上品な紳士のような方(磯野千尋さんや泉つかささんのような)・・・それぞれ持ち味、役割がありました。
(わかる人、どれだけいるかしら💦)

たそちゃんは、はぎおが大好きだった未沙さんや、真山葉瑠さんのような、軽妙洒脱なおしゃべりおじさんの系統を受け継ぐ、久々の新星だと思ってたんだけどな・・・
(真山さんが退団するとき、生まれて初めてタカラジェンヌに手紙を書きました。しかも「何で退団するんですか」って本当に失礼な話で
 
そうそう、紳士的な品のあるダンディな男役の後継者的存在だと思っていた、宙組の美月悠さんの退団が発表され、本当に残念で仕方がないです・・・
 
 
本当に、最近組長クラスや、専科に進んでほしい人たちの退団が相次いでいて、劇団の将来が心配でした。そんな中、中堅クラスを専科入りさせることを始めた宝塚。
それを受け入れ、今後各組で活躍してくれるであろう彼女たちを心から応援しています。
 
みんながスターになれるわけでなく(もちろん憧れて入団すると思いますが)、どこかで「それぞれの役割」で魅力を開花してくれたらいいな・・・そんなことを改めて思いつつ、「激レアさん」を楽しく拝見しました。
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配信観劇その3。宝塚宙組「夢千鳥」

2021-05-11 08:11:00 | 記録:宝塚

連休明けて、なお、配信にハマってます😝

 
今回はLIVEではなく、公演中止となり、無観客収録となった
 
宙組バウホール公演 大正浪漫抒情劇「夢千鳥」
 
 
 
見てくださいよ、この色気!
このポスターと、少しだけ見た公演の様子で、耽美で幻想的な雰囲気、そして心に刺さる音楽。
久々に「見たい!」と思っていたところの配信。
公演中止になってとても残念ですが、ライブでなくても、公演期間を開けずに見ることができて幸せです。

無観客の中の熱演。
ご本人たちはさぞ無念だと思いますが、この独特な世界観を味わうには、静まり返った空間が逆に集中して観劇できました。(とはいえ、なかなか落ち着いて席には着けなかったけど
 
ストーリーはこちら↓
映画監督の白澤優二郎は、女優の赤羽礼奈と事実上の婚姻関係にありながらも、新作を撮る度に主演女優と浮名を流し世間を騒がせていた。
そんな白澤が挑む次回作は、大正浪漫を代表する画家・竹久夢二の人生を描いた物語。
幼い頃から運命の女を探し続けた夢二もまた、艶聞の絶えない男であった。勝ち気な美貌の年上妻・他万喜と縁を切れないまま、純真な女学生・彦乃への想いを募らせ──
撮影が進むにつれ、白澤は自分と夢二の境界が曖昧になるほどに彼の人生に飲み込まれていく。
夢二の人生を描いた先に、白澤が見つけた愛とは…?
甘く儚い抒情画の世界観に骨太な愛憎劇を織り交ぜ、詩情豊かな舞台をお届け致します。(公式HPより)
 
 
現代と、過去。
映画の現場と、現実の世界が交錯する、なかなか複雑で独特な世界観。
そのストーリーに、モダンやタンゴなど、その場面に即したダンスで表現するなど、今人気の大正時代、モダンな世界を独特な表現で垣間見ることができました。
正直、1回見たくらいでは理解できずパンフを買ってしまいましたよ~
公演の再開、再演は無理でも、スカステで放送してください!もったいないよ~
 
最近宝塚では、女性演出家が活躍。
しかも、第1号の植田先生から、ほとんどの人がいわゆる「王道」ではなく、独特の世界観を持った方が多い。今回の演出も、女性の栗田優香先生。しかも、これがデビュー作とは。衝撃的です。今後が楽しみ
 
 
前置きが長くなりましたが、実質初主演の和希そらくん。
画家と映画監督。どちらも「芸術家」です。いつも思うのですが、どうしてこう「芸術家」さんたちって、感情のまま、破滅の道へ進む人が多いのでしょうかね二役演じることで、その複雑さ、葛藤を巧みに表現されていて、主演としても、作品自体も、大成功だったのではないでしょうか。
宙組の中では小柄で、ずっと「やんちゃな弟分」的存在だったのに、いつからこんなに色気ムンムンの男役になったのでしょう。
いや、歌とダンスはもともと傑出していたので、そこにこんな大人っぽさが加わったらもう無敵ですよ。
若手の頃から、応援してきた一人。もっと上のポジションでもいいのになぁ~
彼女の「ロミオ」見たいな!これからも応援してます
 
監督の恋人の女優と、夢二を支えた女性の、こちらも二役を演じた天彩峰里さん。
もっとおっとりとした、お姫様タイプかな?と思っていましたが、特に夢二の女性、他万喜の時の、夢二に愛想を尽かしてからの変貌ぶりが鳥肌ものでした。素敵な娘役さん。これからも期待してます!
 
とにかく、夢二の女性遍歴がすごくて、「これは誰?」みたいになってきましたが、演じていた若手の山吹ひばりさんと水音志保さんも、抜擢の期待に応えるべく熱演でした。
 
 
 
現代・過去とも、ストーリーテラー的な役の留依蒔世くん。
いつも、パワフルなギラギラした感じだったけど、役柄もあってか、力が抜けて、とてもいい役者さんになって嬉しかったです(何目線ですか)
同じく、現代・過去の主人公に寄り添うような役どころの凛城きらくん。
貫禄のある役が似合うようになりましたね。安心感があります。これからも宙組を支えてください!
 
全体的に若い?メンバーで、熱演でしたが、個人的に、夢二の恋人の一人の父親役の若翔りつくん。
美形なのに、おじさん役が定着?歌も上手いし(今回はなかったけど)、貫禄もあって、良いですね。目力があるし。今後も期待してます!(そればっかり)
 
 
最後に。
宙組創設から在籍し、副組長として組を支えてくれた美風舞良さん。
あおいさんが、この公演を最後に花組へと異動・・・このニュースが結構衝撃でした。
いろんな作品で拝見してきましたが、個人的には「銀英伝」のベーデミュンネ侯爵夫人!
アニメのイメージそのままのキャラで、ファンとしてもとっても嬉しかったです。
花組でのご活躍も祈りつつ・・・ありがとうございました!
 
 

宙組は美形で長身のイメージだけど、上手い役者も多いんだなぁ~と改めて思い知らされました。
やっぱ、月に次いで(同じくらい?)宙組も好きだな

 
素敵な作品、そして配信してくださって、ありがとうございました


追記
先日の「ロミオとジュリエット」と合わせて、初めてバウホールのパンフを買ってしまった😝(バウ観劇は未体験なので)
ほんのわずかだけど、これで少しでも劇団に貢献出来ればいいな~




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配信観劇その1。宝塚星組「ロミオとジュリエット」 。

2021-05-06 12:14:54 | 記録:宝塚

終わっちゃいましたね、GW。
強風や雨が多くてねぇ。僅かながらの晴天日に洗濯・掃除をチャチャっと済ませて、あとはダラダラ。
納屋にテーブル置いて、お茶したのが、楽しい思い出かしら。

あとは、おなじみのテレビ三昧に、初の「生配信」!

「配信鑑賞」は歌舞伎の「泥棒と殿様」で経験済みですが、今回は生で、しかも無観客。
生観劇と同じように、ちょっと緊張感があって、しかも不思議な感じでした。

 


初挑戦は、宝塚。人気の「ロミオとジュリエット」。
10年前!雪組で生観劇しましたが、今回は初演から一番公演数を重ねている星組。

他の公演もテレビでほとんど見ましたが、久しぶりということもあって、新鮮な気持ちで臨みました。

 

正直、無観客で静まり返った劇場ということもあり、足音や息遣いが直に聞こえてきて、最初は残念というか、「無念だろうな」という思いで見ていましたが、それも気になくなるほどの熱演!
素晴らしかったです。


宝塚では、天海さんや水さんの、オーソドックスな演出版を見ていたので、だいたいストーリーは知ってたけど、このミュージカルを見てからは、「ロミオとジュリエット」の世界観、物語の深さを改めて垣間見ることが出来た感じがしていました。

そして今回、集中して見られたせいか、さらに、大人たちの見栄のために振り回される子供たち。彼らの葛藤、成長、愛、友情…そんなことを感じることが出来た、とても良い時間でした。

正直、「エリザベート」ほどハマらなかったのですが、今回の観劇で、だいぶくすぐられたかも😁


(以下敬称略です)

主演の礼真琴。こっちゃんは、これを演じるために生まれてきたような人だと、劇団内外から評価されただけあって、実力はもちろん、経験を重ねても若々しくて、繊細で、見ているこちらが「支えてあげたい」と思うほど。研3だったか、星組の「オーシャンズ11」で「このすごい人誰?」と思ってから10年。ずっと期待されて育てられた星組の御曹司が、その期待に違わずに実力を開花させたなぁと改めて実感(すごい上から目線)素晴らしかったです。
個人的に、皆さんが評価されてるあの髪型と衣装が、必要以上に「甘さ」を感じてしまって。彼女にはお似合いかもしれないけど・・・

ジュリエットの舞空瞳。比較するのは失礼かもしれないけど、可愛いだけでなく、力強さもあって、「将来愛希れいかのように大化けする」と勝手に思ってしまった。もちろん、すでに花開いてますが、もっともっと大人の色気が出て、コンビとしてだけでなく、自立した女性像を演じてくれそうな、そんな気がしました。それにしても、可愛かった~

最後のデュエットダンス。カッコよかったです。
群舞もそうですが、最近ああいう、なんというか、アクロバティックなのが主流なのですね。
王道のダンスが好きなオールドファンからしたら、「ケガないかな?大丈夫かな?」と心配になります・・・

 

B日程ということで、配役も若干違いました。
敵対する家のリーダー、ティボルトには今勢いのある瀬央ゆりあ。
いいですね~彼女。広島出身ということもあり、応援してますが、なんというか、本当に勢いを感じます。
脇でも主演でも、彼女の個性が豊かで、いろんな経験を積んで今がある、という安心感があります。

ロミオの友人、ベンヴォーリオには、花組から異動の綺城ひか理。花組時代「いい声だけど、ちょっと大人しいのかな?」と思ってましたが、星に来て、秘めていたものを発散しているのかな?
個人的にこの役は、雪組の未涼亜希がとても良かったのですが、彼女は若々しさがプラスされて、また違った意味で良かったです。


乳母役は、有沙瞳。
主演クラスの彼女がこの役をやる意味を考えましたが、歴代の中でもナンバー1だったのではないかと思う程素晴らしかった。作り込み過ぎないで、それでも懐の深さを感じさせるナチュラルさ。歌も素晴らしく、若い頃は「ちょっと力入りすぎ?」と思うこともありましたが、そこは経験を重ねて、素晴らしい役者さんになられました。(またまた上から


ジュリエットの父役には天寿光希。
いつの間にか、こういう老け役を演じるようになったのですね。
申し訳ないのですが、あの役は一樹千尋さんが素晴らしかったので、どうしても比較してしまったのですが、色気はダダ洩れで、貫禄は感じられました。


そして、「死」ですよ。
愛月ひかる。一時SNSで話題になったという「愛ちゃんの死」を見たくて。
彼女は、こういう「血の通ってない役」というのか、硬質で色気のある役をやると、狂気すら感じるただならぬ雰囲気を醸し出しますね。一時期、彼女のダンスや表情ばかりに目がいってしまいました。
いや~彼女を見るだけでも、チケット買った意味があったかも。

 

神父には、完全に持ち役になっている専科の英真なおきさん。
雪組では奏乃さんだったので、生観劇はないのですが、温かい人柄と優しい歌声が心に響きました。
公演中断・無観客配信・・・こんな状況下だったから、星組の組子は元組長の存在は、きっととても大きかったにちがいないはず。

 

他にも、たくさんいましたが、書ききれないのでこの辺で。
非常に浅い感想ですみません
全体的に、過去と比べて若々しい、初々しい印象の「ロミオとジュリエット」でした。

役が少ないけれど、皆さん熱演でした。ありがとうございました。


地方にいると、プラチナチケット取ることはもちろん、交通費もばかにならないから、頻繁にはいけないので、家でライブを見られるのは、コロナ禍で唯一ありがたいと思ったことです。
もちろん、劇場でのライブ感、一体感はありません。それに、落ち着いて座って最後まで見るのは難しい

コロナが少し落ち着いたら、一体感の感じられそうな、映画館のライブビューイングに行きたいな。(本当は今月行く予定だったのに
それより、いつになったら生の観劇ができるのかしら・・・

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別格 。

2021-03-28 21:26:57 | 記録:宝塚

また宝塚の話題。退団者や異動がいろいろと発表になりましたね。

少し、10年選手の、これから・・・という中堅クラスの退団が多いのが残念ですが、やはり、コロナ禍でいろいろ考えるところがあったのでしょうか。


そして、専科・轟さんもそうですが、副組長クラスのベテランの退団も相次ぎ、残念です。
どこの世界も「管理職より現場」、一舞台人でありたい、という思いが強いのでしょうか。
推測でしかないですが・・・

 

本格的に宝塚を見始めた30年前頃、そして、それ以前の作品をテレビて見ていると、風格のあるベテラン専科、「別格待遇」のスターがたくさんいました。
出演は僅かでも、登場するだけで重みが増し、そういう意味では「スター押し」だけではない、「総合芸術」の劇団だったような気がします。


世の中は変わるので、昔の話ばかりしても仕方ないですが、それでも「別格待遇」の人がもう少しいてもいいのではないでしょうか?
いわゆる「路線が外れたら退団」みたいな話題は、劇団内よりも、ファンの間で盛り上がってるみたいで、そういう話を聞くにつれ、残念で仕方ないです。
まぁ、実際そうなってしまうのがアレですが。

舞台は主役だけではできません。ベテランから若手までそろって作品が完成するわけで。
それこそ、経験を活かして各組を回る「専科」として残ってほしいな・・・という人が、たくさんいました。トップでも、主演経験者でも。(最近だと、瀬戸かずやさん、彩凪翔さん、煌羽レオさんたちの退団は、本当に惜しいです。)

ということで、今回、月組から紫門ゆりやさん輝月ゆうまさんという、芝居巧者のお二人が専科に行くという話。月組ファンとしては残念ですが、専科ファンとしてとても嬉しかったです。(ファンの胸中はわかりませんが・・・)
各組でどんどん活躍していただきたい!


正直、専科は人手不足で、超ベテランの方々が多忙になっていて、心配していました。
皆さん大好きなので、いつまでも在団していただきたいのですが、やはり後継者がいないと不安です。

 

主演から外れると退団・・・という傾向は、ご本人の想いはともかく、そういう風潮がなくなればいいな。
専科や別格がたくさんいることで、今は出ずっぱりで超多忙なスターの重責は少し軽減されるでしょうし、作品にも変化が生まれるのでは?


この異動が、劇団にとって、良い方向に進むことを願います。
そして、専科に進んでくれる人が増えてくれるといいな。

 


さて、話は変わりますが、最近「OG公演」が増えましたね。
興味深いし、見てみたい気もするのですが、そちらの方が豪華すぎて、それも踏まえて退団者も増えてる・・・と思うのは穿ち過ぎですか?

OGたちがそろえば、集客もできるし、彼女たちが本気で上演すれば、現役生はどうしても幼く見えて、気の毒な気がします。
音楽学校・劇団指導者としてだけではなく、OGたちが普通に現役生を指導できる環境になればいいのにな。

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