はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「まさか」が続く・・・宝塚 。

2021-03-20 17:54:43 | 記録:宝塚

ベテラン、中堅の退団が相次ぐ中、「別格」「専科」について書こうと思っていた矢先・・・

まさかの、轟悠さん退団のニュース

驚き、ため息・・・言葉が出ませんでした。
退団の会見を見ても、まだ信じられなくて。
まさか、こんな日が来ようとは・・・

在団35年、専科に入って20年以上、第一線で劇団を引っ張ってきた、まさに

トップオブトップ

春日野八千代さんのように、生涯現役を貫いてくれるものだと信じて疑わなかった。

けど。

人生はその人のもの。コロナ禍でいろいろ考えることがあったのでしょうね。

 

在団が長かったこともあり、意外と「生観劇」していました。

三番手時代
’96年 「エリザベート」初演 
トップ時代
’99年 「バッカスと呼ばれた男/華麗なる千拍子’99
’00年 「凱旋門/デパートメントストア
専科時代
’03年 「野笛の風/レヴュー誕生
’08年 「黎明の風/PASSION~愛の旅~」


テレビでは、月組時代の’88年「リラの壁の囚人たち」から、雪組、専科・・・ほぼ全て見てる気がします。
若手時代から彫刻のような顔立ちと、低音ボイスで、個性豊かな当時の雪組の中でも、(もちろんいい意味で)本当の男性以上に色気のあるスターさんでした。

小柄・細身だけど、タダならぬオーラを醸し出していたいしちゃん。
(以下、勝手に親しみを込めていしちゃんとさせていただきます
真正面はもちろん、燕尾で踊る横顔が美しくて。

やはり、エリザベート初演のルキーニを見られたのは、本当に幸せだったなぁ。
現地の演出家をして「女性ばかりの劇団に男性がいる」と言わしめ、その後の演者に多大な影響を与えたルキーニ役。未だに彼女を超えるルキーニは、申し訳ないけど、宝塚の再演では出ていないと思ってます。
そして、「凱旋門」の初演も良かったな~。あの当時の雪組も、そうだなぁ・・・誰がトップでもおかしくないくらい、主も脇も個性豊かな面々でした。
白州次郎を演じた「黎明の風」も、素敵だったなぁ~ご本人の写真と比べても、全然負けてない!

洋物だけでなく、日舞も得意とし、春日野さん、そして先日退団された松本悠里さんとともに、「宝塚の日本物」を受け継ぐ人でした。
先日、日本物の指導者だった、OGの峰さを理さんも亡くなったばかり。
目標とする人がいなくなる今、宝塚の舞踊はどうなっていくのだろう。


トップオブトップだけど、孤高の人、唯一無二の存在。そんな印象でした。
舞台ではきらびやかな衣装だけど、オフではほぼモノトーンを好み、決して宝塚関連以外のメディアには出演しなかった。存在自体がベールに包まれたかのような、「タカラジェンヌ」という存在を体現している気がします。
だけど、トークを聞くと、包容力のある、優しくて穏やかな印象。
多くのOG、そして現役生が、彼女の存在・言葉に励まされた、勇気づけられたという話を聞くにつれ、やはり、劇団にとって、大きな存在だったのだな、と思うばかりです。
特に、各組のトップにとっては、組子には相談できないことも、語らずとも理解してもらえる、頼りになる存在だったのではないでしょうか。

 

ここ数年、激ヤセしたり、声が出にくかったり、体調が万全ではなかったかもしれないけれど、その時のベストパフォーマンスを追求してきたに違いない、いしちゃん。
それを、批判・中傷する人が多くなってきたのも、もしかしたら退団の引き金になったかもしれない。
これは、勝手な想像ですが、全くゼロではない気がします。
そういう人のブログが、人気ランキング上位にいるのが、個人的には許しがたい。(見ませんけど
劇団も、誹謗中傷に対して、厳しいコメントを発表していました。

はぎおも、好き勝手に書いているので、人によっては気分を害されることがあるかもしれません。
好き嫌いは人それぞれですが、コメント・発言は、気を付けなければいけませんね。

宝塚は、好き嫌いはあっても、生徒たちの成長を見守るのが楽しみの一つの、唯一無二の劇団。
それが最近、いわゆる『「押し」だけ良ければよい』みたいな傾向にあるのが、本当に残念です。
見た目がカッコいい人だけ・若い人だけの劇団では、薄っぺらいだけですから。
(ちょっと思ったのは、劇団側のリストラ・・・じゃないですよね??)


たとえ声が出なくても、存在・立ち姿・踊りで、下級生のお手本として、在団していてほしかった。本当にいしちゃんの退団は悲しいですが、長年の重責から解放され、きっと静かに生活していくであろう彼女の決断に、拍手を送りたいと思います。先日の記者会見での晴れやかな顔を見て、そう思うことにしました。
できれば、指導者として、劇団や音楽学校に残っていただきたいな・・・

 

恐らく、生で見ることはもうできないと思いますが、退団まで無事駆け抜けられるよう、ずっと応援していたいと思います。
「組のトップでないので、サヨナラショーも大劇場での挨拶、パレードもしない」なんて、どこまでも孤高の人。常に自分を律し、意志の強い、ある意味頑固だったのかもしれない。でなければ、長年劇団トップにいられなかったかもしれないです。
ジェンダーレスの時代ですが、敢えて言わせてください。

「男らしい!カッコいい!」


長年、本当にお疲れさまでした。そして、楽しませてくれてありがとう


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