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被災地へ絵本を贈るプロジェクト―― ピコの会(小学校で絵本の読み聞かせをしている母親のG)

東北・関東大震災で避難している子ども達に絵本を贈りたいと、読み聞かせをしている母達が立ち上がりました。

いちごの思い出し仙台日記 7

2011年05月29日 | 日記
海岸に近付くにつれ、家が跡形もなくなりコンクリートの基礎だけが残っている、電信柱は根元から折れ曲がり中の芯がむき出しになっていた
建物が無いと遠くまで見渡せ、この辺りが平地だという事が良くわかる
仙台東北有料道路まで、一気に津波は襲ったのだ

田んぼの真ん中に車がある。流されてきたのか?逃げ切れなかったのか?
車に乗っていて、助かった人との生死の分かれ目は、窓を開けていたか、いないかで大きく左右するそうだ

Sさんは力強く言った   車で逃げるときは必ず窓を開けて!!

津波の音や避難の放送も聞こえないし、津波に巻き込まれた場合窓が開かずに水死してしまう
お知り合いの方が、窓を開けて逃げたので津波に巻き込まれても脱出でき助かったそうだ
もっと世間の人に、車で逃げるときは必ず窓を開ける!!という事を浸透させていればもっと多くの人たちが助かっただろう 救えただろう
なぜ、新聞社やテレビ局は 助かった人の生の声を取材に来ないのか?もっと広めて欲しいとSさんは何度も繰り返して言った

所々で自衛隊の方たちが作業をしている 遠くに瓦礫の山が幾つもある 砂が混じって茶色くなり本当に山のようだ 
どれだけの労力を費やしたのだろう 主要な道路は車が通れるようなっているが、他はほとんど手つかずと言っても過言ではない
長期的な支援の必要を改めて感じた

閖上小学校に着いた 今度はタクシーで先に来ていたメンバーを案内してもらい、ここで待つことになった
外人の取材班、家族連れ等、何人かの人がいた
体育館には集められた思い出の品々が保管されていた 入口に行ってみると入りきらず外にまで並べてあった
入口入ってすぐ右脇にアルバムが広げて置いてあった 奥に目をやると壁に写真が貼ってある 乾燥も兼ねているのだろうか?
私は空気が重たすぎて 中に入ることができなかった…

つづく