できれば、音の読み方を習い始める前に、
ピアノを弾く体づくりを済ませておきたいものです。
体づくりを済ますと言っても、これまで書いてきた
・腕を肩から大きくおろす
・指先で重さを支える
・柔軟な手首で弾く
この3つを習慣づけるということです。
手に癖が全くない人は少ないものです。
何らかの癖が出るものですが、
それは音の読みを習いながら修正していきます。
癖を直すためには、
正しい手の使い方を知る必要があります。
鍵盤の端に指を引っかけて、
とりあえず音を出すことだけは避けて下さい。
たとえ一音弾く時でも、良い音で弾く習慣を付けて下さい。
このメソッドの特長のひとつに、
導入期に聴いて覚えて弾くということがあります。
読める音符だけでレッスンを進めると
いつまで経っても限られた音域の音を
弾くだけになってしまいます。
ピアノを弾く体づくりは、
ピアノを実際に弾いて練習することでしか作れません。
両手を同時に育て、右手でしたことは左手でもします。
真ん中だけではなく、高い音も低い音も使い
広い音域を弾くことによって
体の使い方を覚えるだけではなく、耳も同時に育てます。
曲は何でも良いですが、シンプルで覚えやすいものが良いです。
童謡などのメロディーの一部を右手で弾いたら左手も弾く。
できそうでしたら両手でそれを弾く。
別の音からも弾くと1曲で何通りも弾けます。
それで十分です。
上の動画は3つの黒鍵で弾けるように作成しました。
最初から最後まで全て弾くのではなく、
曲の一部を弾くだけにしました。
少しテンポが速いかもしれません。
音声をダウンロードして、
スピードチェンジャーのアプリを使うと
音程を変えることなくテンポだけ変えることが出来ます。
音楽スピードチェンジャー - Google Play のアプリ