音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆h-mollロ短調の音楽

2016年03月27日 | 全24調性一覧
バッハ Johanne Sebastian Bach
⚫︎ロ短調ミサ曲 冒頭キリエ
コーラスによる「Kyrie」の合唱は・・・胸が詰まる痛切な音楽に聞こえます・・・「憐れみたまえ」の痛切な思いを、全人類を代表して凝縮しているような音楽?(ちょっと大袈裟すぎましょうか・・・?)
⚫︎平均律クラヴィア曲集 第1巻 第24番
第1巻の最後を締めるこの第24番。曲集の順番からしてロ短調が最後に来るのは当然なのですが、作曲者バッハは、これが「最後」であることを意識し、この規模の大きい終曲を創ったように思われます。私は個人的に、この音楽を通して、ゴルゴタの丘を上り十字架に架けられるイエス・キリストの姿が想像されます・・・「父よ、なぜ私をお見放しになられたのですか?」という痛切な言葉(←マタイ受難曲参照)も思い出されます・・・



ショパン Frederic Chopin
⚫︎ピアノソナタ 第3番 作品58
実の父親が亡くなった時期に書かれたという音楽・・・姉のルドヴィカに励まされ、最後までがんばって書き通したとか。



リスト Franz Liszt
⚫︎ソナタ ロ短調
単一楽章(複数楽章の結合という解釈もあり得る)からなる長大なピアノソナタの力作。フランツ・リストの壮大なドラマ(人生観!?)が凝縮されているといえましょうか。



ベルク Alban Berg
⚫︎ソナタ 作品1
「作品1」という番号からも推察されるよう、ベルクの若い時期(シェーンベルクに師事していた頃)に書かれた作品。現代曲を思わせる不協和音だらけでありながら、冒頭そして終わりにはハッキリとロ短調の調性が現れている。 「象徴派」の影響が色濃いともいわれるロマンティック(官能的!?)な音楽。




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