幕末の長州藩士、高杉晋作の辞世の句であると今日知りました。
おもしろきこともなき世をおもしろく
へぇ・・・・「おもしろ」・・・。
「おもしろ」という言葉を聞くと思い出しますのは、
室町時代の能の始祖、世阿弥の『風姿花伝』にある言葉です。
(正確には世阿弥の父観阿弥が始祖と言ったほうがよいのかもしれませんが)
このおもしろと見るは、花なるべし
『風姿花伝』より「第五 奥儀に云ふ」にあ . . . 本文を読む
テレビ放送で偶然この名曲を聴く機会に恵まれました。
チャイコフスキーの交響曲第6番op.74 h-moll“悲愴”、
物心付いて初めて聴いたような気がしています。
ここで「物心付いて」としましたのは、
自分の音楽家としての勉強を経ての「物心付いて」
という気持ちで書いたもので、この曲を
聴いたことが無いわけではありませんでした・・・しかし、
あまり意識して聴いたことがないという、いやはやお . . . 本文を読む
1822年ごろのベートーヴェンは、
《第九交響曲Neunte Symphonie》の大仕事に
取り掛かっているころだったそうです。
当時、ウィーンではロッシーニに代表される
イタリア・オペラの侵略に、ドイツ音楽が窮地に追い込まれ、
ベートーヴェン自身も、その追い討ちを喰らっていた・・・
という話をよく聞くものですが、それは実は、
あくまでも歴史の一面でしかないと言い切ることのできる
事実はたくさ . . . 本文を読む
前回ご紹介いたしましたベートーヴェンの言葉達は、
すべて、あの有名な「不滅の恋人への手紙」からの抜粋です。
ベートーヴェンの死後、彼にとっての最も重要な
書類(株券)とともに隠されていた二つの書き物、
「ハイリゲンシュタットの遺書」と
この「不滅の恋人への手紙」
どちらの書も、その内容を紐解いてみると、
音楽家ベートーヴェンが生涯をかけて
仕事し続けた彼の手による楽曲達、
それらをより深く理 . . . 本文を読む
久々に、
ベートーヴェンに関する書物を読みながら、
彼自身の言葉に触れることができました。
そんな一部をご紹介いたしたく、筆をとってみます。
●「―――そして自分を宇宙との関わりで考えれば
私の存在などなんでしょう―――」
ベートーヴェンという巨人が、
宇宙の規模から彼自身の人間というものの小ささを
痛感していたことが垣間見られるようです。
「一人の人間のちっぽけな存在」
多くの人が、少なか . . . 本文を読む
演奏会を目前に、書きたいことがふつふつと浮かんで来ました。
勢いに任せて、一体どこまで書けるのやら・・・やってみます。
明日となりました、柴田高明くんとの
マンドリン・リサイタル、プログラムの最後を締める曲を
ここでご紹介してみようと試みます。
カラーチェ《マンドリン協奏曲 第1番》
「ラファエル・カラーチェ Raffaele Calace(1863~1934)マンドリン製作者。マン . . . 本文を読む
おかげさまで、
先日の2月24日、神戸の世良美術館、
そして2月25日、京都のバロックザールでの
柴田高明くんとのマンドリン・リサイタルを
演奏させていただくことができました。
大勢の日本の聴者の方々との出会い、
コンサートでの音楽を通しての人々の心の行き交う様を
多分に感じることが出来、とてもうれしい手ごたえを
感じております!!関西のみなさま、
色々とありがとうございました!この場を借りて . . . 本文を読む
真言密教の総本山、京都の東寺を訪れました。
数年前から、機会があれば京都を訪れては、
いっこいっこ少しずつ、京都の文化・歴史に
触れていこうと思っているのですが、
今回、数年ぶりに訪れた京都、
演奏会の予定もあり、ゆっくりと街を見る時間はなかったのですが、
わずかな時間を合い間縫って、いける場所を見つけました。
京都駅から徒歩で10分強で、東寺に行けるのでした。
五重塔、そして講堂と金堂の . . . 本文を読む