ごっつぁんです!

ぶらり気まま旅の日記です

大相撲、これからの課題

2008-01-28 12:19:27 | 相撲

私は、これほど、相撲を見終わったあとで、心の底から「よかった・・・、本当によかった・・・」と胸を撫で下ろしたことはありません。

それは、実際に相撲を取った白鵬も同じ気持ちでしょう。

いやいや、これほどまでに、「負けてはいけない」という状況に追い込まれた白鵬のプレッシャーは、想像することすらできません。

そのすべてが、あの懇親の左上手投げに込められていました。


力と力が激突した横綱同士の熱戦に、見ているこちらも拳を握りしめ、身を乗り出してテレビに釘付けになりました。

しかし、この相撲を、「相撲史に残る名勝負!」と称することに、私は疑問を抱かずにはいられません。

名勝負というものは、結果に関係なく、内容が生み出す言葉です。

どちらが勝ったかではなく、「いい相撲だったね~」と言えるものです。

しかし、昨日の結びの一番は違います。

たしかに力の入った見応えのある勝負でした。

でも、この一番は内容はもとより結果が大事だったんです。

白鵬は負けてはいけなかったんです。

朝青龍が勝つことは許されなかったんです。

もし、朝青龍が勝っていたら、相撲界の置かれる状況は、今とはまったく違うものになっていたことでしょう。

だからこそ、相撲界のためにも、白鵬は勝たなければならなかったんです。


この初場所は、例年にも増して客が入り、国技館の中も外も、異様な盛り上がりを見せました。

それはすべて、朝青龍効果です。

良いとか悪いとかではなく、それが現実です。

そして、協会からも横審からも、朝青龍に対して「復活」という言葉が聞かれます。

みんなが、朝青龍が戻ってきたことを認め、土俵で力強い相撲を見せてくれることに期待すらしているような空気に包まれています。

まさに、喉元過ぎれば熱さを忘れる。

朝青龍が相撲界に対して、そして、相撲ファンに対して、なにをしたのかなど、もう忘れられています。

朝青龍は、きっと、優勝できると思っていたんでしょうね。

二場所休場したからといって、自分はちゃんとトレーニングを続けていたんだから、土俵勘なんてものは何日かすればすぐに取り戻せる。

その計算が狂ったんですから、さぞかし悔しいでしょう。

ですから、来場所は何が何でも優勝を狙ってきます。

来場所もまた、朝青龍を中心に盛り上がるんでしょうね。

しかし、私の、「朝青龍は土俵に上がる資格のない人」という考えは変わりません。


白鵬は、唯一の弱点と言われていた気持ちの弱さを乗り越え、これで真の横綱になりました。

しかし、これほどまでに白鵬にプレッシャーをかけさせてしまった責任の一端は、大関、関脇、小結の三役陣にあります。

結局、朝青龍に土をつけたのは、白鵬と前頭筆頭の稀勢の里だけでした。

誰もが自分のことだけで精一杯で、勝ち越すのがやっとの状況では、朝青龍の壁となるのは無理というものです。

これが今後の相撲界の一番の課題です。

横綱とそれ以下との力の差がつきすぎているため、優勝争いとなると、横綱が強ければ独走で、混戦になるときは横綱が調子を落としているか、休場していないときという図式が定着してしまってます。

大関が3人もいて、誰も両横綱に勝てないようでは、それはもう大関とは呼べません。

そんな事実上の大関不在が続いていたせいで、朝青龍の強さに頼らざるを得ず、勝手な行動を見て見ぬ振りをしながら、今日の状況を招いてしまいました。

そこへ、白鵬という救世主が現れてくれましたが、その白鵬にこれから先も頼りっぱなしになるわけにはいきません。

横綱を頂点とした力の三角形を取り戻すためには、これからを期待されている、安馬、稀勢の里、琴奨菊、豊真将、豪栄道、把瑠都、栃煌山などが一日も早く、横綱の壁となってくれることを願うばかりです。


16日から13日間続けて書いてきましたが、こんな日記にお付き合いくださいまして、どうもありがとうございました。

最後のまとめも、なんだか支離滅裂な文章になってしまいましたが、毎日毎日、数多くの取り組みに対する自分なりの考えを綴りながら、あらためて自分は相撲が好きなんだということを感じました。

相撲に少しでも興味のある方は、ぜひ、国技館まで足を運んでみてください。

きっと、相撲の見方が変わるはずです。

では、また来場所もよろしくお願いいたします。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっと (橋龍の母)
2008-01-29 08:49:19
昨日仕事から帰宅し
夕方のニュースで見られました
遅っ(笑)

ん~ あれは見事でしたね
リアルタイムで見なかったことを
なおさら悔やみましたわ

連日長文更新お疲れ様です。
コメントできない日もありますが楽しみにしております。
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橋龍の母さんへ (ぷ~ちゃん)
2008-01-29 12:10:25
見られてよかったですね~!
久しぶりの力が入った一番でしたからね。

毎日書いてましたが、あらためて読み直すと、ただ長いだけでポイントが曖昧な文章もいくつかありました。
来場所に向けての反省点ですね。
コメントなんかなくても、読んでいただけるだけで励みになります。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします!
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Unknown (まんぼう)
2008-01-29 12:32:05
先輩!!
今場所のブログはきっちりと読んでおりました。
ん~~~、深い深いぞ相撲!

来場所も楽しみにしております。
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まさに同感!!! (若葉)
2008-01-29 14:38:06
ぷーちゃんよくぞ書いてくれました。
私もまさに同感です。
今日、「PHOTO散歩」に行司さんを撮った写真を載せました。
大相撲、写真もいろいろな角度から写していきたいと思います。
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まんぼうさんへ (ぷ~ちゃん)
2008-01-29 19:03:25
大将~!!
お疲れ様です。

お付き合いくださいまして、ありがとうございます。

来場所はぜひ、異論反論をコメントしてください!
次回の会合の議題にしてもいいですよ?(笑)
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若葉さんへ (ぷ~ちゃん)
2008-01-29 19:10:14
ありがとうございます。
なんだか思っていることがちゃんと書けたような書けていないような・・・

「PHOTO散歩」拝見させていただきました。
さすが若葉さんの視点はいいですね~
とくに、幕下で出番を待つ呼び出しさんの写真がかわいいです。
こういうたくさんの人たちの支えがあって相撲界は成り立っているんですよね。

これからも素敵な写真をよろしくお願いします♪
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