ごっつぁんです!

ぶらり気まま旅の日記です

だから相撲が好き

2006-10-20 12:24:36 | 相撲
この写真の二人をご存知ですか?

もみあげ力士で有名なのは、なんと言っても元関脇の高見山(現在の東関親方)ですが、それについで、つい先日まで話題になっていたのが、この二人。
手前が元前頭・隆の鶴で、後ろが元小結・闘牙。
二人とも今年の五月場所に揃って引退しました。

彼らは、双子でもなければ兄弟でもなく、血縁関係などまるでないのに、よく似ています。
まあ、こうして並べば違いはハッキリしてますが、いきなり両国のホームで出会ったら、
「あれ?闘牙?隆の鶴?どっち?」
と迷うことでしょう。
現役中は、二人が対戦した「もみあげ対決」には、場内がひときわ盛り上がったものです。

この写真は、隆の鶴が今月初めに都内のホテルで断髪式を行ったときに、闘牙がハサミを入れている、なんとも感慨深いツーショットです。
   ・・・日刊スポーツより・・・

そして、その隆の鶴について、胸が熱くなる記事が夕刊フジに掲載されていましたので、ご紹介します。

-------- これより --------
この隆の鶴ほど、悲しい過去を持った力士も少ない。
入門したのは師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)が鹿児島県出水市に巡業の先発として訪れたとき、地元の人に「どこかこのあたりに体の大きな子はいませんか」と声をかけたのがきっかけ。
最初に紹介されたのは別の子で、その子に「もっと大きな子がいる」と言われて会ったのが隆の鶴だった。
つまり、付録入門だ。

「実家を訪れてびっくりしました。自宅は理髪店だけど、お母さんは耳が悪く、手話でないと会話ができない。隆の鶴が手話をできるのは、母と会話するため、自然に覚えたものなんです。お父さんも障害があり、妹は両親が目を離したスキに交通事故で亡くなっている。その上、隆の鶴にも足の神経に異常があり、手術が必要でした。でも、入門するとき、級友から贈られた花束は、一緒に入門したもう1人の倍以上、ありました。それをみたとき、私は、あんな環境に育ちながら、この子はこんなに好かれていたんだ。これならきっとものになると確信しました」と鳴戸親方は話している。

自慢のもみあげは、こんなつらい過去を断ち切り、自分を鼓舞しようと伸ばしたものだった。
この師匠の読み通り、隆の鶴は入門して10年目に十両に昇進し、幕内を通算5場所、十両を25場所、つとめた。
現在、十両以上にもみ上げ力士はいなくなったが、こんな味のある、もみあげ力士がドンドン出てきてほしい。
隆の鶴親方の第2の人生に期待しよう。
-------- ここまで --------

人は、その外見からは知ることのできない、それぞれの荷物を背負っているものだと、あらためて感じさせられた記事でした。

頑張れ!!
隆の鶴親方!!




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6 コメント

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Unknown (マッシュ)
2006-10-20 19:12:33
隆の鶴にそういう背景があったとは・・。

知りませんでした。

苦労人で人の痛みの分かる人なのでしょうね。きっと良い親方になると思います。

ただいま帰宅 (ぷ~ちゃん)
2006-10-20 23:18:57
私もこの記事を読むまでは知りませんでした。

「まったく闘牙のマネなんかして~」と思っていた自分が申し訳ないです。

ぜひとも芯のある力士を育ててもらいたいですね。
とってもよいお話ありがとう (若葉)
2006-10-21 16:43:58
いいお話をうかがいました。

主人にもさっそく話してみます。

闘牙もいろいろあったしね。

顔に印象のある二人がいなくなってしまったのは寂しいです。

隆の鶴の今後に大いに期待です。



>ちなみに武双山の引退相撲では最前列の最高の場所で私写真撮りました。

武双山後援会の人たちのはさみ入れ頼まれて撮ってました。

断髪式はどの力士も思いいっぱいですよね。
またまたこんばんは (ぷ~ちゃん)
2006-10-21 22:00:45
できれば、現役のうちにこの話を知っておきたかったです。



断髪式は胸にくるものがあるでしょうね。

若葉さんなら、きっと素敵な写真をお撮りになったのでしょうね。

何度も言うようですが、あの日光の写真は素晴らしいです
Unknown (三男ふじっぴー)
2006-10-22 03:48:17
私の好きな蹴球の選手達でもいろんなエピソードがありますがお相撲さんにもこういうお話があるんですね~指導する側としての今後に心からエールを送りますガンバレ親方!
買い物に行ってきます (ぷ~ちゃん)
2006-10-22 12:19:21
>三男ふじっぴーくん

そうですね~。

相撲にしてもサッカーにしても野球にしても、それぞれ背負っているものへの想いがプレーのひとつひとつに表れるからこそ、我々見ている側に感動を与えてくれるのでしょうね。



まさに人に歴史ありです。

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