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ぶらり気まま旅の日記です

横綱・稀勢の里

2019-01-29 23:47:39 | 相撲


平成最後の初場所は、いろいろなことがあった。

その中でも一番の出来事は、世間が忘れかけている横綱稀勢の里の引退。

あらためて、私はなんで稀勢の里というお相撲さんが好きなのか考えてみた。

でも、こうだから!という明確な理由が見つからない。

決して華があるお相撲さんではない。

インタビューも気の利いたコメントは聞いたことがない。

どちらかというと、地味で不器用なほうだろう。

彼に惹かれるのはそこかもしれない。

もっと器用だったら、まだまだ土俵に上がれたかもしれない。

でも、それが稀勢の里だ。

その実直な不器用さを応援せずにはいられなかった。

それだけに、横綱になってからは、応援している私たちも苦しかった。

だから、引退という結果には、正直ホッとしている。

では、横綱にならなければ良かったのか?

それは違う。

大相撲の世界に入ったからには、頂点を目指すのは当たり前で、

それを実現できるのは、ほんのほんのひと握りなのだから。

だから、横綱稀勢の里を見ることができたのは幸せだった。

なんだか矛盾しているが、

彼を好きな人は、みな同じ感情ではないだろうか。

喜怒哀楽を味あわせてくれた稀勢の里。

もうこんなお相撲さんに出会うことはないだろう。

ありがとう。

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