てくてくダイアリー

GISとか使ってました

思いがけず知らない町を歩く

2011-10-04 | ひとりごと

いかん。ブログネタがなくなってきた(笑)。

今朝の通勤時のこと。途中駅でいつもどおりドアが閉まったのだが、待てど暮らせど発車しない。

車内アナウンスでは「車両故障で点検をしています」とのこと。うーん、最近多いなぁと思いつつ、本当に仕方がないので本を読んでぼんやりと動き出すのを待っていた。

しばらくすると、ドアが開き、「全線で運転を見合わせています」という。あらあら、止まっちゃったんですかぁ。

さらにしばらくすると、「(今いるところからかなり先の方で)折り返し運転を始めました。お急ぎの方は、バスの振り替え輸送をご利用ください」という。おやおや、折り返し始めちゃったんですかぁ。

これは当分動かなそうだなぁ。。。仕方ない、たまにはバスで行くかーと電車を降りた。

しかし、外に出てびっくり。早めに電車から降りたつもりだったのだが、バス乗り場は既に長蛇の列だ。空のバスがきても4~5台は待たなくては乗れなさそうだ。タクシー乗るほどリッチじゃないし、どうしようかなぁ。。。

ふと道路上の看板に目をやると、別の路線の駅の名前が書いてあった。このあたりは確か1~2kmぐらいの間に2路線走っていたことを思い出す。歩いたら20分とか30分ぐらいの距離だろうか。それならバスを待つより早いかもしれない。

というわけで、その看板だけを頼りにてこてこと歩き出した。携帯で地図でも見ればいいんだけど、まぁ向きはあってるし大きな道路だから大丈夫だろうと、あたりをつけて歩く。

少し歩くと住居表示の地図が立っていた。このまま大きな道路沿いを行くよりは、住宅街の中を通る方が駅には近そうだ。かなり細い道だがまぁ行ってみることにする。

途中、高校で体育の授業をやっていたり、中学校で笛の練習をしていたりで、平和でのどかな道をてくてくと歩く。キンモクセイの香りが、どこからともなく漂ってくる。なんだか、仕事に行くのなんてあきらめて、どこかでお茶でもしたい気分である。

さらにしばらく行くと、商店街の看板が見えてきた。よーしよーし、曲がりなりにも駅に近づいているに違いない。ある十字路で、サラリーマンらしき人が一定方向に歩いているのが見える。その人たちにならって道を曲がったら、めでたく駅に着いた。

だいたい歩いたのは20分ぐらいだろうか。地図をあまり確認しなかったわりには、うまく歩けたほうだと思う。お天気もよかったし、のどかだったし、運動にもなったし、まぁこれでよかったのかもしれない。

それから、電車を乗り継ぎ、いつもより1時間ほど遅れて職場に着いた。電車はまだ動いていない。早めに電車から離脱して、今回は正解だろう。よかったよかった。