ゆっくり一人歩き

いわゆる良い物ってどんなものだろう?考えるより、国宝を見るのが早いでしょう!国宝をゆっくり自分の目で見て廻ろう!

木曽駒ケ岳敗退記 その一

2020-11-26 22:37:03 | 山登り

ここのところの週末は山に登ってばかりでした。

やっと山に登る体力がついてきた感じなのに

もうすぐ山は冬が来て登れなくなってしまう・・・残念!

と思っていたら、

ここのところの暖かい天候で雪が解けたらしい・・・

これは最後のチャンスと

前から狙っていた中央アルプス木曽駒ケ岳に行ってきました!

そもそも私が山に登るには理由が必要!

神社へのお参りであったり、史跡があったりと、

マロニーみたいに「そこに山があるからさ」なんて訳にはいかないのです(笑)

で、木曽駒ケ岳に何があるのか?

それは神社はもちろんなのですが、

子供の頃に観た映画「聖職の碑」の舞台だからなのです。

聖職の碑というのは新田次郎のノンフィクション小説が原作で

大正時代に起こった遭難事件を題材にしています。

三浦友和などの有名俳優が出演していたのですが、

テレビで一度観ただけなのに、なぜかすごく印象に残っているんですよね・・・

それで今回は同じルートを歩いてみようと思い旅立ちました。

長くタフなルートなので、朝一に歩き始めようと

前日のうちに登山口に入ったのですが、

登山口の駐車場は傾斜がひどくて眠れそうにないので

平らな空き地に移動・・・

止む予報だった雨が全然止まず、風も強い!

まぁ、朝になってから登るかどうか決めようと仮眠・・・

起きてみると雨がやんで雲の隙間から星空が見えた・・・

でも外はめっちゃ寒い・・・

濡れた登山道のことなんかを想像して嫌だなぁ…

帰ろうかなぁ・・・っと、いつにもなく弱気・・・

取り敢えず登山口の駐車場に車を移動・・・

食欲もないのに朝食を摂っていると

一台の車がやってきてサッサと出発していった・・・

まぁ、せっかくここまで来たんだから一応行ってみるか!と

準備をして出発!

まだ暗い中ライトと熊鈴をつけて歩き出す。

つづら折りの登山道をしばらく登ると

また雨が降ってきて、合羽を着る羽目に・・・

いつの間にか、どんよりとした雲が空全体を覆っている。

平坦に道になっても歩く速度が上がらず体が重い・・・

なんだか調子が悪いままに登り続ける。

明るくなって漸く雨が止んだけれど

濡れた笹や木から落ちてくる水滴で濡れるので合羽を着たまま登り続ける。

こんな所から奈良井宿に抜けるのね・・・?

石碑が出てきた!

てっきり亡くなられた方の記念碑なんだと思って手を合わせかける・・・

ありゃ!皆さん元気なのね?

っと、合わせかけた手を止めて良かった良かった!

それにしても、こんな樹林帯で雷の被害を受けるなんて・・・

う~~ん、運が悪かったとしか言えないなぁ~

展望?

何にも見えませんけど・・・

↑大樽避難小屋

まだ、こんな所か…

「今日は本当に足が上がらない・・・」泣き言しか出てこない・・・

体調が悪いのか、気分が乗らないのか、

はたまた、合羽が悪いのか、天候が悪いのか…

まだ六合目ですか・・・

↑津島神社

ん?祠があるように地図にあるけれど、建物が何もない・・・

この辺りから雪が出てきた・・・

昨晩、下では雨だったけれど上の方は雪だったみたいだ・・・

あんまり積もっているようだったら登れなくなる。

また、心配事が一つ増えた。

く~~~!

あれだけ登ったのに、まだ七合目・・・

胸突き八丁を登りつめたものの後から来た人たちに追い抜かれるようになり、

もう今回は西駒山荘までで引き返そうと心に決める。

ガスも出てるし雪も、だんだん深くなってきているし、

近くを歩いている人たちも将棊頭山に登って降りると話している。

将棊頭山に登ってから西駒山荘に行くか西駒山荘に行ってから将棊頭山に登るかの分かれ道

将棊頭山への踏み跡が無いので夏道で大人しく西駒山荘へ向かう・・・

凍ったハイマツの枝に邪魔されながらも西駒山荘が見えてきた!

いや、本当に足が上がらないどころか進まない・・・

マイリマシタ・・・

つづく・・・

コメント
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