4月11日(火)
相方の名前は光る春と書いてみつはると読む。
誕生日の4月5日は満開の桜だった。
そして亡くなった4月9日は8割がた花が落ちていた。
光る春に生まれて散っていってしまった。
私たちには両親がいない。
そしてわずかにいる親戚とも全く付き合いがない。
無宗教である私たちが選んだ葬儀は家族葬で相方を偲んでくれる方だけが来てくれる「お別れの会」。
9日に亡くなり相方の会社へ連絡をし、その旨を伝えた。
一番先に駆けつけてくれた方はいつも野球の話で盛り上がっていた部下。
そして次から次へと相方に別れを告げにきてくれ、みんな涙を流してくれた。
形式が何もないので自由に思い出を話し、その度に涙をする。
みんな数時間相方のそばにいてくれた。
翌日の「お別れの会」では会社の全員が来てくれたのではないだろうか。
棺に別れを惜しみながら花を入れていく。
そのまま仕事に行く人は相方に「行ってきます。」言っていた。
そして大勢に見守られながらの出棺。
9時の火葬だったけれど、到着が早かったので準備が早く整い少し早い火葬だった。
火葬まで来てくれた人も大勢いて本当に相方の人柄が偲ばれる。
もしも天国にランクづけがあるとしたら、相方は一番上のランクへ行ったに違いない。
職場でも家庭でもいつも人を思い、最高の仕事をした。
こんな優しくて優れた人はいない。
ダッシュで駆け抜けた人生。
もう少し一緒にいたかったけれど、人の倍はいろいろなことをこなしてきたので、肉体は限界を迎えていたのかもしれない。
救急車で運ばれてから呼吸困難が続き、それでも自分が死ぬとは思っていなった。
いや、最後まで生き抜くつもりだったと思う。
でも、最後「お父さん!」と呼んだら
「うん。」と答え言った言葉が
「疲れた。」だった。
息をしているのは本当に大変だったろう。
私は「うん。疲れたよね。いいんだよ。休んでも。」と言った。
悲しい。
本当に悲しい。
そして会いたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます