今日は午後から郊外へ出かけた。
街の景色とは違って鮮明な夏の空。鳥や虫の声、風の音などとともに「草いきれ」も感じ、いわば「ザ・日本の夏」といった風情だった。
こんな日にふと浮かんだ短編小説がある。
丸山健二の「夏の流れ」だ。
私が生まれるより前の作品で、芥川賞の受賞作でもある。
特殊な職場環境に生きる主人公の夏の日常を、乾いた文体で描写する名作だ。
そんなことを考えながら、今日という日を調べてみると、芥川龍之介の忌日「河童忌」であることを知った。
夏の日に逝った彼の忌日に思う芥川賞作品「夏の流れ」。
ひとり勝手に盛り上がる。
ここ香川県は芥川賞を創設した菊池寛のふるさとでもある。菊池は芥川と東大で共に学んだ同期。そんなこんなを巡らせながら、面白い午後を過ごした。
さて、芥川龍之介の代表作は数々あるが、私の中では「羅生門」が筆頭株である。
古典からその題材をいただく作風は彼の特徴と言えるが、これもまたそうだ。平安時代のすさんだ都を舞台に描かれる「エゴイズム」。
「人間とはなんぞや」を問いかける日本文学史上の名作である。
私は多感な頃に彼の作品と出会い、ずっと引きずっている感覚がある。
言葉にはしにくいけれど、無理矢理言語化するとこのような感じだ。
「芥川が見ている。」
つまりは、私自身の穢れや狡さを、彼こそはすべて知っていて理解しているという。
倫理観や宗教観を超えた「生身の人間」とは…。
今も彼が見つめている。
街の景色とは違って鮮明な夏の空。鳥や虫の声、風の音などとともに「草いきれ」も感じ、いわば「ザ・日本の夏」といった風情だった。
こんな日にふと浮かんだ短編小説がある。
丸山健二の「夏の流れ」だ。
私が生まれるより前の作品で、芥川賞の受賞作でもある。
特殊な職場環境に生きる主人公の夏の日常を、乾いた文体で描写する名作だ。
そんなことを考えながら、今日という日を調べてみると、芥川龍之介の忌日「河童忌」であることを知った。
夏の日に逝った彼の忌日に思う芥川賞作品「夏の流れ」。
ひとり勝手に盛り上がる。
ここ香川県は芥川賞を創設した菊池寛のふるさとでもある。菊池は芥川と東大で共に学んだ同期。そんなこんなを巡らせながら、面白い午後を過ごした。
さて、芥川龍之介の代表作は数々あるが、私の中では「羅生門」が筆頭株である。
古典からその題材をいただく作風は彼の特徴と言えるが、これもまたそうだ。平安時代のすさんだ都を舞台に描かれる「エゴイズム」。
「人間とはなんぞや」を問いかける日本文学史上の名作である。
私は多感な頃に彼の作品と出会い、ずっと引きずっている感覚がある。
言葉にはしにくいけれど、無理矢理言語化するとこのような感じだ。
「芥川が見ている。」
つまりは、私自身の穢れや狡さを、彼こそはすべて知っていて理解しているという。
倫理観や宗教観を超えた「生身の人間」とは…。
今も彼が見つめている。