Blog=「Sawacchi抄」

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裁判員制度「反対!」その3

2008年05月24日 | Weblog
裁判員制度反対のわけ、
その3、

今回は裁判員ではなく、被告の立場を想定した話題で展開してみたい。

まずこの世には冤罪(えんざい)というものが存在する。
そして誰でも冤罪により被告人になる可能性がある。
そのいい例が松本サリン事件の時、最初に犯人扱いされた河野さんである。

あのような事件は裁判員制度の対象になる事例だと思うが、もし自分が似たような立場で被告人席に座り、裁判員の評議を受け、結果として冤罪が成立したらと思うとゾッとする。

裁判は、被告人が無罪である前提で始まり、そこへ検察官が有罪であることを立証する形で進んでいくのだそうだ。
検察官は話術巧みに空論を並べ、裁判員たちもそれを信じきったらどうなるだろう。
松本サリン事件のような犯人に仕立てられ死刑判決でも下り、後日「冤罪でした」では済まされない。

冤罪を作り上げた裁判員たちも心が痛むだろう。しかも半端ではないはずだ。
ましてや被告人の心理は察するにあまりある。

万が一、自暴自棄になった被告人が控訴を取り下げでもして運が悪く死刑が執行されたらどうなる。

暗黒社会という言葉を本や新聞で目にするが、まさにこのことが「暗黒社会」そのもののような気がする。