Blog=「Sawacchi抄」

日々の出来事をニュース&コラム形式で「Sawacchi!」がお伝えします。

楓ちゃん事件の犯人逮捕に関連して

2004年12月30日 | Weblog
携帯電話のメールに写真を添付して送るなど、その奇怪な行動が犯人逮捕のきっかけになったような「楓ちゃん事件」。
年越しを前にまずは警察の努力に敬意を表したい。

この逮捕で思い出したが、先の国会で成立した一つの法律がある。
「犯罪被害者等基本法」だ。
この国は、人権を重んじるあまり加害者にも憲法が保障する権利が与えられる。
憲法第三七条あたりにその辺が載っている。
例えオウムの麻原彰晃こと松本被告にも人権は存在するのだ。
勿論、憲法上の権利もだ。

まぁ、これはこれとして憲法制定当時の社会の実情がそうであったから仕方ない。
しかし、マスコミの発達や、携帯電話・インターネットなど情報機能が発達した今日、逆に被害者がマスコミに追い駆けられたり、心無い流言蜚語(うわさやデマ)により二次被害を被るようになった。次第に殻に閉じこもった被害者たちは、損害賠償はおろか生活もままならない状態に陥るという。
加えて加害者のように憲法上の権利は存在しない。
非常にアンバランスな状態がこれまであったのだ。

「犯罪被害者等基本法」。
まずはこの法に沿って、今後どのような基本計画が立案されるか注目したい。
そのことによってこのアンバランスな憲法にも終止符をうつ時が来るだろう。
何も憲法改正は九条のことだけでは無いのだ。
国を愛する心を「育む」ことを始め、多くの事が山積している。
いくら警察官が頑張ろうが、これらを整理しないことには、この犯罪国家に明日は無い。

「犯罪被害者等施策」(首相官邸のホームページから)

「犯罪被害者等基本法」(首相官邸のホームページから)

「日本国憲法」(国立国会図書館のホームページより)

製作者のページ「Sawacchi!」へ