ともちんたん

☆日記
☆Iラブ鹿島アントラーズ

J1第31節大宮戦プレビュー

2012-11-06 21:30:49 | 鹿島アントラーズNEWS
【J1:第31節 大宮 vs 鹿島】プレビュー:生き残りをかける大宮、突き放したい鹿島。残留ライン上の勝点2差。(12.11.06)


前々節の大宮ホームのプレビューでは「神戸、大宮、新潟、G大阪、この4チームが生き残りをかけ、2つの椅子をめぐって争う」と書いたが、あれから18日経って迎える今節では、そこに鹿島の名前も低い可能性ながら加わってきた。14位・神戸と15位・大宮が勝点36で並び、降格圏の16位・G大阪が勝点33で追う。13位・鹿島は勝点38で、もし鹿島が負けてG大阪が勝てば、完全に残留争いに飲み込まれることになる。

G大阪の猛追から逃げる大宮も当然ながら必死。ただ、鹿島にはまだ引き分けでもOKの余裕はある。大宮にとってのアドバンテージは、鹿島は3日のヤマザキナビスコカップ決勝で120分を戦っていることだ。しかも試合内容も、カウンターから2点を奪って勝利したが、清水にポゼッションを許し、守備では走らされた。その疲労が残っていないはずはない。

もちろん「優勝した勢いのまま乗り込んでくる」(北野貴之)ことに警戒は必要だが、過去5年でナビスコカップ優勝チームがその直後のリーグ戦で勝利した例は、2007年のG大阪しかない。

体力的不利に加え、一種の燃え尽き感も出てくるのだろう。ましてリーグ戦の現状は、残留争いの一歩手前。勝利の美酒に酔った直後の鹿島にとっては、メンタル的に切り替えが難しい戦いになりそうだ。

さらに、カップ戦の決勝と柏で行われた準決勝第2戦、直前の2試合をベルデニック監督本人が現地で、その目で視察できたことも、大宮にとって幸いだった。鹿島戦へ向けてのミーティングが行われた5日の練習後、前節ハットトリックを達成したズラタンは、「試合前なので具体的には言えないが、鹿島の弱点は頭に入っている」と、不敵な笑みを浮かべた。ベルデニック監督は鹿島について「技術と戦術に長けた選手がそろい、守備からカウンターが非常に鋭い。そこが脅威だ」と評した。

カップ戦を見ていると、確かにその通り。カップ戦決勝の1週間前に行われた清水戦(リーグ戦)での鹿島は、自らのストロングポイントを押し出して攻撃的に臨んで敗れた。それを元に決勝では、大前元紀に対して新井場徹ではなく昌子源を当て、ボランチの柴崎岳を1列上げて本田拓也をボランチに起用して守備を固め、後半からドゥトラ、新井場らを投入して勝負をかけた。

そうした『勝つためのサッカー』を遂行できるしたたかさ、そして勝負強さが鹿島の栄冠の数となって現れている。シーズン序盤になかなか勝星を挙げられず苦しんでいる鹿島を評して、大宮の鈴木淳・前大宮監督は、「鹿島は今までずっと、相手に良いところを出させないサッカーをしてきた。監督が代わって、今は自分たちの良いところを出して主導権を握るサッカーをしようとしている」と語った。これが、カップ戦では強さを発揮しているものの、鹿島がリーグ戦では苦しんでいる理由だろう。

ただ一昨年からマルキーニョスや野沢拓也ら攻撃の主力が相次いで離脱しており、遅攻でも崩しきれる往年の力は影を潜め、今や鹿島は完全にカウンターのチームだ。

一発勝負のカップ戦では、相手の長所を消す戦い方とカウンターの強みが合致して結果を出しているが、リーグ戦では結果よりも内容を重視して、なかなか勝星が重ねられていない。ただ、残り4試合。しかも相手の大宮に負けると順位で入れ替わられ残留争いに巻き込まれる状況では、さすがに切り替えて『勝つためのサッカー』をやってくるのではないか。まして鹿島はこの試合、引き分けでもそう悪い結果ではない。鹿島にとっても大宮で警戒すべきは堅守からのカウンターだから、むしろ大宮にボールを持たせて試合を進めるのが得策だろう。もし本田をスタメン起用して東慶悟をケアさせるようであれば、鹿島のねらいがそこにあることは明らかだ。

大宮にとっては、確かに「勝点3を取ることでしか下(の順位)を引き離せない」(ベルデニック監督)し、「勝てば鹿島と順位が入れ替わる」(青木拓矢)のだが、ここで負けてG大阪が勝つと降格圏に転落する。そのリスクを考えると、あれだけまざまざとカウンターの脅威を見せつけられた相手に対して、攻撃的に臨むという注文相撲を演じなければならないのはつらいところだが、それでも生き残るためにはやらねばならない。

前節からスタメンに変更はなさそうだ。「カウンターを受けないよう、簡単にボールを失わないことが大事。細かいことはせずに、ダイナミックにシュートまで持って行きたい」と攻撃の鍵を握る東が言えば、最後尾に構える北野も「攻めにかかったときにパスを奪われると、FWの動き出しが速いしそこに出せる選手もいるから一気にピンチになる。攻めているときこそ、後ろは声かけと高い集中力で守備の準備が必要」と、チーム全体がカウンターへの警戒をMAXにして臨む。たとえなかなか鹿島ゴールをこじあけられなくても、大宮は少なくとも失点せずに終盤を迎えれば勝機はある。

ここ数試合、戦列を離れていたノヴァコヴィッチが今週から全体練習に合流しており、「短い時間であれば100%の力を出せる状況」(ベルデニック監督)にある。長谷川悠も好調を維持しているし、中盤で運動量と展開力もあるカルリーニョスを投入することもできる。大宮にとって大事なのは焦らないこと。焦れば鹿島の思うつぼだし、逆に焦らずゲームを進められれば、鹿島の体力的不利が響いてくることもあり得る。

水曜日の夜のゲームだがチケットは売り切れ間近とのことで、残留争いの大宮サポーターはもちろん鹿島サポーターにとっても気が気ではないだろう。飲み込むか、突き放すか。大宮がボールを保持していても、実は鹿島のペースということもある。互いにわずかな隙をうかがい合う、スリリングなゲームになるだろう。

以上2012.11.06 Reported by 芥川和久

セルジオ越後、コメント

2012-11-06 14:25:54 | 鹿島アントラーズNEWS

Jリーグ開幕に先駆けて、92年から開催されているナビスコカップが今年、記念すべき20回目を迎え、11月3日にエスパルスとアントラーズによって決勝が争われた。

延長戦までもつれた一戦は、柴崎の2ゴールでアントラーズが2-1で勝利し、昨年に続いて連覇を達成。これでアントラーズは通算16個目のタイトルを手に入れた。

しかし今季の彼らは、リーグ戦で13位に沈んでいる。一方エスパルスは現在4位と好調だ。1週間前のJリーグ30節でも両チームは戦っていて、その時はエスパルスが2-1で勝利している。
その試合でアントラーズは、エスパルスの右ウィングを務める大前と右SBの吉田に左サイドを攻略された。だからジョルジーニョ監督は動いてきたね。左SBの新井場と左サイドハーフのドゥトラに代えて、昌子と柴崎を起用してきた。

また、ボランチにも守備力の高い本田を送り込んできたから、アントラーズには守備的に試合を進める狙いがあったんだろう。
前半、エスパルスがやや押し気味に進めていたけれど、アントラーズにとってはプランどおりだと言えた。

エスパルスはスタメンの平均年齢がちょうど23歳だった。これはあまりに若すぎる。勢いに乗れば強いけど、リズムに乗れないと、なかなか流れを引き寄せられない。それでも大前や高木は要所、要所で持ち味を見せていた。でも、中盤の若い選手たちには、ちょっとぎこちなさを感じてしまった。エスパルスはチームとして、もう少し大舞台での経験が必要だろうね。

アントラーズはリーグ戦同様、決して良い試合運びができていたわけじゃない、守備的に戦ったとはいえ、前半は攻撃の形をほとんど作れなかったし、ゲーム全体を見渡しても攻撃がスムーズに機能していたわけじゃない。
でも、そこは経験のあるチームだ。
一発勝負の戦い方に慣れていたし、どこが勝負どころでどこが我慢のしどころか、チームとして理解していたように感じるよ。

Jリーグで下位に沈んでいて、ジョルジーニョ監督への風当たりも強くなっているだけに、「この一戦はなにがなんでも勝利して、サポーターにタイトルを届けよう」という意地が感じられた。リーグ戦でも毎試合、こうした意地を見せられればいいんだけど…。

ゲーム後半からドゥトラを投入したアントラーズが73分にPKを獲得。ファウルを受けた柴崎が自ら決めて先制した。
その後すぐにエスパルスにPKを取られ、同点に追いつかれてしまうんだけど、これはなにがファウルだったのか、ちょっと分かりにくかった。アントラーズの先制点の場面で柴崎と接触したイ・キジェにレッドカードではなく、イエローカードが提示されたことと合わせ、レフェリーが少し演出したのかな、と感じなくもない。

柴崎はこのPKに続いて、93分にも決勝ゴールを奪っている。エスパルスと比べてベテランが多く、世代交代が遅れているアントラーズにとって、次代を担う20歳の柴崎が2ゴールを奪い、MVPに輝いたのは大きいんじゃないかな。

この試合では19歳の昌子も奮闘した。
これから先、アントラーズも新時代を迎えていきそうな予感がしたゲームだった。
だからこそ、J2に降格している場合じゃないよ。

これから先の20年間も「ヤマザキナビスコ」にスポンサーとして支えてもらえるように、もう少し大会の注目度や重要性を高められないものだろうか。優勝チームにはACLの出場権を与えるとか、国際Aマッチデーに開催しないようにして、代表選手も出場できるようにするなど知恵を絞って、ナビスコカップのステータスを上げたいものだね。


[サッカーダイジェスト、セルジオ越後の天国と地獄]


興梠にオファー、浦和、F 東京

2012-11-06 07:21:13 | 鹿島アントラーズNEWS
 浦和が、鹿島のFW興梠(こうろき)慎三(26)の獲得に乗り出していることが分かった。

 既にクラブを通して獲得を打診している。今季30節終了時点で13勝10分け7敗の3位と健闘しているが、総得点は首位広島の55、2位仙台の53に対して40。FWデスポトビッチが機能せず、本来は2列目のFW原口を1トップに配置しており、ストライカーは最大の補強ポイントとなっている。 

今季の興梠はリーグ戦でチームトップの9得点を挙げるなど好調だが、戦術的理由で先発を外れる機会も多い。この日の清水戦も先発したが、前半のみで途中交代した。

鹿島との契約は今季で切れるため、浦和以外にもFC東京など複数のクラブから獲得に興味を示されている。鹿島側も全力で慰留する方針で、今後の動向が注目される。
[ 2012年11月4日 06:00 ]


鹿島・興梠獲り!先発減少も能力評価…浦和 浦和が元日本代表FW興梠慎三(26)=鹿島=獲得に乗り出した。3日、鹿島にオファーが届いたことが判明した。興梠は今季チーム最多の9得点を記録。スピードを中心に能力が高く、主力として07~09年のリーグ3連覇にも寄与した。ただ、最近は布陣変更などで先発機会が減少していた。その能力を高く評価する浦和がいち早く動き出した模様。鹿島との契約が今季いっぱいで切れるため獲得には移籍金がかからないとあり、F東京も獲得に乗り出しているという。

(2012年11月4日06時01分 スポーツ報知)

ナビスコv戦士コメント

2012-11-06 07:14:36 | 鹿島アントラーズNEWS
11.3 ナビスコ杯決勝
清水1-2(延長)鹿島 国立


ナビスコ杯決勝が3日、東京・国立競技場で開催され、16年ぶり2回目の優勝を狙う清水エスパルスと、2年連続5回目の優勝を目指す鹿島アントラーズが対戦し、鹿島が2-1で競り勝った。史上3チーム目となる連覇を達成した鹿島は史上最多5度目の優勝。Jリーグ、天皇杯を含め、6シーズン連続となる16個目のタイトルを獲得した。

以下、
クラブ発表の監督、選手優勝コメント


●ジョルジーニョ監督「先ずは選手たちに優勝おめでとうと伝えたい。また同時にどんな苦しい状況でも支えてくださったサポーターの皆さんに感謝したい。選手たちが努力を続けてこれたのも彼らの存在があったからだ。(選手として、そして監督としてヤマザキナビスコカップを優勝した初めての人物となって)現役でも監督でも獲れたという結果を出したということになったが、そういうチャンスをもらえる人も少ない。だから私は幸運な人間だと思う。ただまだ終わったわけではないし、他のタイトルも獲りにいく。一番重要なのは、選手たちの意思。選手たちから次も獲るという気持ちになってこそ、前に進める」

●GK曽ヶ端準「難しい試合だった。今年はリーグ戦で思わしくない成績なので、しっかりタイトルを取ってリーグ戦につなげられればと思っていた。勝つと負けでは大きく違うので、しっかり勝つことが出来て良かった。相手の長所であるサイドに気をつけていた。求められていることを出来たと思うし、結果につながった」

●DF岩政大樹「勝てて良かった。狙い通り、0対0の時間を長くできた。思っていたよりも緊張してしまって、自分はまだまだ未熟だなと思う。タイトルを6年連続取れるというのは、ありえないこと。リーグ戦で成績が出ていない状況のなか、負けていても応援していただいている方たちこそ、真のサポーターだと思う。そういう人たちのためのタイトルだと思っている」

●DF新井場徹「素直に嬉しい。途中出場だったけど結果的にチームが勝ったことは良かった。前半は相手ペース。そういった中で点を取れた。PKで追いつかれはしたが、徐々にこっちのペースになって来た。その後、うまくゲームコントロールして、冷静に出来た結果が優勝につながった」

●DF青木剛「出来れば90分で勝ちたかったが、結果的に優勝で終われたことは良かった。勝って喜べるというのは嬉しいこと」

●DF西大伍「(試合を終えて)疲れた。去年は出場できない中の優勝で、今年は出場しての優勝なので全然違う。攻撃はあまり上手く出来なかった。前半はサコが孤立していたし、前で上手くもらうタイミングが無かった。上がるにはタイミングも必要だから行ける時は行った。守備は前半の最初にやられていたけど、全体的にはしっかり行けていたと思う」

●DF昌子源「前の試合で大前選手にやられていたので、そこをしっかり抑えて、攻撃は大伍くんに任せた。自分はとにかく大前選手と吉田選手のところを抑えるという役割で入り、攻めは考えていなかった。大前選手はあれだけ若いのにすごかった。結果として止めることができたのかもしれないけれど、内容では負けていたと思う。まさかこんな大舞台でチャンスがまわってくるとは思っていなかった。ガッチガチだったが、自分なりにやれたのではないかと思う」

●MFドゥトラ「お疲れ様。チョー嬉しい~! 」

●MF増田誓志「優勝は嬉しいけど次の大宮戦が大事な試合になる。状況が状況なので去年よりは喜びは薄い。優勝してJ1残留が決まる訳ではない。常に試合には最初から出たい気持ちはある。でも出られないからと言ってチームの力になれないのであれば、アントラーズにいる必要はない」

●MF本田拓也「前半の早い時間帯に失点をしなかったことが大きかったかなと思う。相手のクロスが嫌だった。クロスの対応やこぼれ球には気をつけようと話はしていた。中はやられる気がしなかったので特に問題は無かったが、相手が前から来てそれを受ける形になった。自分たちのペースになった時に、良いテンポでパスを回して良い攻撃ができていたので、そういう時間帯を増やさないといけない。ただ、相手も若くて運動量も多かったので、仕方がない部分はあったかなとも思う。この前の試合でもそうだったが、後半は怖くなかった。若いけど、杉山選手も出ていなかったし、ゲームを組み立てる選手が少なかったと思う」

●MF柴崎岳「MVPは取れると思っていなかった。個人の賞よりもチームが優勝できたことが嬉しい。2ゴールは誰も予想していなかったと思う。1点目は自分が取ったPKなのでプレッシャーなく思いっきり蹴った。2点目は裏のスペースがあるのが分かっていて、パスが若干長かったけどヨン ア ピン選手が足元を狙っているのが分かっていた。ゴール慣れしてないので緊張した。アントラーズが掲げる団結というものが勝利につながったと思う」

●MF遠藤康「優勝は嬉しい。2回くらいゴールチャンスがあったが、結果的にチームが勝てたから良かった。決勝だからお互いが探り合いだった。後半以降はスペースが出来ると思ったので、そこで決まるかどうかだった。リーグ戦で2回負けているので、どうしても勝ちたかった。自分がボールを運べれば、後ろが楽になるしドゥトラが何とかしてくれると思っていた」

●MF小笠原満男「前からの守備は狙いの一つでもある。相手が出て来たところでカウンターをかけ、2得点出来たと思う。SB、CBが相手のクロスに対し、上手く対応出来た。相手への対応力はこのチームの良いところ。何をして良いのか、しちゃいけないのか分かっている選手が多い。予選を含め多くの選手が出場した大会なので全員で掴んだ優勝だと思う」

●FW大迫勇也「システム上、前で孤立する場面が多いだろうと最初から思っていた。今日は勝ちに徹する、勝つサッカーをしようと思っていたので、本当に結果が出て良かったと思う。相手が前半に疲れてくれたので、いい意味で良かった。自分たちのサッカーが変わっただけで、はじめから前に出ようと思えば出られたと思うが、そこはあえて引いていた。結果が出たからいい。こういう舞台では、結果がすべてなので、本当に良かった」

●FW興梠慎三「今年はリーグ戦でも下のほうにいて、なかなか良い結果が出ていないので、優勝できたことは良かったと思う。でも、今日は全くやりたいことが出来なかった。うちは引いていて、向こうに合わせていたのかなという立ち上がりだった。もう少しみんなが前に出て来てくれていれば、もっと良いプレーができたかなと思う。僕自身としては、課題しか残らない試合だった。あまりボールも触れていない。後半は向こうが疲れてチャンスが出てくるかと思っていたけど、交代させられてしまった。何もできずにという感じ。監督から「イエローをもらっていたので、1人減るのは厳しいから早めに交代した」と言われた。内容としても良くなかった。相手に主導権を握られながらも、耐えてカウンターで決めたという形だったので。結果的に勝てた試合だった。相手に合わせるのではなくて、自分たちのサッカーをするのがアントラーズだけど、今は難しい」