ともちんたん

☆日記
☆Iラブ鹿島アントラーズ

セルジオ越後、コメント

2012-11-06 14:25:54 | 鹿島アントラーズNEWS

Jリーグ開幕に先駆けて、92年から開催されているナビスコカップが今年、記念すべき20回目を迎え、11月3日にエスパルスとアントラーズによって決勝が争われた。

延長戦までもつれた一戦は、柴崎の2ゴールでアントラーズが2-1で勝利し、昨年に続いて連覇を達成。これでアントラーズは通算16個目のタイトルを手に入れた。

しかし今季の彼らは、リーグ戦で13位に沈んでいる。一方エスパルスは現在4位と好調だ。1週間前のJリーグ30節でも両チームは戦っていて、その時はエスパルスが2-1で勝利している。
その試合でアントラーズは、エスパルスの右ウィングを務める大前と右SBの吉田に左サイドを攻略された。だからジョルジーニョ監督は動いてきたね。左SBの新井場と左サイドハーフのドゥトラに代えて、昌子と柴崎を起用してきた。

また、ボランチにも守備力の高い本田を送り込んできたから、アントラーズには守備的に試合を進める狙いがあったんだろう。
前半、エスパルスがやや押し気味に進めていたけれど、アントラーズにとってはプランどおりだと言えた。

エスパルスはスタメンの平均年齢がちょうど23歳だった。これはあまりに若すぎる。勢いに乗れば強いけど、リズムに乗れないと、なかなか流れを引き寄せられない。それでも大前や高木は要所、要所で持ち味を見せていた。でも、中盤の若い選手たちには、ちょっとぎこちなさを感じてしまった。エスパルスはチームとして、もう少し大舞台での経験が必要だろうね。

アントラーズはリーグ戦同様、決して良い試合運びができていたわけじゃない、守備的に戦ったとはいえ、前半は攻撃の形をほとんど作れなかったし、ゲーム全体を見渡しても攻撃がスムーズに機能していたわけじゃない。
でも、そこは経験のあるチームだ。
一発勝負の戦い方に慣れていたし、どこが勝負どころでどこが我慢のしどころか、チームとして理解していたように感じるよ。

Jリーグで下位に沈んでいて、ジョルジーニョ監督への風当たりも強くなっているだけに、「この一戦はなにがなんでも勝利して、サポーターにタイトルを届けよう」という意地が感じられた。リーグ戦でも毎試合、こうした意地を見せられればいいんだけど…。

ゲーム後半からドゥトラを投入したアントラーズが73分にPKを獲得。ファウルを受けた柴崎が自ら決めて先制した。
その後すぐにエスパルスにPKを取られ、同点に追いつかれてしまうんだけど、これはなにがファウルだったのか、ちょっと分かりにくかった。アントラーズの先制点の場面で柴崎と接触したイ・キジェにレッドカードではなく、イエローカードが提示されたことと合わせ、レフェリーが少し演出したのかな、と感じなくもない。

柴崎はこのPKに続いて、93分にも決勝ゴールを奪っている。エスパルスと比べてベテランが多く、世代交代が遅れているアントラーズにとって、次代を担う20歳の柴崎が2ゴールを奪い、MVPに輝いたのは大きいんじゃないかな。

この試合では19歳の昌子も奮闘した。
これから先、アントラーズも新時代を迎えていきそうな予感がしたゲームだった。
だからこそ、J2に降格している場合じゃないよ。

これから先の20年間も「ヤマザキナビスコ」にスポンサーとして支えてもらえるように、もう少し大会の注目度や重要性を高められないものだろうか。優勝チームにはACLの出場権を与えるとか、国際Aマッチデーに開催しないようにして、代表選手も出場できるようにするなど知恵を絞って、ナビスコカップのステータスを上げたいものだね。


[サッカーダイジェスト、セルジオ越後の天国と地獄]


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