ともちんたん

☆日記
☆Iラブ鹿島アントラーズ

天皇杯準決勝対G大阪

2012-12-30 04:25:37 | ナビスコ、天皇杯、その他カップ戦


[12.29 天皇杯準決勝 G大阪 1-0 鹿島 エコパ]

 ガンバ大阪よりも10本も多い19本のシュートを放った鹿島アントラーズだったが、最後までゴールは遠かった。0-1で敗れたこの試合が、チームを指揮する最後の試合となったジョルジーニョ監督は「自分が愛するクラブを去る際に、ACLの出場枠を与えて帰国したかった。その目標を達成できなかったことを、残念に思っている」と、唇を噛んだ。

 後半開始からMFレナトを起用したが「失点した直後に入れようかという思いはあったが、感情的な判断になるといけないので、ハーフライムまで待って、時間を賭けてプランを練った」と、振り返る。後半は狙い通り、中央のレナトを軸に、G大阪を押し込んだ。「レナトが入ることで、ボールポゼッション率を高めることができたし、サイドにジュニーニョとドゥトラを入れることで、スピードを生かすことができた。中央のパサー(レナト)から、いろいろな状況をつくりだすことができたが、結果を出せなかったことが残念」。

 敗戦を悔しがるジョルジーニョ監督は、同時に勝者を称えることも忘れなかった。「G大阪はJ1にいなくてはいけないチーム。それだけの質、能力があります。今回、降格をしましたが、J1で通用する力のあるチームですし、天皇杯の決勝でも成果を出し、ACLを戦いながら1日でも早くJ1に復帰することを願っている」と、エールを送った。

 もちろん、それ以上の期待を鹿島にはかけている。「移籍する選手もいるでしょうし、新たに加入する選手もいると思いますが、土台となる部分は築くことができたと思います。あとは移籍組がいかにフィットできるか。来季、アントラーズがJリーグを勝ち取れるように、そしてまだアントラーズが獲得していないACLのトロフィーを1日でも早くクラブハウスに飾れるように、ブラジルから応援していきたい」と、来季だけでなく、今後のチームに期待をかけた。

 最後にジョルジーニョ監督は「この場を借りて、日本国民のみなさんに感謝を述べたい。素晴らしい国、素晴らしい文化、敬意、尊重、いろんな献身的なサポートを受けました。そのことに感謝します。鈴木(満)常務に『ドアのカギはかけない』と約束してもらったので、またいつかチャンスがもらえると思っています。そのときに、再会できることを心待ちに帰国します。心から感謝します。ありがとうございました」と挨拶をし、会見場を後にした。


天皇杯準々決勝対千葉

2012-12-23 22:03:54 | ナビスコ、天皇杯、その他カップ戦


[12.23 天皇杯準々決勝 千葉 0-1 鹿島 味スタ] 

決勝点を決めたのは、やはりこの男だった。鹿島アントラーズの1トップを務めるFW大迫勇也である。後半19分、右サイドの西大伍からのパスを受けると、一度、自身の左にいたMFドゥトラにボールを預ける。ドリブルで仕掛けようとしたドゥトラにマークが集まると、フリーになった大迫は再びボールを受け、PA内でしっかりとコントロール。得意な形に持ち込み、ゴールネットを揺らして見せた。このゴールが決勝点となり、鹿島は2大会ぶりの4強進出を果たしている。


 現役時代、ブラジル代表として活躍したジョルジーニョ監督も「チームが必要とするタイミングで点を取ることができるのは、ストライカーに必要な要素です」と、絶賛した。「現在は調子も良いですし、持てる力を発揮できています。今シーズン、彼と一緒にやってきて、どういう伸びしろがあり、どういうことに取り組めばもっと成長できるかを話してきました。それを整理して、力、能力を発揮できていると思います」と、その成長に目を細めた。そして、大迫の潜在能力の高さについて「将来的にはフル代表に君臨する力があります。技術的にも素晴らしく、ポストプレーもできる。このままの勢いで成長を続けて、そこに辿りついてほしい」と、熱く語った。

 今季、ナビスコ杯を制した鹿島は、他の追随を許さない16のタイトルを獲得している。その勝者のメンタリティは、大迫にも植え付けられた。「試合前から『難しい試合になるだろう』と、みんなで話していました。その中で、勝ちにつながるゴールを取れてうれしい」と、得点以上に勝利への満足感を口にした22歳は、今季での退任が決まっている指揮官へ2つ目のタイトルを送ることを誓った。「まだ、あと2試合残っているので。タイトルを監督にプレゼントできればと思います。(準決勝の)ガンバ戦も得点にこだわり、みんなで力を合わせて頑張りたいです」と、勝利の喜びに浸る間もなく、すぐに29日のG大阪戦へ気持ちを切り替えた。


天皇杯4回戦、対磐田

2012-12-15 17:32:19 | ナビスコ、天皇杯、その他カップ戦


[12.15 天皇杯4回戦 鹿島3-1磐田 カシマ] 

第92回天皇杯全日本サッカー選手権は15日、各地で4回戦を行い、鹿島アントラーズがジュビロ磐田に3-1の逆転勝利を飾った。2大会ぶりの日本一とACL出場権獲得を目指す鹿島。23日の準々決勝では千葉と対戦する。

 磐田は前半開始早々の1分、MF小林裕紀の右クロスからDF岩政大樹のクリアミスを突いてFW前田遼一が頭で押し込んだ。いきなり先制を許した鹿島だが、直後の前半5分、MF小笠原満男の右CKに岩政がヘディングで合わせ、名誉挽回の同点ゴールを叩き込んだ。

 鹿島は前半14分にもセットプレーのチャンスを生かし、逆転に成功する。MF遠藤康の左CKからセカンドボールをMF柴崎岳が頭でつなぎ、最後はMFドゥトラがバイシクルシュートで押し込んだ。後半21分にも遠藤のFKにFWジュニーニョが右足で合わせ、3-1とリードを広げた鹿島。終盤の磐田の反撃も体を張って跳ね返し、そのまま逃げ切った。

 磐田は3月22日の練習中に右アキレス腱を断裂し、長期離脱していたGK川口能活が先発し、3月17日のJ1第2節・鳥栖戦以来となる公式戦復帰を果たしたが、9か月ぶりの復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。

 鹿島はナビスコ杯決勝以降、公式戦6試合負けなし。今季限りでの退任が決まっているジョルジーニョ監督は「その前からチームには安定感があったし、共通のイメージも固まってきていたが、タイトルを取ったことで自信につながった部分もある」と指摘。

「決勝に立つという目標は変わらない。まずは(準々決勝で)千葉に勝つこと。J2というカテゴリだが、力のあるチーム」と、有終の美を飾る「2冠」に向け、表情を引き締めていた。


2012ナビスコ決勝

2012-11-03 16:47:19 | ナビスコ、天皇杯、その他カップ戦

清水1-2鹿島

柴崎岳の2ゴールで延長の激戦を制し
鹿島が2年連続5回目の優勝達成

16冠目のタイトルを獲得した。

 

MVPは2得点の柴崎、 鹿島が史上3チーム目の連覇達成 ナビスコ杯決勝が3日、東京・国立競技場で開催され、鹿島アントラーズが延長戦の末、清水に2-1で競り勝ち、2年連続5回目の優勝を決めた。

MVPには2得点を決めたMF柴崎岳が選出された。「まさか2ゴールも取れるとは思ってなかった」。壇上でインタビューを受けた柴崎は満面の笑みを見せ、「みんなに感謝したい。最高の仲間たちで、この仲間たちなくして連覇はなかったと思う」とチームメイトに感謝した。  大会連覇はV川崎(現・東京V、92~94年)、千葉(05、06年)に続いて史上3チーム目。史上最多5度目となる優勝で、Jリーグ、天皇杯を含め、6シーズン連続となる16個目のタイトルを獲得した。

(取材・文 西山紘平)