2012年11月3日は20回目の節目を迎えるヤマザキナビスコカップ決勝戦。
両チームのアフシン ゴトビ監督(清水)と
ジョルジーニョ監督(鹿島)にはどのような選手起用・采配をするか注目が集まる。胴上げで宙に舞うのはどちらの監督か!?
鹿島が連覇をするか、それとも清水が16年ぶりの栄冠に輝くか。
運命の決勝戦まであと2日!!
Jリーグの年度別タイトル一覧です。
鹿島アントラーズの他の追随を許さない、
ぶっちぎりの15個という保有3大タイトル数は、誇らしいですね。
続いて、各年度別の準優勝チーム(リーグ戦では2位のチーム)について、見てみましょう。ここでも一位となるのが、鹿島アントラーズ。歓喜の裏には、流した涙の数も多いです。とはいえ、それ以上の優勝回数を誇っておりますので、単純に優勝争いに絡む数が多いクラブである事を証明しているデータであると思います。 同率一位は清水エスパルスです。清水は実力あるクラブながら、7回もの悔し涙を流しております。
最後にGOLD%をご紹介します。
これは、優勝した回数を、優勝した回数と
惜しくも2位になった回数(リーグ戦は2位、カップ戦は準優勝)の和で割った数字になります。これが高いチームは優勝争いに絡んだ時は、そのまま優勝仕切ってしまう勝負強いチームと言い換える事が出来ます。
鹿島アントラーズは、7回もの悔し涙を飲んでおりますが、一方で15個ものタイトルを獲得しております。パーセンテージは68.2%と、優勝に近付けば、3回に2回以上は優勝してきた、非常に勝負強いクラブと言えるでしょう。優勝回数と合わせて、勝負強さというのは、鹿島アントラーズに受け継がれてきた、とても誇らしい要素だと思っています。
記念すべき第20回大会。
若さの清水と経験豊富な鹿島が対決
2012Jリーグヤマザキナビスコカップが
11月3日(土・祝)、
国立競技場で決勝を迎える。
4年ぶり、5回目の決勝進出で、1996年以来となる2回目の優勝を目指す清水と、2年連続、8回目の決勝進出で2連覇、大会最多記録を更新する5度目のタイトル獲得を狙う鹿島の対決。記念すべき20回目の大会で、栄冠を勝ち取るのは清水か、それとも鹿島か。
ビッグタイトルを狙う上で、両チームには若く、頼もしいストライカーがいる。
清水のFW大前元紀、鹿島のFW大迫勇也だ。
22歳の大前はF東京との準決勝第2戦でハットトリックを達成して決勝進出のヒーローとなり、リーグ戦でもチーム最多の12得点を挙げて清水を4位へ押し上げる原動力となっている。3トップの右サイドに位置することが多く、ゴール前に走り込んでの的確なポジショニング、個の力で打開する力が光る。一方、やはり22歳の大迫は、準決勝の柏レイソルとの2試合で3得点をマークするなど、今大会最多の7ゴールでチームを決勝に導いた。昨年の浦和レッズとの決勝でも唯一の得点をマークし、MVP賞を受賞したのは記憶に新しい。1トップの重責を担い、幅広い動き、MF陣との連係で得点チャンスを生み出す。
ゴールの期待を背負った二人を、対戦相手の守備陣がどのように封じるかは、勝敗の行方を左右するポイントの一つといえる。
「若さの勢い」がある清水と、
「百戦錬磨」の鹿島の対決ともいえそうだ。
10月27日(土)には県立カシマサッカースタジアムで行われたJ1リーグ戦第30節で対戦しており、その試合における先発メンバーの平均年齢は清水が22.82歳、鹿島が27.91歳。清水はここ4試合のリーグ戦で3勝1分と勢いを示すも、満員のファン・サポーターの前で決勝という大舞台を戦った経験がある選手は数少ない。リーグ戦で13位の鹿島は対照的に、すでに4回の決勝出場歴があるMF小笠原満男をはじめ、昨年の決勝を経験した選手や、リーグ戦、天皇杯全日本サッカー選手権大会で優勝という実績を残した選手も多い。
清水の勢いが勝るのか、あるいは鹿島の経験がものを言うのか。決勝という独特の雰囲気の中で、こうした要素がどのように影響するのかも興味深い。前述のリーグ戦第30節では、清水が2‐1と競り勝つも、鹿島はシュート数で16‐7と上回るなど、相手ゴールに迫る回数は多かった。
その中で、「相手も(決勝では)同じことはしてこない」(清水のGK林彰洋)、「相手の1トップの特長が分かった」(鹿島のDF岩政大樹)など、しっかりと決戦に向けての収穫もつかんだようだ。
フォーメーションは異なるものの、中盤のパスワークを生かしたビルドアップ、サイドからの攻撃というコンセプトが共通するエリアでは、激しい攻防が繰り広げられそうだ。