涙にくれた腰越状を送ってから、早二日。
うずうずと返事を待つ、義経と弁慶の二人がいじらしい今週からスタートです。
そんな今週のあらすじはコチラ。
その腰越状、一旦は 大江 広元(おおえ ひろもと) 宛に届きます。
受け取ったはいいが、どう処理したらいいものか思案に暮れた末に、政子の下へ相談を持ち掛ける広元。
そこで政子、その書状は一旦収めるように言い、「頼朝殿に見せてはならん」 とはっきり言っときながら軍会議の最中、
「そういえば、腰越の義経殿から書状が届いたみたいじゃなあ」
とワザとらしく広元に話を振る政子。
はっきり言って、それって意地悪ですか?
いきなり振られて困る広元。仕方なしに、義経の書状を預かっていることを告げます。
そんな政子、知恵が回ります。
「一度、会って話をしてみてはどうか」 と 頼朝を突付いてみます。
しかーし、頼朝、きっぱりと
「その書状は見ない」 と宣言。
自分の思った通りの流れになり、してやったりと政子、再び裏の顔炸裂。(笑)
北条家同士での家族会議? では、
「これで頼朝殿は、義経殿の書状を目にすることはあるまい」
とほくそえみ、自信を深め、更に
「源氏の力をこれ以上強くしては、
北条家の為にならぬ」
と宣言。
まあそりゃあそうだ。
思慮深く、冷静沈着で、理性的な頼朝は頭脳戦においては天下一品。
かたや義経は戦場においては、神がかりな戦いを見せる恐るべき戦力の持ち主。
この二人の兄弟が手を結んで困るのは、実は北条家らしいですな。
でも、結果的に(棚ボタで)天下をものにするんだもんなあ、この人。
さすが未来の 「尼将軍」 だわ。
男性陣となんら変わりない策略家だと脱帽です。
ちなみに頼朝役の中井氏、平家側には女性が大勢いるので、
「あっちは楽しそうでいいなあ」 ともらしていたらしいです。(笑)
政子役の財前さん、「私がいるじゃない」 と言ったものの
「だって 政子恐いもん」 とのたまったらしい。
中井氏、めっちゃ素敵です。
ところでそんな兄様ですが、やはり気に掛かるのは腰越状。
後で大江さん、「自分には大きすぎる問題」 と、こっそりと頼朝へと渡します。
そこで悩む頼朝。
散々悩んだ挙句、一人きりになった時を見計らい、その腰越状を手に………。
って、ありゃ? 聞いていた史実と違うぞ。
……まあいいか。
大河ドラマって、
その時の作家によって史実が
変わっちゃうからな。(爆)
↑でも、数年後には歴史の教科書の内容も随分と変わっていて、私達が習っていた内容とは180度違う解釈に変わっているのもあるみたいだし、まあ一概には言えないんだけどね。(苦笑)
事実、私が習っていた教科書と、今の高校生が習う歴史の教科書ではまったく違うらしいです。
びっくりだね。
さて、腰越状を読み終えた頼朝愕然。
あれほどまでに 「情はいらん」 と言っていたのに、その兄弟の情に縋ろうとする義経の書状は更に頼朝を苦しめる結果となってしまいました。
頼朝、 「読むんじゃなかった」 と 涙を流しながら後悔。
自分の言っていた事柄をちっとも聞いていなかったのか、全っ然解っちゃいねえ義弟に唖然。
嗚呼、頼朝様、哀れ。
涙にくれながら、この書状を送りつけた義経を恨む結果に終わってしまいました。
(どびーん)
……やっぱ、基本的にダメだったんだなあ。
しかも、
法皇様から官位を譲り受けたことを、誉れと思っているのに何で怒るの?
なーんて筋違いな文面もあることだし。
そりゃあダメだよ。義経さん。
兄ちゃんの理想郷と、基本的に考え方間違ってるよ。
そして、頼朝、決断。
「官位を返上しない=反逆者」 とみなし、義経一行を
「鎌倉へは一歩たりとも入れない」
と決定。
ところがそんな展開になっているとは露知らず、義経、久々の頼朝からの返答に心躍らせます。
駄菓子かーし。
伝令役の北条時政からは、
「平 宗盛 親子を連れて京へ帰れ」
との内容が。 しかもそれだけ。
鎌倉へは一歩も入れてもらえず、門前払いの事実に愕然とする義経。
相変わらず事情がちっとも分かってません。
……つーかさ、誰かもう少し掻い摘んで事情を詳しく説明してやったら多分、義経も少ーしは理解したかもしんないけどさ、誰も兄ちゃんの怒れる内容を伝えないんだもん。
そりゃあショックだろうよ。
(その前に、何故兄が怒っているのか理解出来ていない義経哀れ。 せめて事情を察する能力持っていたらなあ……。 と思っても仕方ないか)
信じて切っていた兄弟の情に敗れ去り、
涙に暮れる男義経。
兄からの冷たい仕打ちに、一晩中泣き明かします。
(そんで題名が血の涙か。 てっきり兄ちゃんの涙かと思っちゃったよ)
そして朝方になり、郎党たちが心配する中、開かれる義経の部屋の扉。
義経、以外にも冷静で落ち着いた顔で現れますが、
そこで ちょっと待ったああああ!!!
一晩中泣き明かしてたら、
間違いなく真っ赤なウサギの目に
なってるハズじゃん!!
何でそんなにスッキリとした涼しい目に
なっているとですかー!!
目薬のない時代になんて演出!
だってさあ……、こういう場合、赤いおめめで、いくらか憔悴した顔立ちで 出てくるもんじゃあないのお?
真っ赤に腫らした目で、でも、気分だけは落ち着きました。
というか、悟りました。
って 顔つきで出てこなきゃダメじゃーん。
…と、演出にケチをつける私。
嗚呼、折角の萌えどころが去ってしまったわ。
とガッカリな私です。
(↑どうやら、タッキーの泣きはらした顔を見たかったらしい……。)
いよいよ京へ向かって出立、というその時。京へ返されることとなった宗盛さん。
「何の為に、鎌倉へ来たんだ………?」
と呆然としながら疑問を投げかけますが、多分ね、もうちっと器量が良かったら鎌倉に残ってたんだよ。
アンタの場合。
うん、どっちも仕方ないよね。 だって、
“頼朝の作る新しき国作り(武士社会)には使えない人物”
ということで見限られたんだよ。って結果なんだもん。
さて、これから義経の行く先は、まさに荊の道。
「子連れ狼」の行く道、『冥府魔道』 と一緒です。(爆)
次々と悲劇が舞い込む予定。
そんな義経を、ウチの母は何話までちゃんと正視出来るのか……!?
(おいおい)
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