「おじさんトレカ」「スナックママカードゲーム」「オジサンメッセージ」「日本共産党 カクサン部 公式トレーディングカードゲーム」などのようなユニークなカードゲームをもっと教えてください。地域振興・カルチャー・政治・アカデミアなど意外な分野の取り合わせが知りたいです。
ユニークなカードゲームの事例:
【地域振興・SDGs関連】
・おじさんトレカ:人口約1万人の福岡県香春町(かわらまち)で生まれた「ご当地トレーディングカード」。印刷されているのは地域でボランティア活動をする実在の「おじさん」で、それぞれの特技を武器にして対戦ゲームとして遊ぶ。地元の協議会が制作したものだが、子供たちの間でブームとなり、カードを求める人が県外からも来訪。トレカは子供たちと地域住民をつなぐツールにもなり、総務省も注目する取り組みとなった。
・J&J事業創造の「観光まちづくりビジネスカードゲーム」:自治体向けに開発され、プレイヤーが地域資源を使いながら町のブランドや地域力を数値化して疑似体験できる。SDGs目標と連動した設計で、茨城県潮来市などで実績あり。
・檜山振興局の「脱炭素まちづくりカレッジ」:2030年温室効果ガス半減を目指すロールプレイング型ゲーム。行政職員や地域事業者が協力しながら脱炭素アクションを実施する。
・相模原市オリジナルSDGsカードゲーム:メガソーラー発電所やフードドライブなど市の取り組みを題材に、再生可能資源の活用で高得点を競う。小中学校で活用され好評。
・眞露株式会社が販売する「スナックママ カードコレクション」:実在するスナックのママをトレーディングカード化した商品で、JINROのボトルとセットで販売されています。第1弾は東京都足立区の25名のママがカード化され、地域限定で数量限定のレア商品として話題を集めています。(第2弾は横浜の20店舗)
・横浜市中区の地域資源発掘ゲーム:「あなたも地域資源マスター!地方想生アイディア発想ゲーム」は慶應義塾大学SDM研究所が開発したツールで、横浜市中区の文化資源カードを組み合わせて新規アイデアを創出する。勝利条件カードに沿って素材カードを掛け合わせ、地域愛着と資源活用の気付きを促す設計。
【カルチャー・エンタメ系】
・「オジサンメッセージ」:女性1000人へのアンケートを基に開発された「おじさん構文」作成ゲーム。クラウドファンディングで700%達成し、169京通りの組み合わせが可能。
同ゲームの特徴として、基本カード4枚とオジサンカード100枚(400ワード)を組み合わせ、女性プレイヤーに最も「気持ち悪い」と思わせたメッセージを作成した者が勝利。
・「すごい!自己啓発本を作るゲーム」:プレイヤーは自己啓発本の制作者となり、カードを表紙シートに配置することで魅力ある自己啓発本を作ります。
・「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。」:人生で最も幸せな瞬間であるプロポーズを体験できるボードゲームです。配られたカードを組み合わせてプロポーズの言葉を作り、親プレイヤーに愛の告白をするゲームです。
・仲良くなれるゲーム「ニックネーム」:ニックネームカードの下には、集めなければならない「もちものカード」が4つ載っています。それら全てを自分の手札に集めることで、そのニックネームカードをもらうことができます。持ち物カードのセットを最も多く集めた参加者が勝利するのですが、相手を「せんせい」「博士」「ちゃん」「社長」「先輩」「殿」「隊長」「よびすて」といった呼称で呼ばなければならず、自然と打ち解けて仲が良くなってくるコミュニケーションツールにもなっています。
【政治・社会課題関連】
・福岡県の「ワンヘルスカードゲーム」:人と動物の健康を統合的に考える「One Health」概念を学ぶ協力型ゲーム。参加者が協力して架空地域の課題解決に取り組む。
・モビリティ・マネジメントを広めるカードゲーム:鹿児島市で地域交通のあり方をカードゲームで考えるイベントにおいて提案され、地域交通を自動車ばかりに頼る状態から、公共交通や徒歩などに交通手段を多様化させる取り組みです。
・日本共産党カクサン部の公式TCG:政党公式のトレーディングカードゲームで、政治活動をゲーム化した稀有な事例。
「政策カード」「候補者カード」に加えて、ポジック~政魔法~(Policy+Magicになぞらえたもの)
という特殊カード「サイテーチンギンゾー」「キチハンタイ」「ショウヒゾウゼイノー」などネーミングも凝っていて
あの手この手でアピールする手段のひとつに"カードゲーム"というイメージ戦略もあるという事を知らしめた。2016年参院選のときのキャンペーン。
・『防災カードゲーム シャッフル プラス』:いざというときに役立つ防災知識を遊びながら身につける。このゲームでは防災知識が書かれたカードを正しく順番に並び替えてポイントを競い合います。スキップやリバースなどのカードを使って勝ちを目指しましょう。
【アカデミック・学習活用事例】
・サスタビの「SDGsと観光まちづくり」ゲーム:4ターンで10年間の地域発展をシミュレート。食・文化・観光施設などのパラメータ管理を通じ、持続可能性の難しさを体感できる。
・あいうえおレース:ダイソーで110円という手軽な価格で提供されるこのゲームは、言葉のスピード勝負を楽しむことができます。
場札と手札を見ながら、色・数字(文字数)・ひらがなのいずれかをマッチさせていち早く手札を消化できた人の勝ちとなります。
・歴史カードゲームHi!storyは、2052年の未来を舞台に、AIとなった歴史上の偉人を駆使して戦う、 1対1の対戦型カードゲームである。
ルールはいたって単純で、1デッキは32枚でデッキを作り、そのカードを使って、重ねる、効果を発動する、攻撃するという手順を駆使して対戦相手の山札を先に0枚にしたほうが勝ちとなる。