「フルに」「ワイドな」「ムリだ」のようにでにをは要素を含む語句をカナキーで変換したときは助詞部分・活用語尾部分・助動詞部分の「に」「な」「だ」には無干渉で作用しその前要素のワード部分だけがカタカナに変化するインターフェイスを以前説明してきましたが、今回はその仕組みを三属性変換の場面でも同様に機能させてみようというアイデアです。
例えば、三属性変換の接尾語を含む変換の一例として「ゲージツ的」などのような表記をするときにも同様にやってみようというものです。
ユーザーは「げーじつてき」と入力してから接辞を含む属性=属性ハの変換キーを押します。このとき「げーじつ」という語が未知語であったとしても「げーじつ的」と候補表示されるのまではいいのですが、ここをカタカナのゲージツにしたいわけです。
ここはカナ部分無干渉変換の操作と全く同じように動作させ、つづけてカナキーを押したときには「ゲージツ的」と「的」を漢字で残したままうまく変換されていくようにすることですんなりといきそうです。
特に問題はなさそうですが接頭語接尾語の場合は汎スラブ主義みたいに接頭辞パーツと接尾辞パーツに挟まれてカタカナ部分を入れたい場合や誤エントリーみたいに接頭語のほうが語頭にくる場合もあるので注意が必要です。
つづいて三属性変換の属性ロで変換した語句ですが例として属性ロのサ変名詞「生活」を含む語句として「ばけん生活」などといった変換は可能か、というところに焦点を合わせてみたいと思います。
これもコンピュータが適切に品詞・よろづの解析を行って、[名詞+サ変名詞]だということが判断できていればサ変名詞の「生活」を不変部として、単純名詞要素の「馬券」を可変部としてとらえてあえてカタカナに変換するという処理は可能かと思います。
カタカナ変換適用にあたっては複合語句の漢字部分の不変部と可変部をどうみなすかの判断を品詞・クラス情報をもとにした結合の従属関係から導き出していくといった具合です。もっともこれは一推測にしか過ぎませんが…。
ただこれでは「探索検証」といった複合語のように両方の要素が等価でどちらも属性ロの語句である場合には処理に問題があり「タンサク検証」とか「探索ケンショウ」のどちらかへの変換を希望する場合にはうまくとり捌くのはちょっと困難かもしれません。
このような問題が想定されるので思いつく解決策としては属性ロの変換単体のときはカナ/かな無干渉変換は曖昧さ回避のためにあえて定義せず、そのかわり属性遷移過程として接辞の属性ハを経由している場合に限ってカナ/かなキーでの無干渉変換をおこなうものとすることです。
先ほどのような等価結合の「審議継続」という言葉を属性ロで変換するときにあえて「審議ケイゾク」などのように表記したいときにはアンダーバーのついた変換文字列に適切に語句分割が行われているのでしょうからそこでの選択部分の移動などで個別的にカナ/かなへ変換していけばよいかと思います。
またそれでも分割されない単位の変換はフォーカスの当たっている文字列のかたまりごと一律にカナやかなで変換されることになります。この辺はまあ普段皆さんが使っているキーボードのF6・F7キーの連続押しみたいに両端の字から一文字ずつ字種を変える処理もあるので同様に機能させていけば良いでしょう。
またこのような属性遷移の中で属性ハの経由した変換だけにカナ/かな無干渉変換を認めるということに関しては、接頭語接尾語要素のパーツとしての切り出しがすでに属性ハで指定することによって済んでおり従属関係などの判断をまたなくても可変部分の把握が機能するからというのがその理由です。
これまでコンセプトの説明として属性ハは接頭語接尾語などの接辞のつく言葉と説明してきましたが、「ばけん生活」ということばにみられるように「生活」といった言葉でもその延長上として捉えることができるためもっと広い視点で、生産力の高い辞・一般についても属性ハの作用範囲に組み込んでおくことが必要であるとここで付け加えておきたいと思います。
なお名詞属性の属性イについてはひとかたまりで捉えられるのでとりわけ部分的な辞を省く無干渉型変換の出る幕はないですし、いくつもの部分に分かれる複合語の場合にはこれもアンダーバーのついた形の語句分割が適切に行われていれば選択操作で各々変換していけばよいので従来通りの方法で事足りると思います。
このような方針で[でにをは入力時の無干渉型変換]と[属性ハによる無干渉型変換]の動作がともに両輪として機能していければインターフェイス的にも統一感がでてきますのでユーザーにとって優しい設計になるかと思います。
例えば、三属性変換の接尾語を含む変換の一例として「ゲージツ的」などのような表記をするときにも同様にやってみようというものです。
ユーザーは「げーじつてき」と入力してから接辞を含む属性=属性ハの変換キーを押します。このとき「げーじつ」という語が未知語であったとしても「げーじつ的」と候補表示されるのまではいいのですが、ここをカタカナのゲージツにしたいわけです。
ここはカナ部分無干渉変換の操作と全く同じように動作させ、つづけてカナキーを押したときには「ゲージツ的」と「的」を漢字で残したままうまく変換されていくようにすることですんなりといきそうです。
特に問題はなさそうですが接頭語接尾語の場合は汎スラブ主義みたいに接頭辞パーツと接尾辞パーツに挟まれてカタカナ部分を入れたい場合や誤エントリーみたいに接頭語のほうが語頭にくる場合もあるので注意が必要です。
つづいて三属性変換の属性ロで変換した語句ですが例として属性ロのサ変名詞「生活」を含む語句として「ばけん生活」などといった変換は可能か、というところに焦点を合わせてみたいと思います。
これもコンピュータが適切に品詞・よろづの解析を行って、[名詞+サ変名詞]だということが判断できていればサ変名詞の「生活」を不変部として、単純名詞要素の「馬券」を可変部としてとらえてあえてカタカナに変換するという処理は可能かと思います。
カタカナ変換適用にあたっては複合語句の漢字部分の不変部と可変部をどうみなすかの判断を品詞・クラス情報をもとにした結合の従属関係から導き出していくといった具合です。もっともこれは一推測にしか過ぎませんが…。
ただこれでは「探索検証」といった複合語のように両方の要素が等価でどちらも属性ロの語句である場合には処理に問題があり「タンサク検証」とか「探索ケンショウ」のどちらかへの変換を希望する場合にはうまくとり捌くのはちょっと困難かもしれません。
このような問題が想定されるので思いつく解決策としては属性ロの変換単体のときはカナ/かな無干渉変換は曖昧さ回避のためにあえて定義せず、そのかわり属性遷移過程として接辞の属性ハを経由している場合に限ってカナ/かなキーでの無干渉変換をおこなうものとすることです。
先ほどのような等価結合の「審議継続」という言葉を属性ロで変換するときにあえて「審議ケイゾク」などのように表記したいときにはアンダーバーのついた変換文字列に適切に語句分割が行われているのでしょうからそこでの選択部分の移動などで個別的にカナ/かなへ変換していけばよいかと思います。
またそれでも分割されない単位の変換はフォーカスの当たっている文字列のかたまりごと一律にカナやかなで変換されることになります。この辺はまあ普段皆さんが使っているキーボードのF6・F7キーの連続押しみたいに両端の字から一文字ずつ字種を変える処理もあるので同様に機能させていけば良いでしょう。
またこのような属性遷移の中で属性ハの経由した変換だけにカナ/かな無干渉変換を認めるということに関しては、接頭語接尾語要素のパーツとしての切り出しがすでに属性ハで指定することによって済んでおり従属関係などの判断をまたなくても可変部分の把握が機能するからというのがその理由です。
これまでコンセプトの説明として属性ハは接頭語接尾語などの接辞のつく言葉と説明してきましたが、「ばけん生活」ということばにみられるように「生活」といった言葉でもその延長上として捉えることができるためもっと広い視点で、生産力の高い辞・一般についても属性ハの作用範囲に組み込んでおくことが必要であるとここで付け加えておきたいと思います。
なお名詞属性の属性イについてはひとかたまりで捉えられるのでとりわけ部分的な辞を省く無干渉型変換の出る幕はないですし、いくつもの部分に分かれる複合語の場合にはこれもアンダーバーのついた形の語句分割が適切に行われていれば選択操作で各々変換していけばよいので従来通りの方法で事足りると思います。
このような方針で[でにをは入力時の無干渉型変換]と[属性ハによる無干渉型変換]の動作がともに両輪として機能していければインターフェイス的にも統一感がでてきますのでユーザーにとって優しい設計になるかと思います。