訂正するのが遅れてしまいましたが、
「ゃ」「ゅ」「ょ」などの小書き文字のやゆよの呼称について、ざっくりと「拗音」としてしまっており、これらの表現は必ずしも適当でないことが懸念されるので修正したいと思います。
混乱・混同させてしまった読者の方、すいませんでした。
ペンタクラスタキーボードの基本コンセプト 2017改定ver. - P突堤2 の記事中や
過去記事 かなキー84種 促音・拗音・撥音・長音等キーも個別にある。連続入力も可能、つながり方もさまざま - P突堤2 内での表現において、
一部誤解にもとづく記述をしてしまったものがありますので、この記事で正確な定義を盛り込んだ追記事に代えて当該記事に加筆・訂正したいとおもいます。
具体的な訂正箇所は
「基本コンセプト…」については「ゃゅょ(拗音)」としていたものを改めて「ゃゅょ(拗音の構成要素)」[注2]とさせていただきました。
「拗音キーも個別にある…」については記事末尾にこの訂正追記事へのリンクを付加させていただきました。(記事文面はそのままです)
以下、気になる方は目を通してみてください。
さて、問題の拗音なんですが一番の注目点というのが
「『しゃ・しゅ・しょ』『じゃ・じゅ・じょ』のようにかな2文字の全体をもって拗音とし、『ゃ・ゅ・ょ』単体では拗音とは呼ばず、
単に『拗音の一部(構成要素)』としか言えない」ということがわかりました。
誤解しやすいところなんですが、細かな違いではあるものの大きな違いです。
日本語はモーラ(拍)が基本単位となる音節構造なので 拗音の場合の一拍=直前の(普通の)仮名と2文字で一単位 となることがその理由です。
和歌や俳句などのリズムをとるときにきゃきゅきょなどの拗音は2文字で1拍となるのもモーラ(拍)が基本単位となっているからです。
これは英語などの音の区切り方、シラブル(音節)とはまた違った世界であり、日本語のほかにハワイ語などにもみられる独特の音韻構造です。
ちなみに世界の言語の発音体系には、モーラ言語・シラブル言語・ストレス言語の3系統があるのだそうです。
さらに細かな点まで紐解いていくと、拗音の種類は2つあって
開拗音 :イ段の子音から「ゃ」「ゅ」「ょ」(半母音をはさんだ母音a,u,o)へとつながる構造をもつ音節
合拗音 :ウ段の子音から「ゎ」(半母音をはさんだ母音a)へとつながる構造をもつ音節
となっていて、「ゃゅょ」の他に「ゎ」も別の拗音として独立した名称がつけられていることがわかります。
別々に分かれているのには直拗の対立であるとか発声上の違いだとかなどのファクターにより決まっているのですが私の理解度が及ばず煩雑な説明になってしまうのでWikipediaのリンクを貼っておきます。
拗音 - Wikipedia
さてここでトピックをひとつ、
今日では一般的に浸透している外来語の表記に用いるかなづかい全般については
日本の国語施策の一環の中にある「現代仮名遣い」に関連する事項として平成3年に内閣告示が発せられ、よりどころとする旨が訓令されました。
これらの決定は外来語における従来からの表記、科学,技術,芸術その他の各種専門分野や個々人の表記を尊重しており強制力を持つものではないですが、
一般的な外来語の表記全般にわたる目安となっています。
…ここで拗音との関係に触れたいと思うのですが、
外来語や方言などを表すため、直音、拗音以外の音を、通常の仮名1文字に「あ行」、「や行」または「わ行」の 捨て仮名1文字を付けて拗音風に2文字で表記することがあるが、それについては外来語の項に述べる。なお俗に、本来の拗音以外のそれらの音も含めて拗音といったり、2文字目の捨て仮名のことを拗音と言ったりする人がいる。
…とWikipediaには書かれており、拗音の表記法に倣ったと思われるこれら外来語の表記については、本来の「拗音」とされているものとは異なり、副次的な表記手段と言えるでしょう。
紆余曲折・長い歴史がありますが外国語が流入する過程において
もともと日本の50音になかった表記・発音がこうしてある程度ニュアンスを伝えつつ定着していったのも、完全な表記化とはいきませんが、「外来語」として新たな表現の幅を広げる"巡りあわせの妙"のある受容過程であったと思います。
日本語は字種の使い分けやこういった小書きかなのパーツを用いた表記もあって使いこなすのが大変かと思いますが、微妙な使い分けのできる豊かな表記手段を持っているなと実感できますし、
ペンタクラスタキーボードにおいても過不足なくこういった表記の入力に対応ができていれば良いな…と思います。
「ゃ」「ゅ」「ょ」などの小書き文字のやゆよの呼称について、ざっくりと「拗音」としてしまっており、これらの表現は必ずしも適当でないことが懸念されるので修正したいと思います。
混乱・混同させてしまった読者の方、すいませんでした。
ペンタクラスタキーボードの基本コンセプト 2017改定ver. - P突堤2 の記事中や
過去記事 かなキー84種 促音・拗音・撥音・長音等キーも個別にある。連続入力も可能、つながり方もさまざま - P突堤2 内での表現において、
一部誤解にもとづく記述をしてしまったものがありますので、この記事で正確な定義を盛り込んだ追記事に代えて当該記事に加筆・訂正したいとおもいます。
具体的な訂正箇所は
「基本コンセプト…」については「ゃゅょ(拗音)」としていたものを改めて「ゃゅょ(拗音の構成要素)」[注2]とさせていただきました。
「拗音キーも個別にある…」については記事末尾にこの訂正追記事へのリンクを付加させていただきました。(記事文面はそのままです)
以下、気になる方は目を通してみてください。
さて、問題の拗音なんですが一番の注目点というのが
「『しゃ・しゅ・しょ』『じゃ・じゅ・じょ』のようにかな2文字の全体をもって拗音とし、『ゃ・ゅ・ょ』単体では拗音とは呼ばず、
単に『拗音の一部(構成要素)』としか言えない」ということがわかりました。
誤解しやすいところなんですが、細かな違いではあるものの大きな違いです。
日本語はモーラ(拍)が基本単位となる音節構造なので 拗音の場合の一拍=直前の(普通の)仮名と2文字で一単位 となることがその理由です。
和歌や俳句などのリズムをとるときにきゃきゅきょなどの拗音は2文字で1拍となるのもモーラ(拍)が基本単位となっているからです。
これは英語などの音の区切り方、シラブル(音節)とはまた違った世界であり、日本語のほかにハワイ語などにもみられる独特の音韻構造です。
ちなみに世界の言語の発音体系には、モーラ言語・シラブル言語・ストレス言語の3系統があるのだそうです。
さらに細かな点まで紐解いていくと、拗音の種類は2つあって
開拗音 :イ段の子音から「ゃ」「ゅ」「ょ」(半母音をはさんだ母音a,u,o)へとつながる構造をもつ音節
合拗音 :ウ段の子音から「ゎ」(半母音をはさんだ母音a)へとつながる構造をもつ音節
となっていて、「ゃゅょ」の他に「ゎ」も別の拗音として独立した名称がつけられていることがわかります。
別々に分かれているのには直拗の対立であるとか発声上の違いだとかなどのファクターにより決まっているのですが私の理解度が及ばず煩雑な説明になってしまうのでWikipediaのリンクを貼っておきます。
拗音 - Wikipedia
さてここでトピックをひとつ、
今日では一般的に浸透している外来語の表記に用いるかなづかい全般については
日本の国語施策の一環の中にある「現代仮名遣い」に関連する事項として平成3年に内閣告示が発せられ、よりどころとする旨が訓令されました。
これらの決定は外来語における従来からの表記、科学,技術,芸術その他の各種専門分野や個々人の表記を尊重しており強制力を持つものではないですが、
一般的な外来語の表記全般にわたる目安となっています。
…ここで拗音との関係に触れたいと思うのですが、
外来語や方言などを表すため、直音、拗音以外の音を、通常の仮名1文字に「あ行」、「や行」または「わ行」の 捨て仮名1文字を付けて拗音風に2文字で表記することがあるが、それについては外来語の項に述べる。なお俗に、本来の拗音以外のそれらの音も含めて拗音といったり、2文字目の捨て仮名のことを拗音と言ったりする人がいる。
…とWikipediaには書かれており、拗音の表記法に倣ったと思われるこれら外来語の表記については、本来の「拗音」とされているものとは異なり、副次的な表記手段と言えるでしょう。
紆余曲折・長い歴史がありますが外国語が流入する過程において
もともと日本の50音になかった表記・発音がこうしてある程度ニュアンスを伝えつつ定着していったのも、完全な表記化とはいきませんが、「外来語」として新たな表現の幅を広げる"巡りあわせの妙"のある受容過程であったと思います。
日本語は字種の使い分けやこういった小書きかなのパーツを用いた表記もあって使いこなすのが大変かと思いますが、微妙な使い分けのできる豊かな表記手段を持っているなと実感できますし、
ペンタクラスタキーボードにおいても過不足なくこういった表記の入力に対応ができていれば良いな…と思います。