岩井志麻子氏です。
永遠とか純愛とか絶対とか/負け馬の生き天国/逃げていく果実/虎とあの子が煙草を吸っていた頃/冥王星の旅の果て/あまり暖かくない南の島/一〇〇万ドルの借景/夜は戦場で眠りたい
少なくとも「純愛」にイメージされるような内容でないことは確か。
読む前から確定。
表題作は異国の娼婦に本気になってしまった若者の話なのですが、
らもさんの作品にそういうテーマがありました。
異国でこの世の春を謳歌して、これは本当の恋なのだと平和ぼけした日本人の男だけが信じていて、
病気をもらってしまったことに日本に帰ってから気づくという、自業自得ともある種の悲哀さも感じる話です。
結末は少し違いますが、つくづく日本の男って純情なんだか間抜けなんだか。
婚約者を捨てて異国の娼婦との恋を取れば、地獄が待っているのは必至だと若者は知っています。
でも若者が思う「地獄」すら、娼婦が実際に経験してきた過去に比べれば生温いものです。
簡単に口にする「永遠」や「絶対」と同じで、「地獄」の意味合いが非常に軽いのです。
娼婦が恋するのは、いつだって客の懐。
これって今も昔も変わらないはずなんですけどね。
傍目からみれば、絶対に「純愛」には当てはまりません。
お金が間に挟まっての「愛」って、成立しませんよ。
「絶対」ではないですが。
永遠とか純愛とか絶対とか/負け馬の生き天国/逃げていく果実/虎とあの子が煙草を吸っていた頃/冥王星の旅の果て/あまり暖かくない南の島/一〇〇万ドルの借景/夜は戦場で眠りたい
少なくとも「純愛」にイメージされるような内容でないことは確か。
読む前から確定。
表題作は異国の娼婦に本気になってしまった若者の話なのですが、
らもさんの作品にそういうテーマがありました。
異国でこの世の春を謳歌して、これは本当の恋なのだと平和ぼけした日本人の男だけが信じていて、
病気をもらってしまったことに日本に帰ってから気づくという、自業自得ともある種の悲哀さも感じる話です。
結末は少し違いますが、つくづく日本の男って純情なんだか間抜けなんだか。
婚約者を捨てて異国の娼婦との恋を取れば、地獄が待っているのは必至だと若者は知っています。
でも若者が思う「地獄」すら、娼婦が実際に経験してきた過去に比べれば生温いものです。
簡単に口にする「永遠」や「絶対」と同じで、「地獄」の意味合いが非常に軽いのです。
娼婦が恋するのは、いつだって客の懐。
これって今も昔も変わらないはずなんですけどね。
傍目からみれば、絶対に「純愛」には当てはまりません。
お金が間に挟まっての「愛」って、成立しませんよ。
「絶対」ではないですが。